動画とテレビの融合や動画共有サイトを、あらためて少し考えて見る。

2008.02.24

 ここのところ、テレビ局の買収と言う話も耳にしなくなってきた。他方、YouTubeなどの動画共有サイトに対応した家電製品が米国などでは多く発売されるようになってきている。しかし、(米国の)テレビ局側も動画共有サイトに頼らず、自社のオリジナルコンテンツを独自サイトで無料配信するサービスも増加傾向で、利用ユーザーも増えているようだ。日本はかなり遅れているものの、NHKのオンデマンド配信が近々行われる模様で注目を集めている。そこで、あらためて動画とテレビの融合を少し考えて見た。

 物理的な面で、本質的な事を確認すれば、パソコンは能動的であるのに対し、テレビや家電は受動的であると言う事。故に、動画をいつでも即座に切り替えられないパソコンでの動画配信は受け入れられず、面白く役に立つ無数の動画が流れ続けないような配信方法ではテレビでの動画配信は受け入れられないと言う事。(携帯電話を含めたパーソナルな家電では、動画ファイル単位でのパソコン的な利用が受け入れられる) なので、パソコンでソーシャルなテレビの土俵を食おうとしても無駄な事だし、テレビがパーソナルなパソコンほど動画ファイルを便利に使える事も無く、機能は自動化されているのがテレビなのだから、テレビのパソコン化には限界がある。

 動画とテレビの融合には、新鮮なニュース報道などを含めた、動画だのテレビ番組だのと意識せずに、自分(達)の見たい内容の番組(動画)がいつでも気軽に見れる事が最も重要だろう。

 私が、YouTubeなどの動画共有サイトが一般化する以前から考えていた事は、以前にも奇策として紹介していましたが、ネタバラシをすれば、一言で言えば、オンラインTiVOです。TiVOが一般化したので、説明は不要でしょうが、要は検索不要なオンラインDVRですね。最近はSquidcastのような、大規模に発展する要素を備えた、P2P対応のオンラインストレージも誕生しましたが、そのようなウェブサービスの発展の最終形態として、コンテンツ制作サイドやテレビ局などが、相互に”またぐ形”でユーザーに提供するサービス(要はオンラインTiVO)を担える土台になれば、みながハッピーになるに違いない。(その中核にいるのは、強力な検索機能を持ったポータルであり続けるだろうと思う。動画配信サイトがSNSのまま幾つにも分散したままであると考えるのは非現実的だろう。)

 現在の動画共有サイトは、たとえ、映画やアニメなどが全編無料で見れたとしても、著作権を無視した、既存メディア破壊的な方向性を持っている物は、最終的には受け入れられない。もちろん、力のある既得権者の存在や、或いは弱者である制作会社の反発もあるが、それ以上に、見る側はその見返りに、道徳心や公共心を失わねばならず、これらは論理的では無い。動画共有サイトの右肩上がりのトラフィック数増大に反映されるような、みかけ上の”数の力”では、決して勝ち残る事は出来ないだろう。

日本人が最も大事に思うのは、明治、或いはそれ以前より変わる事無く、お金や名誉などでは無く、日本人の良識を失う事はしないと言う事だ。生活が豊かになる事、幸せに暮らせる為の方法は、これらを土台にしている事を、日本人の多くは知っている(*)。その中には、公共心や道徳心もある。故に、それに則った動画配信システムで無いならば、広く着実に普及する事は無い。

また、映像には思い出や思い入れもある。それら映像を通して思い出せる自分や家族の過去などもあるのだ。そう言う部分を踏み台にし、人の大切な記憶を浪費させるような形で配信されるようなサービスであれば、決して万人から受けいれられる事も無い。

また、それらサービスを利用する事が、人間らしい成長を阻害する可能性があるならば、同様に受け入れられない。昨今のテレビ視聴率の低下の原因の1つは、テレビを見ると馬鹿になる事があると推測しているが、動画共有サイトに関しても、学び取れる事が無く、馬鹿になると感じる者が増えれば、利用者は自然と減るだろう。(逆に言えば、Wiiや任天堂DSが単なるゲーム機の枠を越えて売れた理由の1つはこれでしょう。)

日本でテレビが普及したのは、豊かさの象徴だったのです。その生活の豊かさを阻害する要因を持った、動画配信サービスであるならば、幾らコンテンツ量を増やしても、果たしてテレビのように長期に渡って万人に受け入れるような存在にはならず、逆に、テレビの優位性を再確認させるだけに終わるように思われます。

まとまりが悪いので恐縮ですが、今日は時間も無いのでひとまずこの辺りで(^^;)

*:当サイトは、現在、日本最大規模の無料サイト集であり、多数のアクセスを頂いておりますが、その管理者として言うならば、”無料”故にそうなのであると考えるのは、そもそも浅はかな事です。無料で提供すると言う、ウェブサービスやコンテンツ提供サイドの公共心があり、それらを助長し、促す効果を当サイトが担っている事で、現在も多くの方々から利用されるリンク集として存在していると考えております。

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