2003年03月25日の日記

2003.03.25

 間もなく4月と言うのに、肌寒い夜明けだ。ここの所のトラブル続きで、酷い頭痛も重なり、気分が重い。ZZN系メールの致命的障害やVirutualavnenueのアカウント抹消に加え、デスクトップPCのHDDが破損した。他にも海外サーバーでアクセス不能になった物もあり、一気にこれだけの事が起きると、イラク戦争が関係したサイバーテロかと勘ぐってしまうほどだ。

 ”頭山”は逃しましたが、”千と千尋”。見事受賞されました。しかし、それよりも宮崎駿氏のFAXでの自筆の受賞コメントに、”宮崎アニメ”を観た気がします。未だに、原点は”ナウシカ”だと思います。宮崎駿氏は、日本アニメ界ではエリート派だと思いますが、素直に日本人の誇りに思います。

アカデミー賞の授賞式は、TVで観ました。主演男優賞は、戦場のピアニストのエイドリアン・ブロディが受賞しましたが、独裁者、ナチスの真実の恐怖を描いた同映画には、『早期に米国が参戦していれば、このような悲劇は起きなかった』のような場面がある。ブッシュに罵声を浴びせた監督よりも、エイドリアン・ブロディが、受賞の喜びでも無く、また、映画のテーマでも無く、戦争と言う物の悲惨さを、涙ぐみながら訴えていたのが印象的だった。

 ”長期化の様相”と言う市場の見解で、NYダウが今年最大の下落。暗い影を落とし始めている。”戦争”と言う名のもと、手段を選ばぬ攻撃法。想定されるキーワードは、ゲリラ化、ベトナム戦争の再来… 自決覚悟の戦闘行動の中で、大量破壊兵器の使用、それを阻止する為の強力な兵器の使用など…

人間の命を奪う残酷な行為である事があからさまになってきている。あたかもロジカルでゲーム的な面では無い、本来の戦争の姿がお茶の間で伺い知れる機会が、戦闘が激化するにつれ、更に増えるのかも知れない。

 近隣諸国でも意にそぐわない民主化、イラク以外には確実に存在する大量破壊兵器の廃棄などの建前の目的や、脅威を予防する為の先制攻撃の正当化。果たして、イスラムの国での戦後処理は日本のケースのように円滑に進み国民に繁栄をもたらすのか。

 長期化の様相が決定的になり、世界的な反戦ムードが一層高まれば、”勇気ある撤退”や”政治的決着”も、もしかしたらありうるかも知れない。しかし、同時に、戦争が早期に終結し、1人でも死者が減るように、また、亡くなられた方の鎮魂を願い、祈る事も大事だと思う。

今、大きな歴史が刻まれているのかも知れない。私達が出来る事。今、起きている歴史から学び、次の今へ生かす事。

たかがアニメである。しかし、最優秀作品賞に匹敵する価値がありうると思う。
日本のアニメの基本は、反戦であり、平和である。宮崎駿氏にしても同じだ。
そのような日本のアニメが世界で高く評価された事。

決して、政治家や軍隊などには出来ない方法で、本当の世界平和への貢献を成し遂げる事ができるのかも知れないなどと言うと、まだ笑われるだろうか。

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