HD液晶モニター サムスン 2233SW紹介・レビュー

2009.01.22

 ハイビジョン解像度のフルHD(1920x1080)液晶モニター サムスン SyncMaster 2233SWを、約18000円ほどで購入しましたので、簡単にレポートします。 円高効果もあって、高解像度液晶モニターの価格が昨年後半辺りから一層安くなり、この数ヶ月で、一昨年ほど前の17型標準モニタークラスの価格で、ハイビジョン画質映像も見れるフルHD液晶モニターが買える、激安状態が一般的になっています。

当方では、ハイビジョン画質の動画再生などでは無く、フルHD液晶モニターを、サイト管理などの通常の用途の作業効率改善を主目的としてセカンドマシン用(サブマシン)に購入しました。作業が楽になり、時間の節約にも繋がり、費用対効果は高いと考えた次第です。

2233SWスペック概要

机上に設置した2233SW・メーカー:サムスン(SAMSUNG)
・サイズ:21.5型ワイド
・最大解像度:1920x1080
・コントラスト比:1000:1
・ダイナミックコントラスト比:15000:1
・視野角(水平/垂直):170°/ 160°
・応答速度:5ms
・消費電力:43W以下
・入力:ミニD-Sub15ピン,DVI-D(HDCP)
・サイズ:519x344.7x71.1mm(スタンドなし)
・重量:4.4Kg
・その他:アームマウント可
・購入価格:17800円 購入店:NTTストア
(その他、フェイス,パソコン工房,TWOTOP,アマゾンなど、著名パソコンショップでも2万円未満(1万円台)で販売中です)

2233SW到着・組み立て・消費電力・調整

注文して2日後、佐川急便で午前中に届いていた模様。漸く、時間が取れたので、夜に内容を確認した。

箱がともかく軽く、片手で握って持てるほどだ。3年ほど前の17型の液晶モニターでも、両手で持ち上げる程度の重量感があったので、まずこの軽さに驚いた。

液晶サイズ(21.5型)の割りに、箱も薄くコンパクトだ。

2233SWと同包品一式左は、箱の中身を全て出した状態。

液晶モニター本体に、セットアップガイド,ドライバー&マニュアルCD,D-Subケーブル,DVIケーブル,電源ケーブル,ケーブルホールディングにカメラレンズなどに付属しているような、(やや安っぽい感じの)クリーニングクロスが付属する。画面では無く、指紋や汚れが残りやすい本体ボディに使うのだろうか。

必要十分な物は揃っているが、紙の(クイック)セットアップガイドは日本語の箇所も少なく、英文でも説明は最小限の内容。

 

軸を握って押し込んでいる通常、液晶モニターの組み立てにはマニュアルなどは不要な筈だが、このタイプのスタンドが始めてだった事もあるのか、上手く2233SW本体に、スタンド(の軸)が差し込めず、何かコツがあるのかと思い、セットアップガイドやマニュアルCDを見たが、それらしき物は掲載されていなかった。

セットアップガイドでは、スタンドと軸(脚部)を接合した状態で、液晶モニター本体に差し込むようになっているが、とてもじゃないが固くて差し込めず、軸を思いっきり押し込むような形になった。

尚、この時、床に接する反対側の、本体上部が擦れて傷つかないように、段ボールなどでも敷いておく必要があるだろう。

個体差などもあり、すんなり入る方もいるのかも知れないが、もし同様な状況なら、女性などではかなり力を要する作業かも知れない。力を入れ過ぎると転倒させ、液晶画面を傷つけてしまうかも知れないので、根気良く、ゆっくり押し込んだほうがいいだろう。

写真がイマイチかも知れないが、どうだろう。デザインからは、そんなに安っぽい印象はうけないのではないだろうか。逆に、高級感すらあるように思う。

上が電源オフ 下が電源オン時の消費電力 2233SWの消費電力に関しては、スペック上は最大消費電力が43Wとされているが、通常どの程度消費されているのか、ワットチェッカーを使って確認してみた。

右の写真、上は電源オフ時(待機時)の消費電力。0Wとなっているので、待機電力対策は無視しても良いと思われます。

下が電源オン時の消費電力。21Wとなっているので、個人的な感覚ではかなり優秀なのではないかなと思う。蛍光灯程度と言う事で、省エネやエコを気にする人にも、2233SWはお勧めできるだろう。また、もし、消費電力の高い旧型の液晶モニターを常時デュアルモニタ(デュアルディスプレイ)で長時間使っている環境の方なら、2233SW1台にすれば、購入価格を差し引いても、1〜2年程度で、浮いた電気代のほうが得するかも知れない。

尚、既に2233SWの設定(画面の明るさやコントラストなど)を変更し、デフォルト状態で無い事や、デスクトップ画面の状態もあって、どなたの環境でも同レベルになる保証は全く無い。因みに、この時のデスクトップ画面は、本ページの最初の画像を参照されたい。

個人的に行ったモニター調整は、明るさ20〜30,コントラストを30前後にし、長時間の操作でも目が疲れないようにした。この水準でも、映画のHDクラスの予告編などを見ても暗いと言う印象も無い。また、視野角は狭くは無いが、真正面以外では、若干黄色く見える事もあり、色合いで青のレベルを高くした。

