Googlemapのストリートビュー問題は、いじめなどへの悪用じゃないの?

2008.08.08

 米国などでの、Googlemapのストリートビューを全く知らなかったかのような人たちからの反応と言うのは、多少は予想されていた事なのかも知れないけれども、判を押したように、プライバシーやらセキュリティ上の問題がある云々と言う事で、述べている輩が多い。

そりゃ、「危ない」「危険」「注意せよ」と煽れば、人は注目するし宣伝にもなるし、必要以上に煽る事で大儲けしてきてるビジネスの実績があるんだから、そう言うわな。もちろん、中には本心から国家の治安を危ぶんでる方もいるでしょうが、本当に、そんなに危険な物なのかな。

他方、ネットでの発言を全て匿名を廃止し、実名にせよなんて話が出てきて久しい感もある。実名を強制するのはいかがなものかとは思うけど、実名掲載も増えてきた昨今、ネット黎明期の頃はさておき、それでトラブルの果てに犯罪が起きたと言う事は、最近はあるのかな? 無いから実名だの、住所や連絡先電話番号掲載だのが増えてるんじゃないのかな。本人の素性を明らかにしてる人が多い、某mixiにしたって、実質匿名登録可能なコミュニティだから、一般のネットと安全性は変わんないと思うんだけどね。でも、あまりにも常識に無頓着過ぎてるような恥ずかしい例による事件は別して、基本的に無いでしょ。

ストリートビューは、先日も書いたように、確認してプライバシーの侵害だとか思えば、表札だとか、車のナンバーだとか、人物の特定だとか、ボカシ入れて貰おうと思えば、すぐGoogleが対応しますよって言ってるし、その辺りは特に問題無いと思うんですよね。

治安に関しては、どうなんでしょうか。いわゆるドロボウを生業としているプロ達に、果たしてこの程度で、極めて大きな利益をもたらすほどの情報になりえるのでしょうか? 個人的には、公的機関からの個人情報漏洩のほうが、よっぽど怖いような気もしないではないですが。それ以外の特殊な犯罪に関しては、良くわかりませんので、総評としては、警察・公安や昨今の事件犯罪に関連に精通している専門家の考察を仰ぎたいと思いますが。(ともかく、既得権益を守る為か金儲けか、何か知らないけれども、机上の論理のみでやたら危険だと煽る輩の弁は無視するに限るんじゃないでしょうかね。ところで、先行して公開された米国では、Googleのストリートビューが原因で、犯罪が多発したのでしょうか?)

個人的に、ストリートビューで唯一危惧されるのは、コレを、”いじめ”などに使う若年層か、若年層のフリをしたり、イジメられてるとか孤独だとか非モテだとかのフリをしたりして、悪い事しても許されるかのような存在になりすまして、特定の誰かを誹謗中傷に使うような一般人が出てくる事のほうでしょうね。

そこに到るステップとして考えられるのが、ネット上のマスコミ的な記事を書く情報サイトや、事件をネタにしたブログや掲示板で、何らかの犯罪に加担した者の居宅や実家、或いは生まれ育った環境などを、ストリートビューの写真を引用、掲載する… と言う事が常態化すれば、犯罪以外の個人のいじめ的な物にも利用されて来る可能性があるんじゃないでしょうかね。

特に真実かどうかなんてもう考えなくなったかのような人が増えたWeb2.0時代の事ですからね。文章さえしっかりしていて読みやすければ、真実などこれぽっちも無い嘘八百のネタでも、真に受けてしまいかねないような人がうじゃうじゃいるんですから。(そりゃ、記事書いてるほうも、記事の内容がホントかどうかなんてどうでもいいって、全く考えて無いような輩も多いでしょ。たとえそれが有数の人気の情報サイトやブログの記事でもね。だから、読者も自然と考えるのをやめる馬鹿になるのよ。テレビを見れば馬鹿になるのと同じ。今は、テレビや雑誌のマスコミ同様に、人気のある記事ほど、ウソだと思うべきじゃないかな。)

いかがわしい内容の記事があって、一緒に、写った家の写真を見て。「あ、これって知ってる」「ウチの近所じゃん」みたいな噂が、ネット中に広まったら、本人の全く知らないところで、生活を脅かすような侵害が起きてくる可能性があると言うのは、推察するに容易な事でしょう。記事だけじゃなく、自分が良く見る光景がそこに、写真として存在する事で、リアリティになっちゃうんですよね。

もし起きるとしても、すぐには起きるような事でも無いと思うけれども、もしも流行したら、極めて悪質な内容で無いような誹謗や中傷の類は、刑事事件では無いので、中々難しい対応が迫れるのではないでしょうか。

もっとも、いかなるコンテンツもいかに利用されるかが重要であって、ストリートビューに関しても前回も書いたように、健全な利用をすれば、特に疲弊する地方経済の活性化を含む、日本経済にも大きく貢献する物になる筈だと思うので、今の時点でマイナス面を殊更強調する必要は無く、いかにプラスになるように、既存コンテンツに取り込むか、ウェブエンジニアの一人一人が知恵を絞る事こそ、重要なのだろうと思われます。

無料サイト集 Kooss (run)記

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