神戸と姫路の比較。道路,歩道,JRの駅,駅周辺,商店街,夜の繁華街など

2026.08.14
神戸と姫路

 先の記事(神戸から姫路に引っ越して、姫路に住んでみてわかった事)で、神戸と姫路の道路や鉄道のインフラの違いにも触れましたが、実際に、神戸や姫路に行って見た事があって、気をつけて見た人以外は、文章だけではよくわからないと思うので、このページでは、より分かり易く、Street Viewによる実際の道路などの写真やYouTubeの動画も掲載し、神戸と姫路の双方を紹介してみたいと思います。

尚、本文は、半世紀以上神戸に住み慣れた者が、姫路に3年間住んで感じる生活に重要な道路や街などの比較検証であり、あくまで管理人個人の主観に基づく紹介なので、感じ方には個人差があるかと思われますが、不動産会社や自治体の紹介文でわからない、実際に住まねばわからないリアルな点が理解できるのではないかと思われます。

市民のための道路の圧倒的な違い

神戸のありふれた道路と歩道

神戸市長田区 高速道に片側3車線の車道と車道の1車線分以上に広い歩道。反対側の車線は画面の向こう側になって入りきらない。これは神戸の中心地ではなく神戸では昔から比較的ありふれた国道2号線の道路の景色で、高層ビルもちょこちょこあるがまだ下町のほうに属する。右側奥にはバス停が見える。普通に屋根があり一目瞭然でわかり易く一般的なもの。

神戸は、道路の区画整理もしっかりしていて、何も考えずに歩いても方向さえ間違いなければ夜間でもそんなに迷う事もなく、行き止まりと言うケースも稀でスッキリしている。

これだけ道路のインフラが整備されていても、移動は公共交通機関で電車が主体の人が多いのも特徴です。

尚、ハーバーランドなどは観光地と言う事もあるが、こことは比較にならないほど道路が整備されている。

姫路市民のメインストリート

姫路城の東1〜2ブロック辺りにあるバス道。姫路城の外堀から約600m程度の国道372号線。左にあるのが注意しないと見逃す事も多くあるタイプのバス停。電柱にも城東町とあるのがわかると思う。歩道は自転車専用道路と同程度の幅で実際にここを人が歩いて移動する。その分、自動車は歩行者に注意し、速度を落としている。尚、う回路の南北に走る312号線は片側2車線あるので全てこのタイプでは無いが、神戸では生活道路水準のものが姫路のメインストリートのスタイルでもある。

こんな感じの道路ですが、姫路市民の移動の主体は車でありとても重要な存在です。

姫路は一部を除き、全体的な区画整理はされてないので、徒歩で移動する場合は、昼間でもしっかり地図などで確認しないと行き止まりだったり、とんでも無い方向に行ってしまう場合がある。特に夜間は街灯も無く目立つようなランドマークも無く足元も暗く、下手したら溝や田畑に足を踏み外して落ちて大けがをすると言う事もありうる。姫路で夜間の外出が少ない理由の1つはこれだと思う。

因みに正面に見えるのは立体的な道路ではなくJR播但線

ただ、何度も紹介しているように、姫路はこういう部分を無理やり都市計画で改造するのではなく、しっかり残してる事に良さがあるんだと思うようになりました。見た目の美しさだけを求めるのなら、観光客の多い姫路城と駅界隈だけでいいのかもしれません。

姫路は掲載したStreetViewのような道路が多いものの、その一本下には、車のあまり通らない生活道路や路地なども多く、地元の歩行者や自転車はそちらを使う事で、思ってるよりは安全面は担保されてるかな?と思います。

近年は更に車の交通量が増えている事に対して、都市計画で街を壊して既存の道路を広くするのではなく、迂回できるような道路を田畑が多い場所などに作って増やし、渋滞などを緩和させる対応をする模様です。この事からも住民を第一に考える人に優しい街である事が伺えると思います。

もし、神戸の人が姫路に住めば、道路のインフラでカルチャーショックを受けて驚き、かなり価値観が変わるのではと思います。

駅周辺の比較 新長田駅と姫路駅

神戸JR新長田駅周辺

神戸 新長田界隈 長田の自宅から徒歩で20分程度の距離にある。日常の生活での買い物などでは特に不満が出るような場所ではなく、大体の有名ショップもあるし格安なスーパーもある。基本的に下町なので人情味のある店主が神戸でも比較的多いように思う。近くには鉄人も立っているし、商店街もまだ健在だ。ただ24時間眠らない街なのは三宮界隈だけだ。

