郵政民営化選挙

2005.08.10

 衆院選挙で今年の残暑は一層暑くなりそうです。とどのつまり、改革推進は、750兆以上の異常な日本の借金をどうするかですので、”自分たちが厳しい痛みに耐え抜くか”、”痛みから逃げて子孫に貧乏暮らしをさせるか”のどちらかを決める選挙になるかも知れません。

ところで、無料宣伝のページなんぞで、毎度言ってますが、”インターネットは人です。” これは、昨今では、当たり前の認識が広いと思われますが、企業人などからすればわかり辛い内容かも知れません。組織的な行為によってインターネットの動きが左右する事も無いとは言いませんが、検索エンジンの結果を左右される、例えばSEO的な物言いをすればリンクポピュラリティーが重視される事で、毎日が、ネット参加者の”投票(=リンクを貼る行為)”によって、ネットの動きが左右され、千変万化に変貌する面があり、どのようにしてそう順位付けられるかは別として、結果は全てガラス張り状態で、誰の目にもその(サイト)内容が明白です。しかしながら、実社会において、大掛かりな組織の構造や慣例と言うのものは、”頭”が変わっても、多少の事では揺るがないものである事は、先般の”橋梁談合事件”がよく表しているのではないかと思われます。行財政改革に至っては、長期の年月をかけて構築された構造を持った、更に大きな組織を改革せねばなりませんので、まだまだ相当な時間を要する事でしょう。

さて、今回の選挙の争点は、郵政民営化法案で解散したのですから、郵政民営化に反対か賛成かで、政治に疎い方でもわかり易く、愚人の私でも、公示直後に、立候補者の中から即絞り込めそうです。ところで、選挙と言うと、政治に疎い者が投票すべきでは無いと言う意見があります。私なぞも、まだ20歳前後の子供の頃は、立候補者を見た目の容姿で判断して投票する主婦や高齢者に、批判的・懐疑的な解釈をしていましたが、実はそうでも無いんですよね。政治家と言う腹黒くならざるをえない(良い意味で解釈して貰うと、裁判官が着る黒の法衣のように、何色にも染まらない者で無いと、自分の信念なぞ通せはしないと言う事でもあります)者が、口と腹が違い、何を言っているかわからない程難解な政治内容であらば、人を見る目を人生経験で培ってきた者は、立候補者の顔を見て判断するのが、一番的確であるとも言えます。

オレオレ詐欺にせよ、ネット詐欺・DM関連の詐欺にせよ、昨今の内容が高度化する詐欺・犯罪は、相当な知能犯ですので、理屈で対応しても無理で、相手が嘘つきかどうか直感的に見抜く術を得ている人が、騙されません。(話は脱線しますが、1〜2年ほど前ならば、普通ありえない事はネットでもありえないので注意すべきと書きましたが、今は、普通にありえている事でウソがありますので、内容を理屈っぽく見ている人が、最も騙され易くなっていると思います。なので、論理重視の教科書教育がなされる学生をターゲットにした内容、扇動的な手法が増えている訳です。かといって学問を疎かにして良いと言う事ではありません。例えば、某細木女史のような、相手の顔を見て、過去や未来まで見抜く占い師ほどで無くても、そう言った要素が必要になってきていると言う事です。)

無知である事はあまり良い事ではありませんが、かと言って、限られた情報のみで頭でっかちになる事は視野を狭め、間違った判断をしてしまうリスクを伴います。

 アマゾンの本のランキングを見たところ、ITとローテクの融合などで成功された、武蔵野社長小山昇氏の”儲かる仕組みをつくりなさい”が1位になっていた。中々先が見えないと嘆かれる、中小零細企業を長年営まれる社長の皆様で、この類の本を読んだ事の無い方にはお勧めします。経験・実績豊富な方には、もしかしたら啓蒙書的で役立たないかも知れませんが、喫茶店代2回分ほどですので。(本と言えば、”全核兵器消滅計画”と言う、プルトニウム型核爆弾を無力化し、核兵器を廃絶する構想を描いた書籍が出ているらしい。もちろん、SFでは無い。夢と勇気を与えてくれそうな気がする。早速本屋に行って無かったらアマゾンで注文しようと思う)

ところで、暫く1位が続いていた、読者対象が学生?の某嫌韓マンガへの批判が大きくなっている印象がある。学生対象なので、考えるきっかけを与えるには良い機会とは思うが、今の韓国と日本の現状・実情を理解せず、『相手が誹謗中傷するのだから、この類の本が少しはあっても良いだろう』と言う意見。確かにあってもいいし、大人向きの嫌韓本に関してはそれ以上の書籍も多数出ている。しかし、許容量の少ない若年層世代の学生には、あまり良い内容とは思えず、度が過ぎた宣伝には、扇動的な要素すらあるのではないかと懐疑的に思う。”デモクラシーやナショナリズムなどのかけらも無い商業主義”と言った内容の意見もそれほど否めない。

朝生 元帝国軍人第2弾以前での日記で紹介したような、当時の日本や、戦争に至った経緯、征韓論など、教科書や学校の図書館で自ら調べればわかるような事は基本事項として、今、日本を批判する韓国の386世代(30代〜40代を指す。10代・20代は好日派が圧倒数なので無関係)におかれた社会の実情と、その不満の根本とも言える外資による中高年でも不安定な労働問題や、外国人雇用許可制・移住労働者問題などや、北朝鮮との関係重視などで危機的状況にも思える韓国の政治を、果たしてどの程度の割合が観ているのだろうか。もちろん、現政権(ノムヒョン大統領)を誕生させた、リベラル派である韓国の386世代も言葉の壁により、日本語のサイトが読めない事で、日本の現状や、韓国の学校教育で教わっていない日本(と韓国)の歴史を知らない人も多いでしょう。

386世代を中心としたインターネットからの活動で、韓国の政治は変わりました。日本の場合は著作権を中心としたメディア規制が極めて厳しいので、インターネットが韓国ほどに政治に多大な影響を与える事は無いでしょうが、政治と明日の日本についてより深く考える事は十分に出来ると思います。

まさか、韓国や中国のように非力な政治への批判をかわす為に、アジア諸国への批判を利用するような政治を推進させるほど、日本国民は愚かでも無いでしょう。

無料サイト集 Kooss (run)記

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