P2P高速同期で自宅ストレージが簡単にできる Windows Live Sync

2010.07.15

 自宅のPCを、容量無制限オンラインストレージとして使える、P2Pによる高速ファイル同期サービス、Windows Live Syncの利用方法(ファイル共有・ファイル同期の方法),特徴などを簡単に紹介しておきます。既に無料オンラインストレージにて、要点を簡潔にまとめていますので、ここでは補足的な点も含め、もう少し具体的な内容を記載しておきます。

ファイル共有・ファイル同期の方法

ここでは、これだけ知ってれば概ねSyncが使えると思われる、他者のPCとのファイル共有についての手順を簡単に紹介する。特に難しい事は無く、普通にインストールして簡単な設定さえすれば、複数ユーザー・複数PC間でフォルダの同期ができる。

1:Windows Live IDを取得しLiveSyncにログインしSyncソフトウェアをダウンロード、実行し指示に従えばインストールされる。

2:Windowsのスタートメニュー”Windows Live”下に”Windows Live Sync”があるので実行。Live IDとパスを入力すると右下タスク バーの通知領域に常駐する。

3:常駐アイコン右クリックのメニュー[Sync の Web サイト]より、Web上のSyncのサイトに飛ぶ。

共有する相手の権限を設定しメルアド入力し招待する。4:[共有フォルダーの作成]で、自分のPC内の適当なフォルダ(仮にDIR1とする)を[このフォルダを同期]で共有フォルダーに設定する。

5:共有する相手のメールアドレスを入力し、相手のアクセス権限(表示限定/追加/削除・編集/アクセス許可)設定後、招待メールが送信される。尚、権限は後からでも変更できる。

最初にMyコンピューターのフォルダに現れるのはp2p拡張子のリスト6:相手もWindows Live IDでログインし、同様にSyncをインストールし、指示に従い、共有フォルダーと同期するのPC内フォルダ(仮にDIR2とする)を選択する。

7:DIR2のフォルダリストに拡張子".p2p"のファイルが瞬時に追加され、P2Pによるファイル転送が開始され、同期された事がわかる。

Live Sync のアクティビティ 現在の全体のファイル同期状況がわかる。8:複数のユーザーとの共有フォルダー,個人フォルダーの状況は、常駐アイコンより”アクティビティ”でわかる。

やや大雑把だが、概ね上記の手順でわかると思う。

尚、自分の複数PCでの共有をする場合は、[個人フォルダーの作成]を選び、同様の手順を選択する。違いは招待が不要な点だけ。

セキュリテイ上の問題もあるが、Syncのメニューより”設定”で”このコンピューターへのリモートアクセスを許可する”をマークする事で、HDD内ファイル全てにアクセスできるリモートアクセスも可能。Syncのサイトから全ファイルの閲覧もできる。

その他、手順詳細などは、Syncのオンラインヘルプに記載されていて、わかり易い。

もし、設定等を間違ってわからなくなっても、慌てる事無く”Syncから削除”を選び、もう一度最初からやり直せばいい。

他の無料オンラインストレージには無いメリット.デメリット

実質容量無制限
1ファイル辺りの上限が4GB,1フォルダー当たり最大2万ファイル,フォルダー数最大20個と言う制限はありますが、通常のPCでは実質無制限に近いでしょう。総合的な最大利用可能な容量はPCのHDD空き容量に依存し、実質無制限です。巨大な動画ファイルなどが多数あるフォルダーも、気にせずまるごと複数PC間で同期,バックアップなどができます。

高速同期,高速転送
通常の不特定多数が同時に利用するサーバーを介さない、P2P接続なので、各ユーザー間のネット接続環境に依存します。高速なブロードバンド環境と余裕のあるPCを共有している者が使っていれば、高速なファイル転送が可能です。

セキュリティとプライバシー保護
AES,SSLによるファイルの暗号化と、RSAによるファイル認証で、P2Pでありながら安全に利用できる。

お気に入りの同期
オンラインブックマークなどを介さず、IEのお気に入りを複数PC間で共有できる。

常時利用出来ない場合がある。
当然ですが、双方のPCの電源がオフラインの場合利用できない。

自宅パーソナルオンラインストレージ(自宅ストレージ)のススメ

 前述のように、Syncを導入する事で、LinuxやSambaの設定などの知識が不要で、PCをすぐにファイルサーバーのように使う事ができるのは、おわかり頂けると思う。

さて、私は、自宅サーバーをファイルサーバーとして使っているので、基本的に重くて容量制限があって、どこの誰に見られるかわかりかねない可能性のあるオンラインストレージは、かなりサブ的にしか使わない。多分、実務で外出先などでモバイルを使う頻度が少ないと言う点もあるだろうが、一度高速で快適なPCを使うと、低速で制限のあるPCは使えないと言うのと似ていると解釈して頂ければいいと思う。

このSyncは、そのような不満を一層しうる高速なP2Pによるファイル共有を実現する。第3者(のサーバー)を介さず直接、信頼しうる相手と高速に自動的にやりとりできるので、個人だけではなく、企業ユースにもお勧めできるように思う。

ただ、最大の難点は、アクセスした際にホスト側のPCがオフラインであれば使い物にならない点だろう。事前に通知するのもいいが、それならファイル転送できる一般的な無料オンラインストレージのほうが、通知とファイル転送が同時にできて手間が省けて楽で、結果的に速いと言う考え方もできる。

そう言う意味で、WindowsXP搭載の古いノートPC辺りにSyncをインストールして、簡易ファイルサーバーとしてはいかがだろうか。例えば、一時期流行した使って無い低消費電力のミニノートPCがあるならば、大容量の外付けHDDを繋げば、自宅,出先を問わず、どこからでも参照,同期,ファイル管理のできるパーソナルオンラインストレージとして使う事ができる。

特に追加ハードが不要ならば、運用コストは電気代のみとなり、外付けHDD込みでも消費電力20〜30W程度(因みにC101は13W〜19W)となるので、月額200円〜300円程度の計算になる。この程度の負担だけで、大容量ファイルの高速同期,共有可能な、無制限オンラインスレージが利用できる。もちろん、通常はWindowsPCとして利用し、オンラインストレージ限定PCとする必要も無い。

最後に

P2Pと言えば日本ではイメージが悪いが、Syncの場合は、不特定多数での共有では無い招待制による知り合いとの共有で、著作権上の問題も神経質に気にする事も無く、セキュリティも比較的安心できるので、Syncの良さが認知されると、広まるのに時間はかからないかも知れない。

ネットを徘徊していると、同じくMSのSkyDriveが凄く便利だと言う声を、今も目にする機会がある。そう言った人が、このSyncを使えば、どのような反応になるのだろうか。

Syncのメリットに魅力を感じる人が多ければ、既存の無料オンラインストレージを凌駕し、今後登場するWebOSにも影響を与えるのではないかとすら考えているので、暫くは個人的に目が離せない存在になりそうです。

参考:無料オンラインストレージ比較

無料サイト集 Kooss (run)記

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