川内康範氏のおふくろさんは、古き良き時代の日本の心

2007.03.03

  ワイドショーネタを書くのは、嫌な思いはするものの、久しぶりに見る、明治生まれの亡き祖父にも似た風貌の、いかにも日本人的な顔に親近感がつのり、書いてみたいと思った。

森進一のおふくろさんの件で話題の人となっている、川内康範氏は、ご存知のように月光仮面やマンガ日本昔話やレインボーマン(原作も、あの「死ね死ね団のテーマ」も同氏の作品)などの作者で有名ですが、日本の政治にも多大な影響をもたらした方で、歴代総理の参謀的役割を果たし、海外抑留邦人の帰国支援運動や戦没者遺骨引き上げ運動の先駆的役割を担い、現在もマスメディア等で、苦言を呈すなどし、政治的な影響力を持ってられる方です。詳細は、川内康範 で検索して、片っ端から眺めていって下さい。(これも例に漏れず、Wikiのみみれば全てがわかるなどと言う事はありませんので… と言うか、最近のWikiには偏重があるように思います。)

なので、どうみても、ひよっこの森進一が、鼻で笑ったかのような対応をした事は、その時点でアウトなので、川内氏が安心(して本当の老人になれる)できるほどの、”志”を見せない事には何ともならんのではないかなと思います。

さて、そもそも、後から追加された「語り」ですが、最初に聴いたのがいつだったか忘れましたが、かなり違和感を感じたのを覚えています。

”いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今ではできないことだけど しかってほしいよ もう1度”

って、『そんな、程度の低い歌なのか? これって?』 いわゆる、昭和の流行歌謡曲のレベルにまでぐっと押し下げたか、或いは非常に狭い意味しかなさないかのような印象を持ったものです。

    空を見上げりゃ 空にある

    あなたの あなたの真実 忘れはしない

或る意味、おふくろさんのおふくろは、家族愛のみならず、郷土愛や祖国愛、(今風に言えば)愛国心にも通じるものがあったものを、台無しにしているような印象を受けた次第です。

また、川内氏は大正9年生まれですので、戦争をよくご存知と思われる世代ですが、極端に洗脳的な戦前教育は受けてられないと思いますので、これは、昔の日本人であるならば、ごく自然な気持ちだったのではないでしょうか。これは、多くの日本人から愛された氏の著名な作品にも反映されている面があり、伺い知れるのではないかなと思います。

 戦後の日本は、家族こそゴールとして掲げ、今日に至ってきている事で様々な”綻び”が出てきている側面があるのではないかと思います。それを支える国力が足りず、十分な経済力も無いからです。しかも、日本には資源は元からありません。祖国愛・愛国心は戦争に利用された日本の過去は確かにありますが、現在、公共心やボランティア意識などに置き換える事などで、再度、志の高い若者を派生しうる環境を整えつつあると思います。 それこそが、日本に残された唯一の資源たるものだと考えています。

 森進一がおふくろさんを、再度、聴衆の前で歌えるのは、自分のおふくろさんでは無く、次代へ継ぐべき古き良き時代の日本の心を、歌に載せて伝える事ができるようになってからではないかなと思う次第です。

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