パソコンはどうしたら売れるようになるのかをテーマにしつつ、無意味に徒然と…

2007.03.05

  今日のお昼はスーパーのお弁当、367円。天むす風で、ハンバーグなどなどもついていて結構うまい。これで400円もしない。もちろん保存料や添加物だらけのコンビニ弁当とは違う事も、口に入れるだけでよくわかる。一緒にあった奥様が好きなシャケ弁は、本日の奉仕品で350円。だけれども、どう見ても、この天むす風の弁当のほうが1ランク程度は上に見える。どこが奉仕品なのかよくわからない。

 株価が下がってる。日経平均が17000円を切っている模様。もう10年以上にはなるか、塩漬け株しか持ち合わせが無いので、他山の石状態であまり興味は無いが、つい先日、18000円超えた辺りに、2万円以上は堅いかのような経済通のコメントがテレビで聞こえていたのがリフレインしてしまうのが、少し滑稽。

しかし、全ては需給関係などと言う理屈はさておき、物の値段と言うのは、相変わらずわからない。パソコンにしても、WindowsVistaが発売された事で、XP搭載モデルの在庫処分のような叩き売りで激安になるのはそうかも知れないけれども、それらよりも、Vista搭載モデルのほうが実質割安感が出ているケースもある。メーカー製パソコンのほうが顕著だけれども、それはショップメイドパソコンのほうが売れていると言う事では無く、先日のサクセス倒産に現われるように、安くするほどの体力を大手ほど持っていないからと考えたほうがいいだろう。

「Vista発売前のパソコンが最も安いパソコンになるだろう」などの”予言”もあったけれども、XP搭載パソコンは、Vista発売前の、昨年のボーナスシーズンのほうが割高感があったし、ハナから信じて無かったし、現実は、投売り気味の今のほうが逆に安くなっている。そもそもパソコンが売れないので、Vistaでも激安で売らねば仕方無いのだろう。なので、XP搭載モデルは更に安くなる。それに、蓋を開ければ、やはりと言うか、Vistaはあまり評判がよろしく無いようですね。

もちろん、大手メーカーをスポンサーに持つ、雑誌社同様のIT系ポータルサイトでは、この機を逃してはスポンサーに儲けて貰えませんので、Vistaの酷評はあまり見受けられないとは思いますが、エンドユーザーのブログなどを徘徊すれば、不満の声のほうが多い事がわかると思います。ともかく、XPの時に、よく売れたローエンドクラスモデルでは、メモリーを1〜2GB程度には増設しないと、ストレスで 叩き壊したくなるかも知れません。個人的には、面白い3DデスクトップのLinuxでも出てくれば、もしかしたら、自作ケース(或いは自動車用のメタリック系のスプレーを使った自作ペインテッドケース)か、クールなサーバー用ケースが激安であれば、1台組もうかなと考えていますが、Vistaの本格導入は夏か冬まで様子見の構えです。いっその事、DOSの頃に戻って、全てをコマンドラインから実行できる超軽量の環境ができたらと思うのは、果たして私だけなのでしょうか(?)

こんな状況なので、実質パソコンは安くなっている(激安パソコン参照)のに、多分、少ない所持金はケータイに回す若い世代へのアプローチはできないでしょうから、益々若者のパソコン離れが進み、キーボードもロクすっぽ打てずに、企業が即戦力として使えない労働人口も増えて、諸外国との比較における日本のIT技術の衰退傾向が続くんじゃないでしょうかね。(因みに、諸外国ではVista搭載パソコンはかなり売れてる模様です。) もちろん、ケータイのコストがもっと安くなるとか、色々なサービスで無料化が進むとか、米国のように市内通話無料環境によって、固定電話利用が激増して、ケータイ料金がかからない だとか、そう言う環境ができれば、パソコンも購入できる余裕のある人が増えるかも知れませんが。

もっとも、物の価値は性能や値段だけで決まるような物では無く、(購入に至っては)その製品を使う者がどう思っているかの絶対的価値観の要素が大きく、更に言えば、たとえ無料の物であっても、あるいは非常に高価な物でも、物の値打ちと言うものは、 どう使っていくかで決まるものですので、パソコンに関しても、古いモデルで低スペックであっても、あたかも熟練工の手に馴染む、手入れの行き届いた道具として使いこなせるのならば、それでいいように思います。なので、今のパソコンに不満が無ければ買う必要は無いんですよね。

ケータイも、iPhoneクラスの面白さが無いならば、シンプルに通話機能だけでいいし、話すだけに馬鹿高い料金を払うならば、使わなければいいんですよね。『すいません、ケータイは使わない主義なんです』って言ってますが、何の不自由も無いです。逆に、ケータイを使っているのでは無く、ケータイに縛られている人を見ると、不幸だなぁと…。ポケベルを持たされたサラリーマンの悲哀と同じですよね。時計と同じで、逆に、持たないほうが自由です。

(さて、思いつくまま、感じるままに書いてる今日の日記ですが)そう考えると、パソコンのアドバンテージは、”自由”であったのが、どんどん、何をするにも面倒なマシンになってきているから、簡単でわかり易く家族全員で楽しく使える情報家電や家庭用ゲーム機器のほうが、人気が高くなっていると言う、いつもながらの文句が登場する訳で、ツマラナイお話ですね。

