本格的に不景気だとネットからも感じるようになりました

2008.12.07

私だけかも知れませんが、12月だと言うのにネットでも例年よりクリスマス的なムードがあまり感じられないですが、本格的に不景気になったと感じる事の1つに、CMの数が少ないと言うのがあります。今月に入ってから暫くはCM動画のページに追加するCMの少なさに困りました。

毎月、給料日付近以降や月替わりなどに、大量に新CMが増える傾向がありますが、今月は12月のクリスマスシーズンと言うのに、数が少ない。12月最初の土曜日の昨日になって、漸く数が増えたかなと言う印象。
TVを家庭用ゲーム機のモニター代わりにしたりDVDを見たり、TV番組をリアルタイムに見ずにHDDレコーダーなどに録画しCMスキップで見るなどのスタイルが広まった事などで、テレビCMに効果が無くなって久しいのは企業もその点は実感しているとは思いますので、ここに来て新CMを出す力が衰えている企業が増えている(と推測する)のは、一言で言えば、不景気だからなのだと思います。

余談ですが、景気ってのは、投機的な売買の多い株価や、統計の取り方や解釈に疑問のある経済指標などの数値で一喜一憂する物では無く、自分達の生活のごく身近な事の推移を見れば、自然と方向性がわかるもんだと思います。そう言う意味での究極の景気指数は天気・天候でしょう。作物が実らない、家畜が育たない、流通が悪くなる、買い物客が減る。最も単純でわかり易い。
同様に、テレビを見て新CMや興味の沸くCMが少ないのは、広告を出しても売れないと判断する企業が多いのだから、それは不景気だと言う事でしょう。わかり易いですね。

では、今の不景気のおさらい
・バブル崩壊による衝撃、及び土地神話の崩壊による銀行の貸し渋り
・右肩上がりの経済発展の終焉
・グローバル経済と新興国の発展による国際競争の激化
・低賃金の良質な国内労働力不足と少子高齢化社会
・先の見えない不安から守りに入る消費行動

などに加え、1年ほど前からのサブプライムローン問題に端を発した国際的な金融危機と、それによる米国消費の大幅な落ち込みと円高による輸出企業の収益悪化が、ボディーブローのように、国内経済にも効いてきたのが現状であると推察しています。

ただ、不景気であると言う事は、消費行動が今までと変わると言う事ですから、企業によっては工夫次第で利益を上げる可能性もあり、価値観を換えるチャンスでもある訳です。
仮に今のCM減少が一過性では無く、傾向が持続するならば、これは別の費用対効果の高い媒体にシフトしていると言う見方もできるでしょう。最も大きいのがネットですね。

しかし、今最も伸びていると(個人的に)感じるのは掲載費用のかかるネット広告では無く、ブログパーツなどの無料で掲載して貰えるアイテムのように思います。ブログパーツはまだ波及の途上ですから、注目する企業も多いのでしょう。しかしながら、個人的には、壁紙などのような物のほうが、遥かに効果が高いように思います。特に日本を代表する企業(トヨタやパナソニックなど)ほど壁紙の量が多いのは、効果があると言う事なのかなと推測しています。アーティストなどがCDジャケット写真をそのまま壁紙にして配布しているのもそうなのでしょう。

他方、Web限定動画の類に関しては難しいですね。一時期はネットドラマが流行った事もありますが、今は1分程度の長編CMへと変わっています。また、企業のプロモーション動画は、YouTubeでの参照数などが語るように、費用対効果はまだまだかなり低いかと… そう言う意味で比較的簡単に作れる壁紙は費用対効果がかなり高いのではないでしょうか。もちろん、TVなどよりも即時性の低いネットの事ですから、購買意欲に結びつくのは時間がかかり、調査も難しく、多くの人にダウンロードして貰う為の壁紙デザインのアイデアも必要とは思いますが。

あと、消費に関して言えば、個人的に今のMade In Japanに強く思うのは、”殆ど使わず煩わしいだけの色々できる機能満載”とか”頻繁にモデルチェンジする割に大して良くなってない”ような胡散臭い商品とはオサラバしたいと思ってます。それら製品を購入する事で企業が健全に発展し、日本の景気に繋がると言う考え方が出来なくなって久しいからです。

これからの家電製品などで言えば、基本性能がしっかりしていて、頑丈で壊れず長持ちして、捨てる必要の無い物がイイですね。リサイクル促進目的のすぐにぶっ壊れそうな名前だけのエコ商品なんて糞食らえです。10年でも20年でも大切に使い続けたい、使うほどに愛着の沸く製品が買いたいですね。
低廉でリーズナブルな価格帯の優れた家電製品に関しては、早期の黒船来襲の期待は薄く、消費者には選択肢はまだまだ少ないようですが、既にパソコンで激安でも故障も少なく寿命も長い海外メーカー物を知ってしまった国内の消費者は数少なくは無いのですから、逆に今の内から国際的にも競争できる国内向け製品を手がけているほうがいいようにも思いますが。

追記:2008/12/11

先ほど気が付きましたが、日経のニュースサイトの12月9日の記事によれば、大手企業が来年3月期からCM等の広告費を減らすなどが明らかになったそうです。

尚、事実は、本文で掲載しているいように、今年12月で急激なCM数の落ち込みが起き、管理者の記憶に基づき考察を述べれば、多分、本年9月前後から、減少傾向が続いていたのではないかと推測されます。(※オウム返ししかできない、現代の報道サイトの事ですから、日経の記事はウソと言う趣旨ではありません。報道には検証の義務はありませんしね)

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