Google と Yahoo が検索で提携。YSTからGoogle検索に。

2010.07.27

今朝方から、海外サイトのスクープで、GoogleとYahoo Japanが検索アルゴリズムで提携すると言う情報がネット上に流れた。本日2010年7月27日午後3時10分の決算発表で公表されると言う内容。

最初に感じたのは、デマの可能性もあるのではないかと言う点。
理由は、独自のYSTのアルゴリズムもアップデートされており、最近のYSTのWeather Reportでは、2010年7月5日にアップデートされたばかり。クローラーへの巡回リクエストやサイトエクスプローラーも問題無く使えるなどで、外野から見て、切り替える体制になってなかった事。唯一Yahoo japanのGoogle名のサブドメインの検索URLが突然アクセス不能になった事だろうか。もちろん、これは否定するほどの材料では無く、(デマであると言う仮定の)可能性についての考察に過ぎない。

…と言う訳で、午後3時10分を超えたところ、Twitter上で既に公表されている旨の話を聞く。

ヤフージャパンとGoogleとの提携が正式に発表された模様。

Yahoo! JAPAN の検索サービスにおけるグーグルの検索エンジンと検索連動型広告配信システムの採用、ならびにYahoo! JAPAN からグーグルへのデータ提供について
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120100727074305.pdf

詳細は上記リリース記事(PDF)を参照頂きたいが、簡単に言うと、Web検索結果がGoogleの検索結果に。広告がYahoo独自の広告にGoogle広告(Adsense)が加わると言う事。切替の実施時期は未定。

Yahoo(Japan)とBingの提携話があった時、Yahoo Japanにとって、MSNのBingと提携するメリットは、BingにもYahooの広告が載るなどだったと思うが、国内でBingを使うユーザーはそれほど多いようには思えない。
他方、Googleと提携するメリットは、Twitter連携時の検索などにも強い、最も優れた検索アルゴリズムを持つ検索エンジンへと切り替わる事でシェアの延びが期待でき、Yahoo広告に加えGoogle広告による収入も得られる。
ざっと簡単な意見だが、外野から見ると以上のように、Yahoo Japanは検索サービスで提携するならば、BingよりもGoogleのほうが魅力があると思われる。

実際、リリースにも

Yahoo! JAPAN は他の検索エンジンおよび検索連動型広告配信システムの検討も行うべきと考え、代替案との比較を行いました。
グーグルは今日現在既に、確固たる日本語環境の検索エンジンと検索連動型広告配信システムを保有しており、且つ、その機能も現時点ではベストであるとの結論に至ったため、グーグルからの提供を受けることを決定した次第であります。

と、BingとGoogleを提携先として比較した旨が記載されている。

ご存知のように、YST以前のYahooは、一時期Googleなどを採用していた事がある。今回は、以前の状況に戻っただけで、同じく一過性の事かも知れないが、Yahoo JapanのSEOにサイトの集客の重点を置いていたサイトの運営者は、大きく方向転換を余儀なくされるケースも多々あるように思う。
当サイトへのアクセスは、YSTよりもGoogleの比重が大きいので、さほど負の影響は出ない(*)とは思うが、ネット検索のうねりに巻き込まれないように、より一層サイトのユーザビリティ等の改善を行おうと検討中です。尚、GoogleのSEOについては、古い記事ですが、こちらを参考にどうぞ。

今回の提携で、また、ネットの世界が大きく塗り変わって行くのではないかと考えています。

追記:

書いた後で思い出したのですが、以前Yahoo検索がGoogleを採用していた時、必ずしも、検索結果は同じではありませんでした。Googleで検索した結果と微妙に違う。Yahooでは検索結果には載らない。時間差(?)などがあると言う状況がありました。それは他のGoogleと提携している他の検索エンジン(gooやniftyなど)でも、見られた現象です。今回の提携ではどうなるかはわかりませんが、全く同じ結果になる物と思い込んでおかないほうが良いかも知れません。(少なくとも私はそう考えています)

ポータルはYahoo、検索はGoogleだった層が、検索もYahooで行った場合、Googleで上位のサイトが逆にアクセスが落ちてしまう可能性もあるかも知れません。

(要は、切り替わってから考えても遅くは無いと考えます。急いで対策をする事で失敗する事が多いのがネットの世界の常です。過剰SEOなどになってしまいかねません。そんな事よりも、リピーターを増やせるコンテンツを充実させておくべきです。)

あと気がかりなのは、yahooがYSTをやめると、YSTを採用している、infoseek(楽天)やExcite,Fresheyeなども、追従してGoogle検索に切り替えるのか、少し気になる所です。

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