東京マグニチュード8.0 第2話感想 次は見ないかも…

2009.07.24

 前回の終わり方だったので、多少の期待を持って、録画してあった、東京マグニチュード8.0 第2話を見る事にしました。
地震で建築物が揺れる様子や、壊滅状態で歪んだビルの床、真っ黒な通路を歩く様子などは、比較的よく描かれているのではないかと思う反面、シナリオ的に、『これは腑に落ちない』と思った点が幾つかあったので、簡単に箇条書きしておきます。

1:ビルの外ならまだしも、警備員がビルの中で冷静に誘導している。何故、警備員は逃げ出してないのか。
2:主人公達の会話が冷静過ぎて、危機感を感じない。
3:他の誰一人も、一緒になって弟を探してくれる人がいないのはおかしい。
4:こんな場面においても、女の子を諭すような喋り方などしない。理屈では無く、もっと本能に訴える筈だ。
5:危険を十分に認識している筈の無防備な警備員が余震のある場所で救助活動をしている。
6:危険を省みず救助しようとしている一般人が、誰一人も描かれていない。
7;外に出た時に見た東京が火の海の状態なのに、異常なほどに興味を示さないのは何故。
8:避難した所での3人の会話に、何故、家や知人を心配する話が1つも出て来ないのか。
9:ケーキをどうして3人だけで食べてるのか。周りの人に分けるなり、分けたく無いなら人目のつかない所で食べるべきではないか。
10:避難した人達は何故静寂なのか。怪我人もいて一部慌しい場面があってもおかしくは無い。
11:避難した人達の中で、大火の救助に行く人が誰一人もいないのは何故だ。
12:これほどの震災なのに、ヘリコプターや飛行機が1機も飛んでる描写が無いのは何故。

 このアニメには、日本の伝統的な怪奇・怪談映画が、昨今は怖く無くて流行らず、残客性の顕著でグロテスクなホラー映画などが若者に流行るのと、類似したような点を感じる。
震災の怖さを描くならば、リアルに建築物が壊れ、破壊されたビル内の様子や、一面が火の海と言う映像を、アニメーションで再現するだけでは伝わらない。その部分のみを強調すれば、下手をすれば、例えば、ロボットアニメや怪獣物で、街が破壊されるのと同レベルの視点に視聴者を導いてしまうかも知れない。

重要な事は、主人公達を含めた被災者達の心理描写だ。生死を伴う緊迫的な強い危機感が、画面からは殆ど伝わらない。もちろん、皆が完全に理性も冷静さも失って狂気に満ちたパニック映画のような物を言っているのでは無い。
実写映画では無いのだから、演技力に優れた役者や凝った演出は要らず、震災を理解さえしていれば出来るものではないのだろうか。

果たして、アニメなのだからこの程度で良いのだよとでも言うような力学が働いたのか、或いは、そもそもこの作品は、そのような目的では無いのか、私には全くわからないが、一人の震災体験者から見た率直な感想としては、非常に残念でしか無い。

第2話の視聴率は知らないが、1話の視聴率は非常に高かったそうなので、惜しい作品だなと思う。

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