自作PC Windows 7からWindows10へのアップグレードエラーと対処法。

2016.05.23

 先日、自作PCをWidows 7 proから Windows 10 proへアップグレードする際、少々てこずってしまったので、備忘録程度に書いておく事にする。レアケースとは思うが、もし同様な症状で悩んでられる方は参考にされたい。

Windows 10へのアップグレードが実行されずに再起動するだけの状態に。

 そろそろ自作のデスクトップPCもWindows 7proから、Windows 10 proへ無償アップグレードしようかと、右下のタスクバーのWindows10のアイコンを右クリックして、Windows Updateを起動し、インストール作業を進めると、ダウンロード完了を待たずに”アップグレードをインストールできます”のメッセージに代わり、”今すぐアップデートを開始”を押すと、同意画面も出ずに当然インストールも開始されずWindows 7 proが再起動されるだけという状況に陥った。もちろん、エラーメッセージも全く表示されない。

Windwos UpdateのWindwos 10にアップグレード

Windwos 7のWindows Update Windwos 10にアップグレードの表示

Windwos 10ダウンロード

とりあえずWindwos 10ダウンロード開始のメッセージも出る。

Windwos 10アップグレードインストールの直前の画面

すぐに今すぐアップグレードを開始の画面が出るが、実行してもWindows7が再起動するだけ。

Windowsの設定などの条件を変えて何度か繰り返してみたが、症状は全く変わらず。

 Windows10のアップグレードに関しては、メーカー製のノートPCなどで、起きて確認したらスケジュール通りアップグレードが済んでるケースしか知らなかったので、少し面食らってしまった。

自作PC スペック等概要紹介

 特にハード的な問題ではありませんでしたが、参考までにPCのスペックのみ紹介しておきます。

  • CPU:AMD Phenom(tm) II X4 965 3.4GHz
  • M/B:FOXCONN A9DA (BIOS:American Megatrends Inc. 080015, 2010/08/30)
  • MEM:DDR3 4GBx2
  • HDD:WDC WD20EARS-00MVWB0 2TB
  • PCI:Onkyo WAVIO SE-90PCI
  • 無線LAN:BUFFALO WLI-UC-G30xN Wireless LAN Adapter
  • OS:Windows 7 pro

とりあえず、Windows 7のエラー修復&常駐ソフトの解除。

 最初は、スタートメニュー⇒管理ツール⇒イベントビューアーとしばしの間、見つめあいながら、エラーの修復を行った。それと同時に、影響を与えている可能性のある常駐ソフトの解除やセキュリティ関連のソフトの再インストールも行った。

イベントビュワーの画面

Windwos 7 のイベントビュワーを参照してエラーを修復する地味な作業。

日ごろ、Windows 7のイベントビューアーが吐くエラーで支障をきたすほどの物は無く特に問題も起きて無いので長期に渡って放置していた事もあり、これら作業だけで3時間以上費やしてしまった。当方ではここまでやっても、まだインストール不能。

最終的には、Windows Update の修正でインストール可能に。

イベントビューアーを参照しながらののエラー修復はキリが無く、そもそもWindows 7はもう使わなくなるのに必要以上に修復しても仕方ないので、Winodows Updateそのものの問題ではないかと目星をつけて、Microsoftから”Windows Update のトラブルシューティング ツール”をダウンロード、実行した。

Windows Update のトラブルシューティング ツール

Windows Update のトラブルシューティング ツールダウンロードページ

尚、ツールのダウンロードページのURL(http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/Open-the-Windows-Update-troubleshooter)は変更される場合があると思うので、”Windows 7 Windows Update トラブルシューティング ツール”や”Windows 8.1 Windows Update トラブルシューティング ツール”などで検索したほうが正確かも知れない。

このツールは何もせずとも、全部チェックして修正してくれるようなので、ひたすら待つだけ。
尚、Windows 7の場合は、対応エディションは、Home Premium,Enterpriseの2つなっているが、proも問題無く利用できた。

Windows Update トラブルシューティング完了の画面

Windows Update のトラブルシューティング ツール実行後、3つのエラーが修復されている

完了後、”最新の更新プログラムのインストールに関する問題”が3つ修復されていた。
この後、再度Windows 10 proへのアップグレードをトライすると、ダウンロードを要件の確認の後、正常に開始し100%完了までカウントアップ,”インストールの準備をしています”の後、アップグレード開始の同意メッセージが表示され、”今すぐアップグレードを開始”で、後はお馴染みのWidows 10へのアップグレードとなり、ようやく一休みできた。

Windows 10ダウンロード実行中の画面

Windows 10ダウンロード実行中の画面 要件確認など必要な処理をしながらダウンロードをしている。

Windows 10インストールの準備の画面

ダウンロードした結果、Windows 10が正常にインストールできる状態になっている模様

それではアップグレードを開始しますの画面

お馴染みのWindows 10へのアップグレード同意画面。これが出ればまず安心。

対症療法なので確定ではないが、今回は過去に発生していたWindows UpdateのエラーによってWindows 10へのアップグレードが出来なかったと言う事のようだ。

因みに、これも自作PCだからか、Windows 10アップグレード開始後もそこそこ時間がかかり、放置していたので測っていなかったが、メーカー製のノートPCなどを比較してファイルのコピーも結構時間がかかったような気がする。

最後に。Windows10 クリーンインストールは最終手段として

 Windows10は、クリーンインストールも可能なので、通常の(上書き)アップグレードがどうしても出来ない場合は、isoファイルをダウンロードしてきて、DVDなりUSBメモリでWindows10をインストールする事は可能だが、多くの場合でHDDの既存パーティションを削除した上でインストールする事になるのだから、必要なソフトの再インストール及び設定やデータ等のリストアなど環境をゼロから再構築する時間と手間にかなりの労力を費やさねばならない場合は、多少の時間と労力をかけてでも、クリーンインストールは避けたほうが無難だろう。

本文紹介の筆者のPCの場合だと、ある程度元の環境にするのに少なくとも1週間程度はかかるように思う。メイン機では無いがもちろん、その間は通常通りの作業が出来なくなる可能性もあり、クリーンインストールは避ける必要性があった。

また、もしWindows 10から元のOSに戻したいと言う状態になった際、通常の(上書き)アップグレードならば、31日以内ならば回復機能を使用してWindows 7に戻せると言う保険が自動でついてくるが、クリーンインストールだと、自前でバックアップを取っておかねばならないが、Windowsのフルバックアップ&リストアが容易にできる環境では無い場合は、少し難しいように思う。

 Windows 10への無償(無料)アップグレード期間は2016年7月29日迄(以降は有料)なので、十分な時間はあると思うが、もし、お使いのPCが同様にすぐにアップグレードできない可能性があると思われた方は、一度、Windows 10 アップグレードスケジュールが正常に行えるか確認をお勧めしたい。

無料サイト集 Kooss run 記

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