無料レンタルサーバーのメリット、有料レンタルサーバーのデメリット

2008.04.15

 世界的な景気減速が強まる中、IMFから日本へも景気刺激策が要求されているようですね。日本は「どこが好景気?」などと、半年位までは地方も或る程度は笑ってられましたが、最近は、”持続的な景気…”云々などと画面の向こうで言われる度に、プロパガンダなどと国家に対する不信感が募るばかりだったのですが、先ごろの内閣府の公表では、「景気が悪い方向に向かっている」が世論調査で1位になったとの事。

何も決められない政治だけれども、もしかして前向きなのかと、多少は期待しようかと言う気にもなってくる。

そんな訳で、世の中不景気なのです。で、そんな不景気な世の中に、もしかして、ちょっと得する(?)無料レンタルサーバーの話を、ここではしていきます。

最初に借りるのは無料レンタルサーバーでもイイ

まずは、おさらい。

無料のレンタルサーバーは広告が必ずつく。広告なしのレンタルサーバーも結構あります。

無料のレンタルサーバーは重い。必ずしも重いとは言い切れない。営利優先では無いので、詰め込まず重くならないところもある。

無料のレンタルサーバーは不安定。スキルや設備や保守の問題。有料でも頻繁にメンテナンスしていたり、コケてたりする。逆に、(詳細な規約に同意して契約した)有料サービス故に不満があっても、文句も安易に言えない事だってある。

無料のレンタルサーバーの運営は長続きしない。2000年前後から継続しているところも結構ありますね。しかも広告無しもそこそこあります。逆に、有料サーバーの業者は絶対廃業や倒産しないと言う事も無いですよ。

無料のレンタルサーバーは低機能。独自ドメイン対応でホスティングサービス同様のコンパネが付属し、各種言語も使えて数GB以上の大容量なら低機能などとは言えない。海外の無料サーバーでは、Blog,Wiki,CMS,E-Commerce関連などの自動インストール対応も増えています。

但し、以上の条件全て(広告なしで、軽くて、高機能など)を満たしている物となると、極めて少数で、限られてきますね。でも、一般の人はそんな好条件のレンタルサーバーなんて借りて構築する必要があるほどの規模の大きなサイトなんて運営しません。特に、ウェブサイト運営が初めてと言う個人や(中小零細の)企業に関しては、最初から爆発的なアクセスになるなんて事は無いので、せいぜい、広告なしか、あっても目立たない程度、ページが開く速度も瞬時では無くとも、そんなに落ちずに重くて開かない状態では無ければ、とりあえずいいんじゃないでしょうか。

だとしたら、最初に借りるレンタルサーバーは無料のでもいいんです。もし、不安だったら、独自ドメイン(あぁ、無料ドメインも増えてますので、必ずしもドメイン取得&管理にお金がかかると言うものでもありません)でいつでも移転できるようにしておけばいいでしょう。

無料レンタルサーバーのメリット・有料レンタルサーバーのデメリット

こちらが今回の本題。

お分かりのように、”無料レンタルサーバーのメリット ≒ 有料レンタリサーバーのデメリット”と言う図式が成り立ちます。基本は、「無料故にコストがかからない」、逆に言えば「有料故にコストがかかる」と言う点ですが、これはどなたにもわかるようで、わかって無い方も多いでしょう。

と言うのも、初期コストでは無く、継続的に運営していく為のランニングコストです。

無料レンタルサーバーは始めやすいし、やめ易い。大抵は無料メール1個あれば済みます。個人情報も適当なもんです。他方、有料レンタルサーバーはいずれも敷居が(無料よりも)やや高めなのです。始める際にクレジットカード情報を含めた個人情報の登録などが義務付けられ、やめる際にも、一定の書式で郵送などを義務付けているところもあります。その間、延々と料金は自動引き落としになります。