比較的高層ビルが多いが、マンションなので、利便性で言えば、後述の姫路駅周辺のほうが圧倒的に良い。

JR姫路駅周辺 ミニ三宮的に見れる存在

正面向こうには姫路城が見える。自宅から自転車で25分位で、利便性で言えば高層ビルが無いだけのミニ三宮的な感じだろうか。移動して見て貰えばわかるようにミニハーバーランド的な感じもある。新幹線も止まるし山陽とも近い。商店街がやたら多く今もそこそこ活気がありデパートも健在でお買い物を楽しむ客も多い。地元民もバスなどでやってきて買い物をする。昭和生まれからしたら高層ビルがまだまだ少なかった懐かしい子供の頃の神戸の光景にも近く、それだけでも今の神戸以上に親近感が湧く。空も本当に美しい。

また、この辺りの道路だけ姫路では別格で、姫路城まで大勢の人が楽に移動できるように極めて広い歩道が整備されている。神戸でもこの幅を超える歩道はハーバーランドなどで限られている。外国人観光客と多く出会う事もあり、この辺りを移動する際は神戸にいる感覚とさほど変わりない。

比較するなら、三宮駅と姫路駅が妥当と思われるかもしれないが、今の三宮は市民の為の場所ではない事と、姫路は観光都市ですが、姫路駅周辺は意外と市民の為の場所であり、今の私は自転車でもいける距離にある比較的気軽な場所なので、その上で、生活者視点で、新長田駅周辺と姫路駅周辺を紹介しています。

商店街の比較 圧倒的に元気で活気のある姫路駅周辺の幾つもある商店街

神戸市長田区 大正筋商店街

昭和(中期)の頃は、幅が狭く買い物客でぎゅうぎゅうで、買い物は、神戸デパートもあった大たいこの辺りで済ませた位に、かなり活気があって映画館も何件かあったが、今はシャッター通りに近くなっていて、閉めてる店も増えている。理由の1つは、阪神大震災の教訓と言う事で、災害対策に道路幅を広く取り過ぎた事だろう。店が繁盛しにくいので店の少ない場所になれば、コンパクトシティとしの利便性は欠落し人が住みにくくなっていくのは自明だろう。

ただ、自転車での通行はとても楽で、通行人もかなり少ないので多少スピードを出しても全く危険性が無いのは楽だ。自転車の通行がとかくうるさい商店街が増えた中、この辺りは住民重視なので住みやすいと思う。因みに店先などに自転車もとめやすいが自転車泥棒もいるので注意が必要。進化したモビリティが普及すると思われる将来の社会でも高齢者は移動し易く住みやすい街だろう。

姫路駅周辺の商店街

国内外の観光客も多いからか、全国的に知名度のあるショップも含め、いろいろなショップがあって、シャッターを閉めてる店は無く活気もあり、姫路が元気な街を象徴している。姫路駅周辺には多数の多彩な商店街があり、商店街を見て歩くだけでも丸1日潰れそうな感じで、地元民のための存在だけでなく、観光資源にもなっているように思う。ただ、神戸のモトコーや新開地にあるようなディープな店は殆ど無いようだ。

因みにこの商店街も複数の商店街の通りにつながっていて、このまま真っすぐ北へと進むと、姫路城が間近に見れる場所へと出る。商店街出口の右にはイーグレ姫路もある。

夜の繁華街の比較 夜に遊びたい若者は神戸に魅力を持つでしょう

神戸三宮の夜の繁華街 昼間のように24時間眠らない街

神戸三宮 夜遅くでも明るく、昼間と同じ感覚で行動できる24時間眠らない街の象徴。ただ、アーケード内のショップなどは夜間は閉まってるものも多い。若者が多いが、飲食店も多いので、そうとも限らない。

三宮は特にこんな感じで賑やかだが、神戸市内全体的に、主要なスポットは繁華街ではなくとも明るいし、主要幹線沿いも明るく、深夜に歩いていても暗い場所が無い。三宮周辺とは異なり夜に開いてる店は少なく人通りもそんなには無いが、夜間や深夜でも昼間と同じ感覚で行動し易い。

