サイト運営のススメ。

2010.11.30

 年賀状素材のほうは、例年の事を踏まえれば、多分、今年一杯前後で主要な所は出揃うと思う。因みに、漫画雑誌週間少年サンデーの年賀状は昨年だと12月5日に更新を確認している(実際は前日の4日辺りに公開されていたのではないかと推測する)。ジャンプ,マガジンなど、他のメジャーどころの漫画雑誌も年賀状素材の公開に参加して欲しい所だが、難しいのだろうか。

他方、残念な事に今年は常連の無料の年賀状素材サイトの幾つかが休止している。多分、昨年のアクセス減少が大きく影響しているのだろうと思う。最大の理由は、昨年新たに登場したJPの年賀状サイトへ集中した事だろうと思われる。今年もその勢いは更に増しているようだが、それでも郵便事業としての年賀はがき販売は盛り上がりに欠けているのか、徘徊すればネット上のJPのサイト集客の為のプロモーション的なコンテンツを目にする機会が多い。この傾向は即ち、年賀状と言う日本の独自文化の衰退の加速へと繋がると考えている。これは機会があれば、考えを詳しく書きたい。

さて、ここの所寒くなってきた事もあって、風呂も44度程度が丁度いい湯加減になってきた。それ以下だと湯上りが少し肌寒く、下手をすれば湯冷めで風邪をひきかねない。若い頃は、明治や大正の年寄り達が、46〜48度位の湯に気持ち良さそうに入っているのを見て、流石に明治の人間は根性があるななどと思ったものだが、なんて事は無い、年寄りは血の巡りが悪いのでその程度位のほうが心地良いと言う訳だ。
私は老人にはまだ程遠いが、或る程度具体的な感覚が視野に入るようになってきて、実感としてわかってくるようになった。
人は自分で経験しないと気づかない事が幾らでもある。

PCやネット関連も全般的にそうで、最近は個々の意見がまとまっている事のほうが珍しい位にバラバラなのが当たり前の(経験や論理に基づくとは限らない、実は受け売りと言うケースも含む)主観中心の状況になって久しい。

無料のネットサービスなどにしても同じで、実際に個々のサービスを利用してみないとわからない事は幾つもあるし、利用するだけで無く自分がサービスを提供する側にならないとわからない事は遥かにある。人は(背中を押してくれそうな)断定的な意見に着目しがちだが、整理すべき情報量が少ない者が故にバッサリ言い切れるのだから、実は総合的に見れば正しく無い解釈も少なくは無い。別の見方をすれば、余計な事を知らず、純粋にそう思えると言うのは幸せ者だとも言える。

ネットの面白さは、コンテンツを提供する側になって始めてわかって来る。
キャリア(≒経験の度合い)は違えども、基礎的な技術はオープンなのだから、敷居は随分と低い物になった。サイト運営も何も特別な事でも無い。メールが書ければ言語だってちょっと頑張ればできるだろうし、プラモデルが組めるならば自作PCやサーバー構築も多少頑張ればできる。(今は親子向けの自作イベントなんてのもある) 興味があるならやってみる価値は十分にあるだろう。

目先の収益は別として、得られる経験は計り知れない物になる可能性は十分にある。しかも、一般社会での資格取得や教育や訓練鑑定などに要する費用は殆ど不要でできる。PCとネット環境だけでいい。当サイトにしても、中学生が運営する無料レンタルサービスを紹介した例も幾つかある。レンタルサービスであっても、プロとは限らないし、プロである必要も無い。

また、自分探しなどの世界の旅に出る必要なども無ければ、会社設立の為に資金と人材を確保する必要も無い。優れたネットサービス,ネットコンテンツの提供サイトになれば、自然と人は集まり、鍛えられ、自己の多面的な面を見つめる機会が与えられるようになり、人脈も広がる。
Web2.0になって、それがブログであったりCMSであったり、今はTwitterやFacebookであったりと、既得権益層主導で都合よく主役を換えて類似した内容で言われているが、基本的には”流行”に左右されずオーナーの権限が最も保障されているサイト運営が最も無難だろう。

日本人に限った事でも無いかも知れないが、祭り的であったり流行であったり、皆がやってるとか一体感などの部分に共鳴しがちだが、果たしてそれに乗る事が自身や皆の為に有益になるかと言えば、全く別の話だろう。
そもそも、「これからはブログだ」「これからはミニブログだ」と言うのは、一般ユーザーのサイトを減少させ、マスコミなどの既得権益層のサイトや情報の宣伝をさせるサービスの利用を一般ユーザーに促す為の手段に過ぎない胡散臭い戦略的アイテムの推進であったのだから、個人が享受できるメリットはサイト運営よりも遥かに薄くなる。(ただ、Twitterにしても言うほどトップダウン的な物でも無く、現況は比較的民主的なので、日本人はそこまで馬鹿では無い。利用できる人はきちんと”利用”している。)

更に言えばWeb2.0の主役の筈のBlogは今はあまり元気が無く、特に今年1年は運営サイトの閉鎖が目立った。他方、随分前に終わったなどと言われたWeb1.0が今も終わらず堅調なニーズが持続し、アイデア次第では息を吹き返しそうにすら思う。メール,チャット,掲示板等々、これらはアイデア次第で色々なシーンで幾らでも活用できる物に化ける要素があると思う。例えば、Twitterなどのミニブログにしても、名称こそ”ブログ”が付属するが、実は共有型一行掲示板の進化した物に過ぎないと個人的には思ってる。(これはミニブログが流行した事で影響を受けたのが、2chなどの巨大掲示板コミュニティではないかと推測される点にも見出せるかも知れない)そもそも、Web2.0や1.0で分ける必要はもはや無いのではないだろうか。(何年も前から何度か書いてきていますが、本当のWeb2.0は例えば、今ならGoogleTVのようなアイテムが、YouTubeとオンラインストレージを連携させたような、著作権問題をクリアしたオンラインHDDレコーダーのようなサービスを提供して結実すると考えています。これほど明らかなあちら側へのシフトは無いでしょう。)

最後に、サイト運営を続けてきて、あらためてわかった事を2つ紹介したい。

1つは、継続は力なり。サイトはきちんと人手が介在し更新し続ければ、必ず人がやってくる。但し、自動化サイトでは多分難しい。これは、人が人の頑張りを応援するのに通じる面があるように思う。

2つめは、画面の向こうに人がいる。運営する側、訪問する側いずれにも言える事だが、例えば、男性なら30代半ば、女性なら20代半ば辺りの年齢であれば人的な引力が更に強くなる。特にブログのプロフィールなどのようにパーソナリティを公開する必要も無く自然と伝達される。これは(性的な目的とは限らず)ネットに異性を求める者が多いと言う事だと思う。

いずれも、そう言った事を画面を通して感覚的に察知できる人が、意外と多いと感じる事が背景にある。実はバーチャルでは無いネットの世界とでも言うような物が確かにある。
たったこの2つの要素だけでも、サイト運営を人に勧める要素として十分な価値があるように私は思う。

無料サイト集 Kooss (run)記

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