基本的に、冒頭で述べたような事を繰り返してしまうのだが、これが今のモバイル系ノートなのかと、軽いカルチャーショックを受けたような感覚になる。nx9005登場の時と同じとまではいかなくても、それに近い感覚かもしれない。 モバイルノートと言えば、光学ドライブも無く、バッテリーの持ちを良くする為に遅く、動作が重く、見づらい画面で、下手に触れば壊れてしまうのではないかなどの印象もあって、A4ノートよりも低機能なのに割高
(15万円〜20万円程度はする)で、ノートパソコンを外へ持ち出す機会が滅多に無い私としては、”ハナから眼中に無かった”と言うのが本音で、このnx4820は、オシャレ(女性から見ればかわいい?)でもあるので、旅行などの機会の多い奥様専用になる予定だったのだ(今も、そう言う約束なので、そうなるのは間違い無いですが)
しかし、どうだ。カタログスペック上は、確かに標準A4ノート並みの物である事は理解していても、実際に手に取って操作しない事には納得いかないのが人間だと言えばそれまでだが、nx4820によって、物の見事に、ノートパソコンに対する価値観を崩されてしまった。
もはや、A4サイズの激安ノートパソコンでも、快適な速度と静音性を持っている事が当たり前のように、モバイル系ノートが小さい、持ち歩き易いと言うアドバンテージなどは、もう当たり前で、A4ノートでできる全てが、もはや10万円以下で購入できる、モバイル系ノートパソコンでもできるのだと言う事なのだろう。
少なくとも、nx4820は、私にとって、A4標準タイプのノートパソコンで無いと使い物にはならないと言う考えを捨てざるをえなくなるきっかけになった事は間違い無いのと、今後は、選択肢の1つとしてのモバイル系ノートでは無く、より積極的に、”どうせ買うならば、楽に持ち歩けるサイズのノートパソコンで”と言う方向性が出て来るのではないかと言う気がしている。 特にこれからの時代は、Web2.0だ。昔の通信時代のネットのように、ネット上で知り合った者同士が、実際に会う機会がどんどん増えていくだろう。そう言う事も見越し、B5ノートほど高額でも無く屋外にも楽に持ち出せて、A4ノート以上に便利で気楽に使えるnx4820は、これからのデスクトップリプレースマシンとして考えた場合の選択肢として、案外いいのかも知れない。(もっとも、”パソコンがデキル人間”として相手から思われたいならば、いかにもビジネスノートらしい、黒っぽいオーソドックスなアタッシュケースを思わせるようなタイプのほうがいいだろう。因みに、私にはそんなこだわりも無いし、逆に、相手と壁ができてしまうなどで、あまり知られたく無いほうなので、こんな、一見すると”いかにもデザインだけで選びました”みたいな風に思われたほうが、逆に好都合だったりする。それに、もはや”家電”ですし…) あと、ワイドタイプ液晶一体型の(国内)デスクトップマシンが割高なのに、ワイドタイプのノートパソコンが、10万円もしない(8万円台)と言うのは、明らかに”激安である”と考えておかしくは無いだろう。私は、そのようなデスクトップマシンを買う予定は全く無いが、そのタイプのマシンを買おうと思ってる人ならば、このワイドタイプのnx4820の値段を見れば、驚くのかも知れない。 もし、『こんなに安いと、すぐ壊れるのではないか?』 などと疑う方がいれば、一言添えておきたいが、私が過去約7年間で購入した旧コンパック時代からのHP製ノートパソコン、計6台の内、1台も故障した事は無い。コンパック時代のWindowsMe搭載の1台を除き、Evonote以降のノートは、全て今も現役で、家族の誰かが毎日使っている。
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