そろそろ被災者に「頑張れ」と言うのはやめよう。

2011.04.05

 今、被災者の為に一番大事な事は、先にも書いたように日々祈る事だろうと思う。義捐金では期待は無理でも国は全半壊家屋1世帯辺り100万円の援助をする方針で固まってきている。
国を動かす事、そして、被災地支援をする国を長期に渡って多くの国民が目を光らせながら支えて行く事(要は大幅増税になる)が重要になる。

そして、もう1つ、書いておきたい事がある。

私は、津波が押し寄せ、家がおもちゃのように流されて行く様子をリアルタイムで見た時から、『これは頑張れるようなものでは無いし、被災者に頑張れと応援してはいけない』と思った。実際、私はネット上でも「頑張れ」と言う言葉は一切使っていない。阪神大震災の時、元気も与えられたが空しくもあったのが「頑張れ」と言う声援だ。

特に今回の震災は、災害の酷さ以上に(推定)数万名規模の死者がいる事に着目すべきだろう。

幾ら頑張っても亡くなった人は帰って来ない。
頑張れと応援しなくても、十分に頑張っている。
大切な人を亡くした現実と向き合えるように、精一杯努力をしている。
そう言う方々に、これ以上頑張れと言うのは、非常に残酷な話だ。

そう言う方々を応援したければ、静かに祈ればいいように思う。

多分、ネットで被災者に「頑張れ」とメッセージを発信する者の多くは、若年層世代であろうと思うし、そう言ったメッセージが届くのは、精神的にも生活環境にも十分な余裕があって、現地の復旧・復興支援や、ボランティア活動にも参加できる心身ともに健全な被災者だけだろう。なので、今はさほど影響は無いだろうし、駄目な事と言う意味合いでは無い。

ただ、私達は、マスコミ報道されない(多分、されるべきでも無い)被災者の深い悲しみを思いやり、長期に渡って支えていかねばならない。
そして頑張るのは被災者だけでは無く、それ以上に、強く支え痛み分けをする自分達、日本人全体であると言う気持ちも持たねばならない。

今は、被災者に「頑張れ」では無く、被災者の為に「我々が本気で頑張る」決意が必要だ。

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