Web1.0やドットコムバブルなどと言われていた頃は、集客効果などからすれば、サイト運営コストは無視できるほどで、より高性能なサーバーで、より高度で魅力的なコンテンツを提供し続ける事で、何らかのリターン(金銭的では無いケースを含む何らかの利益)があると言う暗黙の了解がありましたが、現在はそのような効果が望めるチャンスは確実に減少し、アクセスの質を高め、有効に生かす方向に向かっています。もちろん、それには、SNSをはじめとしたコミュニティーなどの、より高度なサイト運営が持続的に可能である必要がありますが、そのような能力の無い者や企業は、蚊帳の外状態になる訳です。(故にブログなどへと走ると…)

個人・企業を問わず、サイト運営による何らかの利益がある間は良いのですが、サイトのアクセスが大幅に減少し、サイトの存在が何ら利益をもたらさなくなり、逆に負担になってきた時の事を考慮する必要があります。これが、有料レンタルサーバーの最大のデメリットであり、逆に言えば、無料レンタルサーバー最大のメリットになろうかと思われます。

ウェブへの投資を最低限に抑えながら、或る程度のリターンを望みたい企業や個人が、これからサイト運営をする時に、心がけておくと良いかもしれないアドバイスとしてあげるならば、以下の点になります。

ローリスクローリタンではあるが、ハイリスクもローリターンである可能性が大きい。⇒ ただでさえ競争の激しいウェブの世界は、不景気で更に競争が激化していますので、幾らかのリターン(見返り)でもあれば、それで満足しておいたほうが良いかも知れません。

集客(アクセスアップ)には、比較的楽な無料ブログを使う。⇒ 下手にSEOなどして失敗するよりも、ホームページ紹介のブログを時々更新してれば楽で、リスクも少ないですよ。

コンテンツの寿命は短く、制作に時間や手間をかけない事。⇒ 類似したサイトは幾つでも存在し、目新しいものでも”ネタ”程度にしか見ない人が増えてますので、幾ら丹念に時間をかけて制作されたコンテンツでも、飽きられるのは早いですから、楽にできるコンテンツ制作を心がけておいたほうが良いでしょう。

ウェブサイト運営を気にしないで済む事。⇒ 力を抜いて楽に運営すれば長続きします。長く続くけば、チャンスが巡ってくる可能性もあります。

以上の点を考慮すると、借りるレンタルサーバーは、無料のほうが良いようだと言う結論になるのがおわかりと思います。

(ウェブの世界で)一般的に言われている、「レンタルサーバーは無料は借りるな、有料のほうがいい」と言うのは、経済に置き換えてみればよくわかるように、成長期は投資を惜しまず、前だけを向いて突き進めば良いのですが、景気が悪化した際は投資を抑制しリストラなど、リスクヘッジを必要とします。これはウェブの世界も同様の事が言えます。

また、最初の項目で述べたように、スペック的にも、(一般ユーザーから見れば)無料レンタルサーバーと有料レンタルサーバーの大きな違いは無く、格差は縮小傾向にあります。もちろん、有料レンタルサーバーの業者も不景気故に、より一層の競争をし、顧客獲得の為にサービスの質の向上を図っているところもあるでしょうが、他方で、(レンタルサーバーの)質を落とす事で、コストを下げ利幅を上げる事で総合的な利益を維持しているところもあるのではないでしょうか。営利目的なのですから、当然の事です。(特に今のような不景気では無くとも、常套手段として使っているところもあるなどの話も何度も聞いた事がありますし)

以上のように、現在は、有料故の優位性は希薄な状態になり、有料であると言うデメリットのほうがクローズアップされていると思われます。

若者への無料レンタルサーバーのススメ

前項までで述べてきた、有料レンタルサーバーには無い、無料レンタルサーバーのメリットは、”長期間放置していても、閉鎖しなくても、全くに気にならずに済む。”と言う点(補足すれば、実質的な金銭的な面以上に、サイト運営によって生じる精神的ストレスから開放される点)が、最も大きいですが、それ以外の、無料レンタルサーバーのメリットをあげるとすれば

