100円均一の素材で、日食グラスを自作する。

2012.05.14

自作した金環日食用の日食グラス。快晴用と曇天用。 前回、2009年7月22日の皆既日食の時は、10分でできる、自作日食メガネ としてお菓子の袋を使った日食メガネ(日食グラス)を紹介しました。

そこで今回、2012年5月21日の金環日食では、皆既日食の時より良く見えて比較的簡単に手に入れられて安い素材は無いかと言う事で探した所、100円均一ショップで見つかりましたので紹介します。

また前回同様に自作日食メガネ(日食グラス)も今回はデザイン性をアップさせ、金環日食の日の天気予報が晴れなのか曇りなのかいまひとつハッキリしないようなので、快晴の時の好天用と、やや曇り空の時のやや曇天用の2タイプ作りましたので、簡単に紹介しておきます。

因みに、フィルム(シート)自体が大きく持ちやすいので、日食グラスを自作せずとも、そのままでも使えるかと思われます。

尚、お菓子の袋などを使うよりは、安全性は高いと思われますが、不用意に太陽を見れば眼を傷める可能性がありますので、自己責任でお願いします。(*3)

*3:眼の損傷が気になる方は、ネットのライブカメラ中継で見るのが安全でお勧めです。
金環日食2012 ライブカメラ

100円均一のアルミ蒸着ラッピング用袋を使う

 最初、プロカメラマンなどが太陽を写す時に、アルミ蒸着シートを使って観察している話を聞いたので、DIYショップを訪ねたが見つからず、代わりに100円ショップで見つけたのが、キラキラBAGAと言うラッピング用の大きめの袋。

両面にアルミが蒸着したフィルム素材を使ったラッピング袋。

或る程度の厚みがあって表面がつるんとしていてアルミが蒸着してある。元が袋なので、2枚重ねてもピッタリしている所が多分、ミソ。1枚物だと重ねるとボケが出て難しい。右端が切り取った感じで、ごらんように裏表、金属片のように見える。この類のラッピング用の袋は多分、ダイソー(*1)などの大手にもあるように思う。

*1:ダイソーなどの100円均一ショップでは、日食グラス自体は販売していない模様です。

アルミ蒸着フィルムの光の透過性を簡単にテスト。

購入前に店頭で或る程度光が透けてあまりボケずに見える事を確認して購入。上の写真は、自宅で蛍光灯を写した物(*2)。左が2枚重ね。右が1枚重ね。左を快晴時に使い、右をやや曇天時に使う。自宅にあった(日本酒をくるんでいた)薄手のアルミ蒸着シートよりも、ボケが少なく遮光もしっかりしていた。尚、お菓子やふりかけなどの袋でもそうだが、完全に遮光してある物では利用できない。

*2:いずれもカメラのISO感度を上げてわかり易くしている。人間の目ではこれだけ明るくは見れない。

曇天用日食グラスを自作

用意した物。アルミ蒸着のラッピング袋,ハサミ,カッター,スティックのり,セロテープに、グラスに使うお面と、ダンボール(アマゾンの箱を使った)。お面はプリンターで画用紙に印刷した。

ダンボールに面を貼り付け、ハサミで切って、グラスの枠を作る。眼やカーブのRのある箇所はカッターを使う。

アルミ蒸着のラッピング袋を四角に切り取って、裏面から、セロテープで貼り付けて出来上がり。カットして貼って出来上がるまでは、およそ10分位。カッターだけでもできる。

※こちらは基本的に曇天用ですが、金環日食時の光の強さ次第では、こちらを使う可能性もあります。(参考)

快晴用日食グラスを自作

用意した物。アルミ蒸着のラッピング袋,ハサミ,カッター,スティックのり,セロテープに、グラスに使うお面と、ダンボール(アマゾンの箱を使った)。間違えて眼を傷めないように、お面の色とデザインを別物にした。通常はこちらを利用する。

ダンボールに面を貼り付け、カッターで切って日食グラスの枠を作る。

アルミ蒸着のラッピング袋を四角に切り取って、裏面から2枚重ねにして、セロテープで貼り付けて出来上がり。貼る時にややずらして、下の面もセロテープに触れるようにして貼る。

作るのが好きな方には、是非。

 家にあるような物で作れる(即ち無料できる)を基本にしていますが、今回はグレードを上げる為に、若干出費を要してしまいました。

ただ、日食グラス数十個分は作れるだけの大きさもあるし、作らずともそのまま手に持って見て、使い終わったら普通にラッピング用など正規の利用もできるので、無駄にはなりませんが、何よりも、こんな時でもないと、こんな、馴染みのあるようなお面の日食グラスは作れないだろうなと思われます。

気になる自作日食グラスの実効性能ですが、本日神戸の天気が、午後から雲と言う事で急いで、快晴用グラスを使って撮ったのですが、快晴では無く既に花曇り状態だったのでややボケた感じになってしまいました。目視でも30秒程度見てましたが、特に無問題のように思います。

金環日食は、皆既日食とは違い、太陽が全部月に隠れず、隠れない所が輪のように見えるので、金環日食と言います。太陽が全部隠れないので、日食時も強めの日食グラスなどの眼のケアが必要になりますが、その時の光の強さ次第では、快晴時でも曇天用の日食グラスのほうがよく見えるかも知れないので、よく確認しながら、使い分けて観察しようと思っています。

追記:2012/05/16

週間天気予報によれば、5月21日の神戸は、曇時々晴の模様なので、晴天用と曇天用の2タイプの日食グラスの両方が使えそうです。
今日の神戸も、少し雲がかかった、やや花曇り状態でしたが、再び快晴用の自作日食グラスを利用して見てみました。

左は中央付近をトリミング。右は概ね全体です。大体、これ位のサイズでこれ位の明るさで見えます。(もう少し暗いかも知れません)

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