これは神戸が100万ドルの夜景として世界的にも知名度がある事で観光事業が成立し、街全体が夜でも明るくしてる事で、起きている事ではないかと考えます。

姫路の夜のメインストリート。これでも夜の姫路で最も明るく賑やか

JR姫路駅周辺。観光客も多い昼間の賑やかさとは全く印象が異なり、人通りも少なく閑散として、神戸三宮と比較するとかなり暗い。高層ビルが少ないので暗く真黒な空が広がってるのも特徴。これでも、姫路の夜では最も明るい地域で、住宅街などは街灯も少なく真っ暗なところも多く懐中電等灯携帯が必須になる。駅周辺は通りによっては、飲み屋などの飲食店も多く利用客もいるが、夜は人が圧倒的に少ないのがわかると思う。

姫路は、神戸のような100万ドルの夜景のような観光需要も無く、逆に姫路のシンボル、世界遺産姫路城が映えるようにした結果や、夜間に自由に出歩くような習慣が無いからではと思われます。

ただ、私の場合は、神戸に住んでいた時と違い、今は徒歩圏内に24時間スーパーなどがあるので、その点は逆に神戸よりも深夜でも出歩きやすい環境にはなっていて、慣れるとかなり薄暗い道でも案外普通に歩けるし、外国人も多いからか、都市部と同じ感覚で回りの目も気にしなくて良いんです。

よくあるタイプのJRの駅の比較 神戸市民には電車は必然的な移動手段

JR新長田駅 神戸は駅中心に生活が動いている街

神戸 新長田駅。三宮からは4つ目の駅で新快速は止まらず快速は止まる。三宮までは約9分で、昼間でも1時間に8本ほど。ラッシュ時は1時間に10本あり市民の足になっている。

周辺には商業施設の入ってるビルが多く、地下鉄やバスとのアクセスもあり、利便性は高い。三宮へのアクセスも西神中央へのアクセスも便利な地域と言う特性もある。

尚、神戸は電車の本数自体が多いからと言うのもそうですが、大たいどのJRの駅も、駅周辺は便利で、利用し易くなっている。山陽や地下鉄の駅ではこじんまりとした地元民の為の駅もあるが、西区や北区を含めて全体的に交通網は便利で、深夜近くまで電車やバスを使っても待ち時間もさほど無く自宅迄で帰れる。

神戸市は震災以前から新長田周辺の第2副都心を目指していたが、震災後、ハード面のインフラのみ急ぎ過ぎて優先した事でやや失敗している。私が神戸よりも姫路に魅力を持つ理由にも、その答えがあると思います。

姫路 JR京口駅 ただ駅がある程度だけの存在

姫路 京口駅 JR播但線で姫路駅の次の駅で、姫路城に最も近い駅になる。姫路駅へは僅か3分で到着するが、1時間に2本ほどなので、姫路駅まで行ったほうが早いケースが多い。因みに私も家族もまだ1度も、姫路市内でJRと山陽の姫路駅以外の駅は利用した事が無い。

御覧のように無人駅で、ロータリーはあれどもバス停は無い。ただ、駐輪場は確か無料だったので、通勤や通学で自転車で利用する人は多い。周辺には商業ビルどころか店舗もコンビニすら無く、住宅街にふと見ればJRの駅があると言う感じでしかなく、駅である事を気づかず、通り過ぎる事もある。因みにもう1つ上のJR野里駅周辺は、イオンやスーパーなどがあり、多少は利便性は良くなっている。確かこちらも駐輪場は無料。

また姫路駅から2駅東の御着駅は、普通しか停車せず見た目もほぼ田舎の木造駅舎の駅ですが、初めて訪れた方には人の温かさを感じる人もいるようです。こちらは近くに業務スーパー,通りにはドラッグストア,GU,ニトリなどもあり利便性は京口駅ほど悪くは無いかと。

基本的に姫路は、駅周辺が神戸の主要駅のように便利なのはJR姫路駅だけと思っていたほうが良く、電車は神戸市民のように市民の足と言う感じでは無い。

かと言って、姫路の生活は不便ではなく、逆に利便性が良いのは紹介した通りですし、電車を利用する場合でも、JR姫路駅から三宮までは新快速で40分です(山陽電車だともう少しかかりますが、往復で1日乗り降り放題で1590円と交通費もかなり安い)。もし神戸の北区や西区などに住めば普通に同じ程度かそれ以上に時間がかかる場所もかなりあります。