フルHD液晶モニターのメリット

 ハイビジョン映像が綺麗に見れると言う以外では、当たり前の事だけど、画面が広い事。これに尽きます。しかし、それが具体的にイメージ化されると、あらためて理解できる面もあると思うので、少し記載しておきます。

左のように、当サイト(無料サイト集Kooss)のようなリンク集のサイト管理が楽になります。

ブラウザを2つ同時に立ち上げ、右側で掲載サイトを確認しながら、左側で、紹介文の内容を確認し、編集できます。紹介先サイトがポータルなどの巨大なサイトでも、どこに情報があるのか探しやすく、比較的作業が楽になります。

左は、マイクロソフトWebオーサリングルール(即ち、ホームページ作成ソフト)フロントページ2003を起動した画面。

3カラム表示+ヘルプも出せますので、初心者でも、マスターし易くなるでしょう。

もちろん、他のオフィス製品や他社のツールに関しても同様で、パソコンの上達が早くなる環境と言えるでしょう。

右はYouTubeのワイドサイズの動画を、同時に6個再生した物。一般的な利用では、意味はあまり無い事かも知れませんが、これから、同時再生による、複数動画の確認などが出来る事がわかります。

因みに、左上は、オバマ新大統領の就任式の模様。

 

今度は、ローカルのPCのHDD、及びLAN内サーバーの動画を、横幅320ドット固定でAplayerで連続再生させた物。

合計18個の動画が再生されている。流石に混合された音声は、もはやノイズにしか聞こえないが、大量に動画を保有している方なら、このような楽しみ方も出来る。

最後に

 これは当方の思い違いかも知れないが、一般的には、フルHDクラスの液晶モニターを買うならば、21.5型などの(フルHDでは)やや小さめのサイズでは、敬遠する方が多いのかも知れない。「文字が小さくて見え難いのではないか」と思われるかも知れないが、幸運な事に(?)当方は、解像度1440x900(WXGA+)の15型ワイド液晶モニターを搭載したデルのノートパソコン Vostro1500を日常的に使っており、2233SWのクラスが、特に字が小さいと言う印象を持たなかった。実際、自宅のパソコンに繋いでも、文字は十分にクッキリと見れた事で、輝度(明るさ)やコントラストもデフォルトの半分以下にまで落とす事ができた。

 当初、DVDやハイビジョン映像などをメインに見る事は考慮しておらず、色艶、鮮やかさなどの表現能力は全く期待していなかったのだが、HD画質の映画予告編を幾つか見て、日常的に見ている(4年ほど前に購入。当時としては格安だったが、確か20万円以上はした)居間の液晶テレビと遜色が無かった。むしろ、2233SWのほうが綺麗に見えるかも知れない。

そこそこ性能が良い、低消費電力のパソコンを持っていれば、液晶テレビ+HDDレコーダーを買うよりも、2233SWのような激安のフルHD液晶モニター+PC用格安地デジチューナーを買ったほうが遥かに安上がりになるだろう。安くても10万円程度かかる出費が、後者なら3万円以下で済む可能性がある。差額で高性能なパソコン本体が買えてしまう。テレビをあまり見ずにメインはパソコンと言う、ご夫婦2人や独身などのご家庭には、良い選択肢かも知れない。

 これだけ(高解像度)液晶モニターが安い理由の1つは、国際的な液晶モニター価格の下落と、円高、ウォン安があっての事でしょう。こちらでも述べたように、丁度1年ほど前からすれば、ウォンは円に対し、約半分の価値(約半額)になっています。もし、この2233SWが為替レートに忠実に沿った日本国内販売価格(*1)と仮定するならば、単純に考えれば、韓国では35000円相当の値打ちがある商品だと言う事です。(もちろん、円高・ウォン安が更に進めば、より一層安くなります。円安へ向かえば逆に高くなるでしょうが… ただ、個人的には、”大量に売れない物の値段はいずれ上がる傾向にある”と考えていますので、そろそろ買い時と言う判断もあっての、今回の購入になります。)

もし、安易に安かろう悪かろうと言う思い込みを持っている方がいるならば、本文が参考になればと思います。多分、世に売られている殆どの物が、安い事には理由があります。しかし、その理由の全てが物が悪いからと言う事でもありません。(逆に高かろう悪かろうこそ注意すべきで、輸入価格100円程度の値打ちの物が、数万円にも化ける事が増えて来るのが、輸出に依存しない、これからの日本経済だろうと思われます。)

 2233SWは、使用してまだ6時間ほどですが、目下のところ、”組み立て時”以外では、不満らしき物はありません。せいぜい、本体サイドの、モニターの調整の操作が面倒な事位でしょうかね。

しかし、まぁわかってはいても、これで2万円しないのって、凄いですねぇ…

*1:先ほど調べた所、韓国の某ショッピングサイトでは、2233SWが約30万ウォンでした。本日の為替レートで換算すると約2万円ですので、今回の購入価格(17800円)は、韓国でも特価水準と言えるのかも知れません。

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