・全くの初心者が、レンタルサーバーの使い方を、マイペースでマスターできる。
・独自ドメインのメールアカウントを取得しても、サイト閉鎖不要なのだから、長期間無料で使い続けられる。
・何かミスをしてしまっても、無料だからと、適当に自分に言い訳できてしまう。

などでしょうか。特に、最後の項目に関しては、失敗が許されない(或いは自身が失敗や誤りと認めない)ような社会風潮で育ってきた昨今の若年層世代に適しているのではないでしょうか。ミスをしても良いのです。気に入らなければ、閉鎖したっていいんですから。

インターネットの楽しみ方や、面白さと言うのは、黎明期からすると様変わりしており、コラボレーション的な共同作業や共有と言ったコンテンツが人気が高い昨今です。連帯感や協調性などを伴う、人と人との関連性や係わり合いの中から派生する何かが、特に若者世代を中心として魅力的に受け入れられているのだろうと思います。確かに面白い。しかしながら、そこに見え隠れするのは、「失敗に終わった際の責任の所在が不明」で、「実力の無い者にもチャンスがあると錯覚する」などの世界です。(コンテンツ制作ともなれば、プロの介入もし易いのですから、何らかの”踏み台”にされる可能性もあるのです。)

最近、流行している言葉に”地頭力(じあたまりょく)”なるものがあります。先日のNHKのクローズアップ現代などでも取り上げ、例えば、Microsoftの入社問題では「富士山をどう動かしますか?」と言うものがあり、別に”トンチ”などでは無く、全く予想の範疇を超えるであろう問いを、論理的に解くだけの質問なのですが、企業がこの問いを出して、どのような人材を求めているかと言うと、1から100を作り出す頭の良さなどでは無く、0から1を作る者、即ち最初の”1”を作る事が出来る、創造性の高い者が求められていると言う事です。

何も無いところから、サイトを構築し、誰の助けも借りず、試行錯誤で運営をすると言う作業は、まさに、日々、地頭力を鍛える事の繰り返しなのです。もちろん、中にはとてつもない天性の創造力を生まれながらに持った人もいて、沢山の”引き出し”をお持ちでしょうが、一般的な我々凡人は、後天的に、地頭力を鍛えていかねばなりません。そして、地頭力が大きく鍛えられるのは、大きなミスを犯した時であり、創造性の破壊による新たな創造の誕生、スクラップ&ビルドによって得られるものです。

昔から、『失敗は成功の元』などと申します。

失敗できる事こそが若者の特権であり、失敗しつつも幾つもの夢を諦めないのが若者なのだと思います。

学校の成績や学歴などに寄らない、本当の能力が企業から求められている現代は、若者にとって大いなるチャンスが到来したと言えるのではないでしょうか。

あとがき

おわかりと思うが、無料レンタルサーバーを批判し、有料レンタルサーバーを必要以上にススメている(個人)サイトの多くは、アフィリエイトの小銭稼ぎです。ウチも格安レンタルサーバーなどのページを設けていますが、ここ数年は殆ど更新していません(大体、数ヶ月に1回位でしょうか。デザインも殆ど昔のまんま(^^;)。逆に、ご存知のように、無料ホームページ(無料レンタルサーバー)のページは、ほぼ毎日、マメにリンク先サイトを確認し、セッセと更新しています。結構な労働になります。が、無料サーバーを紹介したところで、金銭的利益には殆どつながりません。(「あぁ、コイツ馬鹿だな」と鼻で笑って脆弱性を突いてきてるつもりの者がいる事も 、重々承知しています。)

もちろん、その理由は本ページで述べてきたように、今は、無料レンタルサーバーのほうが紹介するに相応しい状況故ですが、何よりも、このような”環境”を維持させる事が、公益・国益に貢献できると考えての事です。

幸運な事に、今も、ウチのサイトでは、無料ブログよりも、無料ホームページのほうが圧倒的に人気があります。もしかしたら、その中から、真に社会に貢献できる人材が出てくるであろう事を思う事が、何よりも楽しみであり、サイト運営の励みなのです。

無料サイト集 Kooss (run)記

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