ノートパソコンVostro1500のHDDクローン化によるHDD換装

2009.11.21

 当方が通常利用しているメインのノートパソコン VOSTRO1500のHDDを新しいHDDをHDDケースに入れてコピー(クローン化=HDDイメージをまるごとコピー)して換装(交換)したので、簡単にご紹介します。特異なノートパソコンでも無く、他のVOSTROシリーズでも参考になるのではないかと思われます。

VOSTRO1500 仕様概要

デル VOSTRO1500・メーカー:デル
・CPU:Core2Duo -T7250(2GHz)
・MEM:2GB
・HDD:80G
・DRV:コンボ
・OS:WindowsXP
・液晶:15.6型 TrueLife WXGA+(1440x900)
・その他:無線LAB,USBワンセグチューナー,マウス,キーボード等増設
  概ね、以上のようなノートパソコンで、デスクトップリプレースとして利用しており、通常の作業では、現在も特に不満も無い軽量&静音な環境を構築しています。

新HDDをHDDケースに入れる。

・新HDD:Hitachi HTS545016B9A300(160GB,Buffer 8MB,SATAII 3.0Gbps) ¥3880円 購入店:ドスパラ
・HDDケース:Groovy SATA2-CASE2.5BK ¥880円 購入店:ドスパラ
上記を新規に購入。

新規購入したのは、この2点。日立製2.5インチHDDとHDDケース今回のHDD換装後、HDDケースは、余っている2.5インチHDDにMP3などを入れて、携帯可能な外付HDDとして利用する予定。
2.5インチなので静音で外部電源不要なのが楽だ。

 

 

EASEUS DISK COPYでHDDクローン化作業

・クローン化ツール:EASEUS DISK COPY 2.3 ※無料のHDDクローンツール(*1)

ツールは、(本日現在も)EASEUSのEASEUS Disk Copyからイメージファイルが落とせるので、CDライティングソフトなどでCD-Rなどに焼き、CD起動で立ち上がる。デルのVOSTROシリーズなどの場合は、PC起動時に[F12]キーを押せば、起動メディアを選択できるので、光学ドライブを選択すればいい。
(*1:EASEUS DISK COPY以外にも、無料HDDクローンツールはある。当方の場合は、通常はMaxtor社のMaxBlast(実質的にAcronis True Image機能限定版)のほうが信頼性も高く利用する事が多いが、今回はどのメーカーのHDDでも制限が無く、誰でも無料で利用できるEASEUS DISK COPYを使った)


1:EASEUS DISK COPYを起動



2:”select copy mode”の画面で”Disk Copy”を選択


3:コピー元(複写元)ドライブとコピー先(複写先)ドライブを間違わずに選択して画面を進み、画面右下の[Proceed]でコピー開始(※内蔵ドライブが1ドライブで、外付けが1ドライブならば、通常は、デフォルトのままで良いでしょう)


4:コピー完了まで待つ。当方の場合は1時間19分だった。


5:完了後、次の画面で”The Copy process has been executed successfully”のメッセージが出る。次の画面で再起動が促されるので、素直に再起動し、その時電源ボタンで電源をオフにする。

HDD入れ替え

赤丸の4箇所のみネジを外せば良いVOSTRO 1500のケーブル類と電源を抜き,バッテリーを外し、裏返し、HDD周りの4箇所のネジを外せば、簡単に内蔵HDDを引き出す事ができる。

右の写真では、赤丸の箇所のネジを外すだけでいい。

上記で作成したクローンHDDと入れ替え、逆の手順で作業を行えば、HDD入れ替えは完了する。




PC起動。BIOSで確認

160GB HDD と認識している。
ひとまず、起動時に[F2]を押し、BIOSが認識しているか”Device Info”で確認する。
HDD換装時、最初の起動時には重くなるが、次回からは通常通りになるので気にしなくて良い。
正常に認識しているので、そのままBIOSを終了させ、Windowsを起動する。

WindowsXP起動。残りパーティションの有効化

Windowsが通常通り起動するか確認する。
起動後、管理ツールのコンピューターの管理⇒ディスクの管理より、残りパーティションの有効化とフォーマットを行う。 (※EASEUS DISK COPYでは、コピー先容量がコピー元より大きい場合は、未使用パーティションとして残す仕様となっている)

空きパーティションを有効化し、フォーマット後、Gドライブとして使う

将来の為にそのまま残しておいても良い。当方の場合は、メディア(画像,動画,音楽等)系のファイルを、新パーティションに移動させて、システムディスクの軽量化を図った。(もちろん、メディア系ファイルの大半は、ローカルサーバーにも置いてある(一部自動保存)ので、ワーク的な一時的な保存での利用や、バックアップ的な扱いになる)

おまけとして、HDD換装後のWindowsXP起動時間を計測したので、掲載しておきます。
・電源オンでの起動:53秒66 ※通常利用できる状態になる迄
・休止状態からの復帰:23秒01

補足と備考

 以上のように低予算で、また比較的簡単に、ノートパソコンのHDDのクローンもできる事がわかると思います。
今回は、このマシンのHDDのクローン化が目的では無く、別のPCのHDDのクローン化が目的でついでに、新規のHDDを購入したものなので、特に急ぐ必要も無く、デジカメで撮影しながらお気楽に作業が出来た事で、記事を書く事にした次第ですが、HDD,USB-HDDケース及び本体の相性などの問題もあって、どのようなノートパソコンでも必ず成功すると言うものでも無いと言う事と、パソコン本体のパーツ交換なので自己責任である事を補足しておきます。

 HDDは3年程度経てば、何らかの不具合が発生し、寿命で突然使えなくなる事があります。その為の保険として、RAIDなどの出来ないノートパソコンでは、重要なデータの定期的な外部記憶メディアへのバックアップは必須ですが、無料のHDDクローンツールが増えて入手し易くなった事や、HDD本体価格が安くなった事もあり、致命的なHDDの故障があった時には、そのままHDDを(クローン化したHDDに)入れ替えて、最新のバックアップデータを戻せば良い程度の、HDDを定期的にまるごとバックアップする(クローン化する)と言う選択肢も、比較的敷居が低くなっているのではないかなと思います。

また、先ごろWindows7が発売された事もあり、OSのアップデートを検討中の方も多いと思います。クローン化したHDDでWindows7にアップデートしてやれば、万が一の不具合やトラブルが発生しても、以前のOS(XPやVistaなど)に戻すのも、HDDを前の物に戻すだけと比較的楽ですし、安心してアップデートが行えます。

尚、HDDケースは、気軽に出先にも持って行ける携帯可能なメディア専用の外付けHDDでの利用や、今回のようなHDD換装以外でも、正常に起動しなくなったノートPCのHDDのデータの簡単サルベージなどでも使えますので、1つあると何かと重宝します。ノートPCユーザーなら、持ってて損の無いパーツの1つでしょう。

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