日本の新型コロナウイルス感染が収束に向かっている事がわかる4つのグラフ

2020.05.08
日本の新型コロナウイルス感染が収束に向かっている事がわかる4つのグラフ

 昨日の日本全体の新型コロナウイルス新規感染者数は108名。まだ3桁ですが2桁,1桁へと蛇行しながらも流れが進んで行くと思います。しかし、今の段階でも、相変わらず、日本はPCR検査数を大量に増やして実際の数を把握しないと、まるで深刻な感染爆発をする恐れがあるかのように脅す方がいるようです。

全体像を知りたいだけなら、大量に検査せずとも無作為抽出で標本調査し統計を出せばいいだけですし、CT保有台数世界一の日本では胸部CT検査で的確に陽性確認される機会もあり必ずしもPCR検査である必要も無いですし、今の方式で感染爆発は起きなかったので検査体制を無理に大きく変える必要も無いですし、そもそも今、日本における新型コロナウイルスは収束に向かって動いているので、深刻な感染爆発をするような危険性は無いと考えます。

既に国立感染症研究所や専門家会議も、公式に、日本の新型コロナウイルスの感染は3月末,4月1日近辺でピークアウトした事を示しています。

全国における実効再生産数
全国における実効再生産数 出典:新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言 2020年5月1日 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000627254.pdf

日本の最高の専門家達による分析なので、現状のデータからは、これを覆すほどの見解はありえません。

日本がなぜ感染爆発せず、欧米諸外国のようなロックダウン(都市封鎖)等の制限や、国民の権利を厳しく制限した徹底した管理等もせずに要請程度だけで、収束に向かっているかは、欧米で新型コロナが感染拡大した原因を探る(まぁ、結局は当たり前の結論なんですけど)を参照頂くとして、 このページでは、それでもSNS上の有名人によるものを含むデマや、不安を必要以上に煽るマスコミ記事などの影響で、まだ新型コロナウイルスによる感染爆発で大きな被害が起きると不安に思ってる方へ、日本では新型コロナウイルスが収束に向かって動いている事を示す、より分かりやすい4つのグラフを簡単に紹介したいと思います。

日本の感染者数は収束に向かっている事を示すグラフ

国別 人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移
国別 人口100万人あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移 出典:https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/

人口100万人辺りで感染者数が見れる国別の統計グラフ。黄色のグループが米国,英国,フランス,イタリア,スペイン,ドイツなどの欧米諸国,青のグループが日本,中国,韓国,台湾,フィリピンなどの東南アジア諸国です。日本は青のグループのオレンジ色の線です。

縦軸は対数なので、日本を含む東南アジア諸国の新型コロナウイルスの感染状況は、桁違いに深刻な被害状況の欧米とはそもそも違うグループに属していて、これは、欧米諸国の新型コロナウイルス対策がどうだからと言う観点で日本を語る、或いはそこから日本が何か見習う点を見出すのは難しい事を象徴しています。

このグラフだけを見ると日本が見習うべきは最も低く推移している台湾(一番下の赤の線)で、見習うべきでは無いのは最も高く推移しているスペイン(一番上の茶色)となります。

少なくとも、このグラフから、感染爆発を起こして深刻な状況に陥った欧米のグループに、日本は属していない事がわかると思います。

有識者や専門家と言う肩書の方々が、イギリスやフランス,米国などの例を挙げ、日本も積極的に見習うべき的な指摘がマスコミなどで頻繁にありましたが、グループが違うので、状況を見守っても積極的に見習うほどの事は無いと思います。

新型コロナウイルス感染者数の推移 東南アジア諸国との比較
新型コロナウイルス感染者数の推移 東南アジア諸国との比較 出典:Covid Trends https://aatishb.com/covidtrends/

注目して頂きたいのは、現在は全て下向きで推移しているグラフの形。ほぼ新型コロナが収束しつつある台湾,香港,韓国,中国のグラフの形と、日本が類似,相似しつつある点です。即ち日本も同様に収束に向かっていると理解できます。

因みに、このグラフのほぼ収束に近いレベルの国々でも、まだ1週間単位の新型コロナ感染者数は0では無く、世界で最も優秀と思われる台湾でも先週は11名,香港が5名,韓国60名,中国12名となっていて、これらの国でもまだクラスター化する可能性はあると思います。

日本の重症者数もピークアウトした事を示すグラフ

COVID-19重症者における人工呼吸器装着数の推移
COVID-19重症者における人工呼吸器装着数の推移 出典:COVID-19 重症患者状況 https://covid19.jsicm.org/

全国の統計では、人工呼吸器装着数もピークアウトし下降に向かっています。

COVID-19重症者におけるECMO装着数の推移
COVID-19重症者におけるECMO装着数の推移 出典:COVID-19 重症患者状況 https://covid19.jsicm.org/

更に重症で肺炎を発症しエクモを装着された方の統計です。こちらも全国の統計では、ピークアウトし下降に向かっています。

重症者数は感染者数よりも、遅れて増加しますが、それもピークアウトをしているので、収束に向かっている可能性を高めている事が伺えます。

最後に

 以上のように、既に収束したような状態の他国との比較、重症者数も減ってきている様子が一目瞭然だと、多くの人が分かりやすいだろうと思って記事にしてみました。

「2〜3週間後の日本はニューヨークと同じになる」や「英国のように1か月後には2万人もの死者」と言ったマスコミ記事に影響され、もし今もそんな不安を抱いてる方がいたならば、現状のデータでは、そんな事はありえないと言う事をこれらの統計結果のグラフは示しているのがわかると思います。

但し、収束は終息(終わり)では無く、日本も来月以降辺りで収束して一旦落ち着くとは思いますが、夏休みに旅行などで油断してるとまたどこかでクラスターが発生するかもしれませんし、旅行の季節の秋冬にまた流行するかもしれません。その被害者に、あなたやあなたが大事に思う人がなってしまう可能性が全く無い訳ではないのです。

ただ、そのころには、色々な治療方法や治療薬や簡易検査キットなどが登場し、今よりは随分と怖く無い病気になっているのではないかなと希望的観測を持っています。1日も早く、まず、簡単には死なない病気になる事が大事なんだろうと思います。それまでは”新しい生活様式”を遵守しながら、日常の生活を少しづつ取り戻していくのが賢明なのだろうと思います。

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