月面撮影などの超望遠レンズとして天体望遠鏡アストロマスター90AZ購入。

2012.06.04

 先日、CELESTRON(セレストロン)の天体望遠鏡AstroMaster 90AZ(アストロマスター90AZ 並行輸入品)を購入しました。日本では殆ど記事が無いようなので、月の撮影などを含めて、簡単にご紹介しておきます。尚、天体望遠鏡は未だかつて殆どビギナークラスの域を出てませんので、ご愛嬌のほど。

 アストロマスター90AZを購入した経緯ですが、元々はもう少し一眼レフカメラ(D5100)で綺麗に月が撮りたいと思って、超望遠レンズを眺めていたのですが、手頃な値段で良いのが見当たらなかった所、1000mmの好デザインの天体望遠鏡が手頃な値段で目に入り、海外の関連サイトで希望に近い水準の月の写真が撮影できる事もわかり、購入に至りました。超望遠ズームで撮影する物が、概ね天体で、それも都市部の光害の影響で大半が月となる事は経験上理解してましたので、だったら望遠鏡としても潰しが利く天体望遠鏡でいいなと方向性が定まっていた次第です。

アストロマスター90AZ仕様及び購入価格

・購入価格:28354円 購入店アマゾン
・光学系:屈折式(アクロマート)
・口径:90mm
・焦点距離:1000mm
・F値:11
・レンズコーティング:マルチコート
・ファインダー:等倍スターポインター
・接眼レンズ:20mm(50倍),10mm(100倍)
・鏡筒長:91cm
・重量:9.2Kg

アストロマスター90AZ添付品

日本語説明書2部,英語版マニュアル1部,英語版組み立て解説書1部,添付ソフト(The SKY X First Light Edition),CD版マニュアル,スクリュードライバー,レンズ拭きなど。

並行輸入品と言う事なので日本語マニュアルなど無しかと思ってましたが、日本輸入販売元サイトロンジャパンの日本語取り扱い説明書が何故か2部添付してあった。この取説の最後のページが、保証書兼正規輸入品証明書となっており1年無償保障の旨が記載されている。

添付ソフトのThe SKY X First Light Editionは、天体シュミレーションソフト。外箱パッケージの紹介では、これ1つで49ドルの価値があるらしい。(後述)

アストロマスター90AZ組み立て方

以下、日本語マニュアルよりも、簡単にわかり易く紹介します。

1:三脚を取り出す
2:部品皿を三脚に取り付ける。
3:水平にして鏡筒固定クランプと横のネジを全開でゆるめる。
4:鏡筒を架台に取りつけネジをしっかり締める。
5:天頂ミラーと接眼レンズを装着して終了。

使い方は添付説明書通りです。

コリメート法での月の撮影

接眼レンズにデジカメを近づけて撮影する方法。オプションなどは不要で、低廉なデジカメでも可でお手軽。

綺麗に撮れると言われているが、カメラを固定させても軸がブレたりして中々手軽には撮影し難い。
狙った構図で一発でキレイに撮影すると言うのはまず無理な印象。

Tリングを使った月の撮影

本来の目的通り、望遠鏡を短焦点の超望遠レンズにして使う方法。

購入したのは、VixenのTリング ニコン用(1867円)。規格通りなのでVixenの物でも使えます。
天頂ミラーを外して、代わりにTリングを取り付ける。作業はたったこれだけ
いつもように天体望遠鏡をレンズと同じように装着する。
一度Tリングを本体に装着すれば、Tリングを使わない時も外さずに、そのまま天頂ミラーを挿して接眼レンズを通して普通に望遠鏡として見れます。

もちろんオートフォーカスで無くピント調整のノブの操作で画面がブレるので、若干シビアな点を除き、比較的操作も手軽で超望遠レンズとして使えます。
同Vixenの拡大撮影カメラアダプターを購入すると倍サイズの画が得られますが、レンズ数が少ないほうが綺麗な像が得られますので、より高画素なデジカメと言う選択肢も検討したほうが良いかも知れません。

添付ソフトThe SKY X First Light Edition

オマケで付いてきた天体シュミレーションソフト。試しにちょっと使ってみましたが確かに49ドル程度の価値はありそうです。操作説明がやや不十分な点があるのと日本語化されてない点など、少し残念。

今夜の月の出の時刻,方角などがすぐわかり、例えば1分おきや1日おきのの星の動きなどが全方位でプラネタリウム感覚で見れる。

マウス操作でズームアップ。
SAO星表で9等星までの星が見れる。右クリックで星の詳細情報もわかる。

最後に。

 アストロマスター90AZは、上下固定ハンドルが特徴的で、カメラの三脚と同じ感覚で操作できるので、少し気軽な印象があります。

 大きくて機動性は劣る天体望遠鏡と言う事はありますが、最初の目的通りの月面撮影の利用では十分満足しています。
因みに1000mm f11の同スペックの超望遠レンズだと、ニコンのReflex Nikkor 1000mm F11が定価21万円以上してましたので、いかにコストパフォーマンスが高いかわかるかなと思います

月以外にも、いつかは土星の輪だとか木星の縞模程度は見てみたい気もしますが、先述のように都市部と言う事もあり、あまり難易度の高い星の撮影は期待していません。それらも範疇に入れる方には、架台が経緯台タイプでは無く赤道儀タイプ や、より明るい映像が得られる反射望遠鏡のほうが検討される事をお勧めします。

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