e-defenceの震度6強 実物大 ビル耐震実験を見て

2006.01.13

 多分、今日のニュース報道などでも多く放送されると思うけど、edifense(イーディフェンス)による、5階だったか6階だったかの、1970年前後に建てられたのと同等の実物大のビルによる、震度6強の耐震実験(*1)。想像力の乏しい方が増えましたからね。実際に、これだけの内容と言う事が目に見えてわかれば、理解できる人も増えるかも知れません。

ただ、この実験では、近隣にビルがあった場合のビル同士の衝突による被害や、室内に重い家具や大型家電が無いなどで、震度6強の実際よりは被害が軽いような印象を受けます。神戸市内の中心部を想定と言う事のようなので、三宮・センター街界隈なのかなと思われますが、住宅街では震度7(因みに、震度は7以上が無く、震度6強よりも遥かに大きくても、震度7です)でしたので、1階が見事に無くなっていたビル(マンション)も多く見ました。

イーディフェンスの実験では、横揺れのエネルギーが大きかったのでしょうか、例えば、テーブルが部屋を泳ぐように動いていましたが、阪神大震災の断層近くの急激で振幅の大きな縦揺れであったならば、テーブルはボールのように弾みながら踊ります。

2006年の運勢でも、信頼のおけるところによる、今年の予測、予言として、地震に注意とされているのをここ数年では、最も多いような印象を受けます。阪神大震災の月と言う事もあり、今月も、民法の番組でも大地震関連の特番もあるようです。ネット等では、危機感を煽る事でビジネスに結びつけようと言う動きがまた加速するかも知れませんが、マスコミ報道でも、”地域コミュニティーの緊密な結びつきこそが重要となってきている。”、”行政に依存せず、自らが、対策をすべきである”と言った点の重要性を掲げるケースが増えているように思われます。まさしく、その通りだと、あらためて思います。

豊かさや便利さの追求では無く、安全性・信頼性を求めている時代へとシフトしてきて久しい感がありますが、それを実現するコストは、金銭的なものに依存する事もまた問題であって、金さえ出せば、金さえかければと言う考えが、危機的状況を生み出している場面も多々見受けるようになったと思います。そのコストは自らがアイデアを出し、代償を払って、検証し、守る事こそが重要になってきているのではないかと思います。

震災から11年経ちます。我が家は、立て替えが済んでましたので、幸運にも震災で全壊はしませんでした。(近隣の昭和40年代迄の家々は全て解体され、解体家屋の撤去後は、当時は、大きな広場にポツンと一軒家状態でした。) 11年が経過した後でも、たとえ、報道番組が無くても、この時期は、ちょっとした微震にも反応し、緊張します。

*1:e-defenceのサイト内では、ビルの耐震実験の様子がライブ映像と、録画映像を配信されています。ただ、サイトの特設ページより、本日現在確認できるのは、ビル下方からの定点カメラのみによる物で、録画映像は本日13日の実験では無く、10日の25%レベルの物ですので、具体的な被害の様子などはあまり良くわからないかも知れません。TVのニュース報道番組の映像では、室内内部の映像と、ビル正面からやビルの柱の映像により、わかり易く見る事ができます。尚、一般住宅でのシュミレーション映像は、こちらは阪神淡路大震災でのJR鷹取駅付近。こちらは、兵庫県南部地震の動画となっています。室内の様子や家屋の動き方から察して、見た限りは、同じく、横揺れによる物かなと思われますが、詳しくはわかりません。

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