少子化対策で、既婚夫婦ができる事を考えると…
昨日の日記、柳沢大臣の失言は、あってはならない事としても、批判云々よりも、深刻な少子化問題のほうが、やはり重要であると言う考えによるものですが、報道を見ていたら 失言を批判をする気があまり起こらな くなったと言うのもあります。(もちろん、ネットには批判記事(blog)が大量にあるので、いまさら書く気がしないと言うのもあるのですが…)
本来、弱い立場の女性に対して、蔑視的な物言いを大臣と言う権威ある立場の者がしたのですから、厳しく批判すべしです。が、残念ながら(?)ここ数日間の経緯を、ブラウン管を通して見る限り、そう言う気があまり起きないんですよね。女性議員達の攻撃の手を緩め ずと団結した逞しい姿、それとは対照的に、 こっそり涙ぐむ柳沢大臣の 小さく見えた後姿などから感じられるのは、「強い女性の逆鱗に触れた、老人」のように思います。柳沢大臣は、やや若く見えますが、もう70代なんですよね。だから、頭の中(の女性に対する概念)が古い(産めよ増やせよの戦中派世代)って言えば、多分そうなのでしょうが、 大臣としてでは無く、一人の人間として見れば、年寄りだから口が滑ったんだろうなと言う気がします。
ところで、これも何度か書いてたと思いますが、健忘症気味なボンクラ頭なので、重複していれば、ご愛嬌いただくとして、この大臣発言批判絡みのニュース記事で、「今の時代は金持ちの子沢山」なる内容のものがあったけれども、どうも腑に落ちない。私が無知で不勉強なだけなのか、東京と地方は状況が違っているのか、よくわからないけれども、今いる(神戸の)長田区の下町のほうが、圧倒的に子供が多い。特に小さな子供が多い。以前住んでいた須磨区では(旧家など比較的資産のある家が多く、経済的にも恵まれた家庭が多かったと思われるにも関わらず)子供が遊んでる姿など、あまり見かけなかったのだが、ここいらは、朝から晩までやかましい位に子供たちが賑やかで、大声で元気に遊んでいる。スーパーなどに買い物に出かけても子供連れが やたらと多い。自転車に3〜4人乗りしているお母さんなどもちょくちょく見かける。どこが少子化なんだと言う気になるほどだ。
毎日のように、幼い子供達の元気な姿を見て、元気な声を聞いていたら、子供が欲しくなるご家庭が増えても何もおかしは無いと言うのはご理解頂けると思います。このご近所で子供が多いのは、その連鎖の結果 なのではないかと推測します。よく、所得の見通しが暗いので出産を諦めると言うマイナス面の話をマスコミなどを通じて耳にしますが、この辺りでは、子供が生まれる事で生活が明るくなると言う 精神的なプラス面が、それを上回っている状況なのではないかなと思われます。
視点を客観的なソースに移した場合でも、出生率日本一の福井県の理由には、高額所得者が多いと言う話は無かったように記憶している。因みに2003年度の福井県の一人当たりの県民所得は約290万円で東京都は約427万円となっている。最新の統計結果に関するサイトが見当たらないので、明確な事は言えないが、2000年以前のデータを元にした、全国の出生率と県民所得を調べたサイトの結論では、因果関係は無しの模様 だった。
先の日記にも、以前も(考察の結果からそう考えるに至った経緯も含め)書いてますが、少子化問題は、(本音は結婚したいけれども、結婚には至れない)未婚女性の増加である事が最大の原因として考えており、既存の 家庭へ問題の矛先を向けるのはお門違いとは思うものの、子供が生まれ易い環境作りは確かに重要です。即ち、多くの政治家は口にしないであろう根本的な問題点、(統計によれば 、40歳までの既婚者でも)30%台にものぼると言われる、夫婦間のセックスレスの解消ですね。 夫婦間の性行為無しでは子供はできません。これ(セックスレス解消)に関したたサイトも多々ありますが、(それらサイトを見る限り)結局は利益重視で宣伝目的ぽい匂いもしますので、無視するとして… 果たして、出産率の高い国はセックスレスと無縁なのかどうかは知りませんが、それら(セックス回数の多い国)から学べるものもあるように思います。ざっと浮かんだのは以下のとおり。
・夕飯は早めに食べて、お風呂も早めに入って、早く子供を寝かしつける。
・テレビは夜9時以降はつけない。ゲームやインターネットもしない。携帯電話も電源を切る。
・電気(電灯)を少なめにして暖色系にする。静かに落ち着ける環境を持つ。
よく、発展途上国などは「他に楽しみが無いから」などと申しますが、私は違うのではないかと思います。彼らは、「何者にも邪魔をされない、夫婦二人が主役となった、贅沢な時間の使い方ができるから」と考える事はできないでしょうか。
(因みに、2005年の某海外企業の統計によれば、上位を占めるのは発展途上国では無く、年間の性行為の回数はヨーロッパ人がダントツで、ギリシャ人が138回/年がトップで、クロアチア,ブルガリア,チェコ,フランス,イギリスなどが並びます。アジアは下位に位置し、日本人に至っては最下位の45回/年となっています。これは、人種的、文化的、宗教・信教的、及び数千年の歴史的な違いによる影響が大きく、決して超える事ができない面であり、生活習慣などの違いによる物は少ないとは思われますが、それでも、ヨーロッパのライフスタイルから学び取れ、尚且つ、自分達でも、すぐにでも実践できるような事は見習うべきではないかと思います。)
尚、最後になりますが、(くどいようですが)何度もご紹介しているように、"少子化については、既婚カップルの出産率は数年前から上昇トレンドに入っていながら、全体としては低調を続け、急激な少子化トレンドに歯止めが効かない最大の原因は、第2次ベビーブームの30代女性が結婚しない事が最大の原因"と解釈していますので、既婚カップルの出生数の増加よりも、 未婚女性の婚姻率の増加を図らねば、少子化の根本的な解決にはつながらないと考えています。
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