具体的な話ですが、昔、取引先の社長が自宅を西神に建てたがバスと電車で出てくるのが大変と言ってました。閑静な住宅街で立派なお宅で今でも地価が高く中古物件でもかなりする地域(コープは近いけど、西神中央駅が徒歩圏内では無いので生活はそんなに便利でも無いかも?)なのですが、自宅から会社まで現在でも約1時間のようです。もし姫路に家を建てていた場合でも通勤時間はそんなに変わってなかったんですね。

最後に

以上のように姫路駅周辺以外では、神戸とは随分違った印象の居住感になります。

駅や複合的な商業施設なども近く広い道路も整備されいてインフラが優れてる事は都市に住む者にとって、重要な視点です。

ただ、生涯に渡ってそれほど重要な事かと考えれば、そうでも無いんです。通勤,通学などでそう言ったインフラが必須の方は仕方ないのですが、引退し高齢になれば毎日の行動範囲はとても小さくなってきて、生きることを安全に効率よくできる事のほうが遥かに大事になってきます。よく行くスーパーや店が近くて、坂や起伏や大きな段差も無く足腰を傷めず健康に自分の足で買い物に行き続ける事ができる街のほうがもっと重要である事に気づきます。そしてもっと重要なのは高齢になっても毎日過ごし続ける事ができる住居です。

たった10cmの段差でもこけて大ケガをし骨折するのが高齢者です。骨折し筋肉がやせ衰えれば寝たきりのリスクがあり、まだ若いと思っていても、壽命を視野に入れて考えねばなりません。

人が快適に住める街は、視点を変えれば、価値観は大きく変わってきますが、自ら経験し、その事に気づいた時にはもう何も行動できない年齢になっているケースも多いと思います。

会社で大きな役職がついた、事業を成功した、Fireしたなどの40代,50代の年齢は、人生のゴールの時期ではなく、そういった余裕ができた年齢は、将来へのプランの検証を本格的に始める時期だと、私は近年思うようになりました。しかも自分一人だけで決めれる事ではないのと、家族それぞれの将来も考えねばならないなどで、のんびりしてると間に合わなくなるかもしれないのではと思います。

おそらく神戸は、毎日刺激を求めてる若い人や、より豊かで毎日新鮮な日々を求める人には、適した街だろうと思います。海や山も近く、いたるところが観光スポットでもあり、簡単に公共交通機関で市内の移動はできますし。

しかし、今の時代は、いかに人生を楽しみ謳歌するかではなく、いかに毎日の幸せな生活を守り安心に過ごし、安全に生き延びれる事ができるか、遠い将来に焦点を置いて行動し、しかも国家などをあまりあてにせず、自分や家族の身を守らねばいけない状況にシフトしているように思われます。今は、神戸のような場所は、居住するよりも、たまに気楽に行けるだけで十分ではとも思います。

あと、まだそんなに行ってませんが、姫路のメリットは、都市の生活もできながら瀬戸内に近く、美しい海の自然が満喫し易い事でしょう。香川も神戸からはフェリーで一泊でしたが、姫路からは電車で余裕で日帰りできます。西兵庫と言う地域は知らない所だらけで、阪神間でずっと生きて来た人間にとっては、言わば外国に住む位の新鮮な感覚もあります。

本文は、実際は、特に神戸VS姫路などと言う意味合いのものではなく、神戸から姫路への移住を通して体験し理解した者として、長年都市部に住み都市の価値観で固まってる方、そこでしか生きる道が無いと思ってる方に、将来に向けての大きなヒントやチャンスになるかもしれないと言う意味あいで書いたもので、考え方としては他の場所でも参考になると思います。

そもそも神戸と姫路は目指してる方向は全く違って、魅力も全く違います。神戸の長所は姫路市民視点では短所だったり、姫路の長所が神戸市民視点では短所だったりするものではないかと思います。なので張り合うような対象では無いんですね。神戸がライバル視してるのは相変わらず東京かせいぜい大阪でしょう。規模的には横浜辺りですが、歴史的に見て神戸市民視点だと対象にはなりえないかな?と。

最後に、私は姫路市の回し者でも無いし本文は案件でも無いんですが、姫路市の移住促進PR動画がそこそこポイントをおさえていてよくできていたので掲載しておきます。特に高齢者に対して人に優しい街であるのは本当にそう思います。

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