ミニノートパソコン SOTEC C101紹介

2009.01.25

 先日の日記でもご紹介したように、(ONKYOの子会社となった)ソーテックのミニノートパソコン、C101(C101W4)を3万円台で購入したので、ご紹介します。C101は、家電量販店の店頭にも並べられ、直接触れて買う機会が得られる事で、操作感などを納得して購入できる激安ノートパソコンではないかと思われます。しかし、他方でミニノートパソコン(ネットブック)を購入した人の失敗談なども耳にする事もあり、これだけ話題になり直に触れる機会のあるパソコンでありながら、未だ理解されていない面があるのだなと思う事もあります。

本文では、SOTECのC101をユーザーサイドから見た視点で、(時間を見つけながら)何回かに分けて紹介をしようと考えています。一般的なネットブック(ミニノートパソコン)への理解の参考にもなればと思います。
尚、ソーテックでは、C101の直販モデルDC101を販売しています。HDDの容量などが異なる他は、基本性能はほぼ同等ですので、DC101に関しても本文が参考になると思われます。

SOTEC C101 主要スペック
C101を購入した理由
C101到着・中身の確認
C101動作確認,HD動画閲覧,動画連続再生
C101 プリインストールソフトの確認と整理
C101ベンチマーク結果
C101消費電力確認
スタインバイ状態から勝手に復帰する対策

SOTEC C101W4
SOTEC C101 主要スペック

・サイズ:265mmx185mmx31mm
・重量:1.2Kg
・CPU:Intel Atom N270(1.6GHz)
・Chipset:945GSE+ICH7-M
・Display:10.1型ワイド(1024x600 WSVGA)
・HDD:120GB(SATA)
・MEM:PC2-5300 DDR2 SO-DIMM 1GB
・有線LAN:GigabitLAN
・無線LAN:IEEE802.11 b/g
・バッテリ:動作時間 約2.1時間
・消費電力:標準時約13W 省電力時1W未満
・その他:Webカメラ,メモリカードスロット等
・OS:WindowsXP home SP3

・参考購入価格:\39780 購入店:アマゾン

C101を購入した理由

 本来ネットブック(便宜上、ここでは以下ミニノートパソコンとする)を買うならば、最低でも解像度1280x768程度は欲しかったのです。理由は、その程度のサイズが無いと使い難い事と、10.1型でもその程度の解像度ならば、見難いと言う事も無いと言う判断があったからです。また、無線LANもDraft(IEEE802,11n 300Mbps)対応が欲しいところです。しかし、新型のネットブックが性能がグレードアップした以上に価格が割高水準で推移しており、C101と同クラスのEeePC 1000H-Xでも5万円台だった事で、今回の3万円台のC101の割安感が強くなり購入に傾きました。

 欲を言えばキリが無いので、当方が(激安の)ミニノートパソコンに求める最低限の事を整理して考え、C101が妥当な購入に値するのかを検討してみた。

・外出先でもネットに楽にアクセスできる。
・或る程度ならばサイト管理もできる。
・キーボードがそこそこ打ち易い。
・低消費電力。(屋内利用時は、常時電源を入れておくかも知れない)
・SD等メモリーカードの保存用大容量の携帯ストレージ感覚で使える。
・本体のみでSkypeなどの無料ネット電話が使える。(使わない間はSkype専用でもいい)
・誰でも持ち歩けるオシャレなデザイン性。(だから誰かが使う)
・ともかく気軽に持ち運べる。

C101は、これに該当しない項目は1つも無い。むしろ、デザイン性などでは実売5万円以下のミニノートの中では、最も優れているように思う。ボディカラーは黒もあったが、ビジネス的な感覚の無い光沢感とメタリックなシルバーの切り替えのある白(クリスタルホワイト)が気に入った。また、キーボードがさほど違和感無く普通に打てた事も大きい。

また、昨年初冬辺りからのONKYO製品の値動きからして、この水準から更に下がる事は(当分は)無いのではないかと言う判断もあって、家族と相談の上購入した次第です。

C101到着・中身の確認

C101の箱 minimumPC C101と記載してある。あまり頑丈そうでは無い。 注文したのがアマゾンだったので、アマゾンの箱で届く。

中身は当然C101の”箱”なのだが、ショップによっては、C101の箱にそのまま伝票を貼って送ってくるところもあるかも知れない。基本的に、ミニノートパソコンは衝撃などに弱いだろうから、2重の梱包は安心できる。

C101と添付品の全て右の写真は、箱の中身を全部出したところ。

当然CDなどの光学ドライブは付属していないが、WindowsXPのCD(写真左下)が添付されている。外付けドライブを所有していれば、その気になればWindowsの再インストールもできると言う事だ。尚、通常の出荷状態への初期化は、HDDリカバリで行うので光学ドライブは不要。起動時に[F8]キーを押し続ければメニューが出現する。

添付品で気になったのはマニュアル類などの紙。薄っぺらいモノクロのセットアップガイドやユーザーズガイドなのだが、この辺りは流石に国内メーカーと言う事だろうか。初心者の方には、安心して購入できるミニノートパソコンの1つになるのではないだろうか。(因みに、本文を書いている現在も、添付マニュアル類は当方は一切目を通していない。それだけ面倒な事が無いミニノートだと言えるかも知れない)

C101 動作確認 HD動画閲覧,動画連続再生

まず、左上の写真が、C101のWindowsXP起動時の画面。工場出荷状態(即ち初期状態)

右はドライブ容量。同容量53.2GBに二分割されている。一覧には無いZドライブがリストア用領域になっている。下段左を見ると、Dドライブが殆ど使われていない事がわかる。これだけ十分な空き容量があれば、動画やMP3ファイルなど、かなり入れて持ち歩けるだろう。

下段右は、無線LANで、ブラウザ(Google Chrome)でウェブサイトへアクセスし、家庭内ファイルサーバーにあるMP3ファイルを、QCDプレイヤーで鳴らしながら、YouTubeを閲覧している様子。これでもCPUファンも回らず、かなり余裕で静かに使える。

右の写真は、HD(high definition)画質の映画の予告編動画を再生している様子。AppleのMovieTrailer HD 480pの物。極めてスムースに、コマ落ち無しで綺麗に見れた。もちろん、液晶画面は、高品位映像の再現能力が低く、文字の閲覧などに適した映り込みの少ないノングレアタイプなので、美しい画面と言う訳では無いが、この小さい画面にしては、予想以上に迫力があるように感じた。

尚、映像にぼかしを入れているのは著作権への配慮。ご了解頂きたい。

続いて、Aplayerを使って、パソコン内にある複数の動画を連続再生させて見た。この時、初めて連続してCPUファンが回りだした。但し、甲高い音では無く、排気量もそれほどでも無い。

解像度が1024x600なので、1画面320x240の6画面同時再生は、スペース的にはギリギリで厳しいが、左のように出来なくも無い。

この動画も著作権に配慮し、ぼかしを入れたが、いずれもYouTubeなどでも普通に閲覧できる動画だ。尚、左上と右下が黒になっているが、オーバーレイになっていてキャプチャーできていない為によるもの。

続いて、同様に、ファイルサーバー内の動画を、同時連続再生を試みたところ、動画が固まる場合もあり、C101がハングアップする事もあった。無線LANで大量のデータ受信をさせながらの複数動画再生は、やはり負荷が大きかったのだろうか。場所を変えて、受信状態がかなり良好な場所で行ったところ、問題無く再生された。

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