大人は子供の事がわからない。

2008.02.25
 「大人は(子供の事を)わかってくれない」 歌に出てきそうな、こんなセリフを耳にする機会は、最近はとんと減ったような気がしますが、もちろん、ハナから子供の事を理解しようともせず、子供目線で物事を一緒に考えようと言う事など無いオトナの事でもありません。もっとも、常時子供目線で物事を見る習慣を身に着けてしまえば、一般社会には不適格な人間となるのは、中学校教諭が最も非常識な人間であると言われるような”職業病”などに代表されるように、普通のオトナにはできない事なのです。子供がそう言う時期(もはや、大人が理解してあげる年齢では無い)になっている、自己鍛錬の機会の為の良くできた自然の摂理に近いものではないかと考えます。要は、親離れ、子離れの始まりなだけです。(それを拒否した過保護の親の学校教育機関などへも必要以上の干渉をする親が最近は多いそうですが、背景には”失敗できない子育て”があり、これは学校教育の選択の機会の拡充などが重要なのではないかと思います。 もっとも、今もなお”バブル”が抜け切れて無いような親御さんの時代錯誤的な捉え方もあるのでしょうが。)

 『大人は子供の事がわからない』に関しては、自己が(子供時代を)経験して来た事であるにも関わらず、わからないのは、一見するとおかしな話にも思えますが、当然の事でもあります。もちろん、時代が違う事もありますが、それよりも、”大人”とは、子供のような悩みを持たない人間の事を言うのですから、子供の悩みがわからなくても何もおかしくはありません。年齢を重ねるごとに、それが解決しようがしまいが、過去の自分の持っていた悩みは徐々に解消されていきます。そんな些細な事などと思えるようになり、こだわらないからです。なので、「オトナの癖にわからないのか」と思われても、大人だからわからないので、人によっては、「お前も大人になればわかる」や「もっと大人になりなさい」などと答える人もいます。

いじめ問題の時でも触れましたが、自殺がいけない理由の1つは、”未来の他者の殺害”である事を述べましたが、若い世代、特に学生ならば、今現在、悩んでる事があれば、日記などに書き記し、10年後、20年後、また読んでみると面白いのではないでしょうか。

最初は「こんな事で悩んでいたんだ」と、恥ずかしいような面白いような感じがするかも知れません。しかし、年月を追うごとに、それがある事で、自分にも子供時代があった事や、昔の自分に会える事が出来る大切な財産などと感じる事ができるようになるでしょう。

昔の子供の頃の自分も自分には違い無いのですが、全く別人なのです。

ただ、もっと年を重ねて、それが自分で書いた物である事すらも正しく理解できなくなるような老人になってくれば、今度は、素直に自分の中に、子供と大人が同居できますから、子供の事もよくわかる大人になれるかも知れませんね。

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