では、どうしたら売れるかですが、多分、MacやLinuxなどへの安易な流れが出て来るんだろうと思いますが、そんなハイレベルなOSでは、やはり不自由なんですよね。もちろん、くの〜ぴくすのような、パソコンがTOWNSのように使える面白さなどは魅力的ですが、基本的には、Windows + α  として、Windowsとは無縁の世界で動く、独自の環境も提案できれば、また、面白いんじゃないでしょうか。電源オンで、(家電のように)瞬時に、家計簿や電卓、日記などのよく使うソフトが、すぐ使えるとか。過去の資産を再利用するのもいいでしょうね。電源オンで、即 仮想のX6改やTOWNS改,或いは98改などが起動して、昔の単純明快なソフトが使えるみたいな。もちろん、ネットには繋がらないから不便だけど、自由ですね。

で、ふと、1つのウェブサイトの事を思い出します。ネット黎明期を経て、Web1.0後期に差し掛かり、これからはネットの主流は、画像から、動画コンテンツだなどと言っていたが、中々成功に達しなかった頃、爆発的なアクセスをもたらし、現在の日本のブログの独自普及にも大きく影響をもたらしているかのようなサイトがある。ご存知のように、侍魂だ。たった、1つの記事だけども、あんな、通信時代にBBSなどでやっていたような、遊び半分の書き方のページで、1億アクセスを稼ぎ出したんですよね。

パソコンがどうしたら売れるかを考えた時、どうして今売れないのかを考えるのかを元に、ではどうすれば良いかを考察するのも良いですが、では、何故、昔はパソコンが売れたのかを、WindowsやDOSが登場する以前にまで遡って見てみれば、また、視野が広がるのではないでしょうか。侍魂がヒットしたのは、そう言う事ですよね。

(マスメディア調に言えば)パソコンオタクなるものがいた(いえ本当のところは、ごく普通の理系の学生ですよ。オタクと言う言葉も多用しましたけど、今のオタクのようなマニアックさは微塵も無い。ただし、情熱はあった。) お陰で、日本でパソコンが普及したとされます。では、今の日本を見てみれば、アキバ系なる文化が日本中に広がり、オタクが独占していたモノが一般化し、例えばごく普通のOLがフィギュアを買い漁り、OVAなどのアニメがテレビでも放送され、子供でも見るような時代になり、1億総オタク化などと言われ久しい感すらあります。 そんな人たちに、(実質は、見た目だけの)わかり易さと優しさをウリにしたようなパソコンで、果たして、ついて来るのでしょうか?

例えば、シャープに言いたい。外観がX68K改のような、ツインタワーのWindowsパソコンを出してくれ。 無意味に動作するメカニックな部分があってもいい。

例えば、富士通に言いたい。TOWNS改のような、目玉ドライブのパソコンを出してくれ。 いっその事、マーティーでもいいが、意味不明なワニのキャラクターは勘弁してくれ。

例えば、ソニーに言いたい。HitBit(MSX)改のような、キーボード一体型パソコンを出してくれ。 もちろん、CMには松田聖子を起用してくれ。もちろん、NECのP6でもいいが、武田鉄也の起用は勘弁してくれ。ただ、ヘンな日本語を喋る機能だけは残してくれ。

要は、仕事で必要だからだとか、生活の必需品になっているだとか言っても、牽引役がいなけりゃ、パソコンなんて、新製品が出たからと言って、まだまだ一般消費者には売れるもんでも無い。そこで、昔のブランド力を生かして、ロングテールの掘り起こしをしたら、意外とニーズがあって、それが昔のように牽引役になっていく可能性があるのではないか? と言う事なんですが。(これはオーディオなどにも言えますね。海外の高級オーディオが人気なのに、どうして、国内オーディオメーカーは不振なのか? だったら、(外観のみの)完全復刻モデルでも作ってみたら、どうなんでしょうかね。)

(売れてはいないでしょうが)フェラーリのブランドがついただけで、数十万円にもなるようなノートパソコンもあったし、50万円以上はする、あのAlienwareのALXのように個人輸入してまで購入する者も そこそこいるのですから、やり方次第ではないでしょうかね?

昔、通信時代、これからはDOS/Vマシンの時代だなどとして、やんやと書いていた頃がありますが、DOS/V互換機(PC/AT互換機)であっても、何もかも、世界標準のDOS/V機に右へ倣えをする必要は無いと思います。

日本でパソコンが売れない理由は、色々とあるでしょうが、日本は、メーカーのブランド力は確かに健在ですが、パソコンのブランド力を軽視し過ぎてきたのではないでしょうか。 パソコンのブランド力は、特に、ユーザーと共に作り上げて然るべきであり、その牽引役を育てていない事が、今の結果に繋がっているように思えます。

あの、爆発的にヒットしたウォークマンも、実は、ソニーの窓際族が、少ない開発費で投げやり気味に作ったモノだったなどと、開発秘話を随分昔の雑誌で読んだ記憶があります。既に、ケータイコミュニケーションツールのようなPSPのようなパソコンのような電話みたいなモノもありますが、全く違った発想で、バッサリ、余分なモノを捨て去ってみれば、それだけで、新しいモノになる事だってあるんじゃないでしょうか。

もちろん、こんなクドイ文章こそ、バッサリ余分な箇所を捨て去ったほうが、今は読む人が増える事もわかっております。ハイ。ただ、私は、アンチケータイ文化なのです。

とりとめも無いので、今日はこの辺りで。

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