激安特価PCケース VX-9 PRO ¥3980

2010.03.29

 前回のHEC 66RCJ01に続き、先日当方も購入した激安PCケース、VX-9 PROの紹介です。

  同様に前面フルメッシュに加えて、トップメッシュ構造でサイドに大型の20cmファンが標準で付属するのが最大の特徴となっている。仕様的にはパワーユーザー向け(或いはゲーマー向き)PCケースと言われる部類に属すると思われる。

電源は内蔵されていないが、2010年3月29日本日現在、4000円以下の3980円と、初心者向けPCケースの価格水準で買えてしまう。(因みに私が買った時は¥4683。この1週間ほどで更に700円ほど安くなった。)

VX-9 PRO Aerocool PGS VX-9 Pro ¥3980(現在最安値)
・販売:TUKUMO ソフマップ
・対応:ATX,MicroATX
・ファン:フロントx1(12cm),リアx1(12cm),ボトムx1(12cm),トップx2(12cm),サイドx1(20cm)
※サイドとリアは標準搭載
・機能;ファンコントローラー(TURBO/CRUISE/STOP)
・付属品;ネジ類(多数),HDDケージ,マニュアルなど。
・重量:5.46kg

プラスチック部分があるので、重量はやや軽めとなっています。ややスチールが薄い気もしますが、剛性には問題は無さそうです。

 

VX-9 PROの側面(サイド)と正面(フロント)
前面フルメッシュとサイドの20cmファンが目立ちます。
(やや湾曲して見えるのは、接写の影響です)

 


前面同様にトップもメッシュ構造になっている。

 


背面とケース内部。電源は下設置型。

その他、内部の詳細は、公式の3Dギャラリーを見ると、よくわかると思う。
追記:2010/09/06:公式がリニューアルされ、ギャラリーのページは、こちらに変わっている。 (サイトと異なり、こう言った記事系でのリンク管理は厄介ですね。もちろん無責任ブログが増えた事でスパムが増えたと言う意味です。)

安い理由について

VX-9 PROは、決して雑な作りでは無く、そこそこ丁寧でしっかりした物になっていると思う。
見た感じの印象は、安くても5000〜7000円程度はしそうに見えるPCケースだが、ここまで安い理由を考えると以下の点があげられるだろう。

ファンコントローラーによる静音動作は期待しないほうがいい。

VX-9 PRO トップのファンコトローラー。動作していないので、ボタンが光っていない。

TOPにあるパネルのTURBO/CRUISE/STOPを操作する事で、ファンの回転数を変える事が出来る。一見するとウリに思える機能だが、これが今ひとつの印象がある。

ファンは”TURBO”で12V、”CRUISE”で60%の7.2Vで動作させる事ができるが、7.2V動作でも静音とは言い難く、音が気になる人の場合”STOP”しか選択肢が無い。(因みに標準電圧時は、標準のリア12cmファンが25.95dB,サイド20cmファンが24.2dBの仕様になっている。


「20cmファンならば相当静音で使えるだろう」と言う期待を込めて購入したユーザーならば、その思いは砕かれてしまうかも知れない。
このケースの最大の特徴とも思われる目玉的存在の20cmファンが使えないと言う事になれば、魅力は半減してもおかしくは無いだろう。

さほどイージーメンテナンスなケースでは無い。

主に以下の点でそう感じた。

・5インチベイ内の3.5インチベイの取り出しは簡単では無い。
・海外公式には”Tool Free”とあり、ドライバーレスに見えるが、ドライブベイの締まりが甘いので、反対サイドはネジ止めをする必要がある。
・フロントカバーとトップカバーは、そこそこ強く引いて外す必要がある。慣れて無いと破損させるかも知れない。

他にも、5インチベイが多い割に、3.5インチHDDがトータルで4基迄しか搭載出来ないとか、中央のスペーサーに基盤の穴を通すのにやや不安が残るとか、細かい点は幾つかあります。

搭載ファンを5V駆動で使う。

当方の場合は、トップのファンコントローラーは諦め、とっとと5V駆動に変えました。

黄色の12Vと赤の5Vのピンを抜き、12Vの黄色のピンを5Vの箇所に指すだけです。
ピンは先の細いラジオペンチやマイナスの精密ドライバーなどで軽く押せば抜けます。

このコネクタに、標準装備の12cmファンと20cmファンのペリフェラル4ピンコネクタを挿します。これによって、ファンの回転数が大きく下がり、静音化が図れたのではないかと思われます。(サーバーですので)ゲームなどはせず、オンボードVGAを利用するので、M/B,チップセットの冷却用としては、低速でも(かなり)十分な風量は得られます。

左:標準ファン 右:GELID Silent12 PWM
リアファンはフロントに持って来て、こちらも5V駆動。
リアは、新たにSytheの12cmケースファン GELID Silent12 PWMを装着し、PWM動作させてる。まだ気温も低く回転数が1000rpm程度と言う事もあるのだろうが、値の割にはかなり静かなケースファンだ。
フロントに持ってきた標準の12cmファンも、必要無いかも知れない

これらによって、最も大きな音は2基搭載されているHDDの回転音と言う状態で、比較的静音として知られているデルのサーバー SC440(PentiumD-E2180)搭載モデル)と並べて聞き比べると、約半分程度の音になっていると言う感じだろうか。同じく静音化をしたXeon3040搭載のSC440よりも更に静かになっている。

最後に

 当方の場合は、最初からファンコトローラーへの期待も(殆ど)しておらず、20cmファンは(もし)煩かったら止めればいい程度で、5V駆動させる予定だったので、特に何の不満も無く、また、サーバー用なので、頻繁にパーツの交換なども行う事も無いでしょうから、いい買い物が出来たと言うところでしょうか。約20日間ほど電源を入れたままですが、ケースの共振(共鳴)なども起きてません。

個人的な不満は、メタリック感のある黒のプラスチック部分が、指紋が残り易い点や、フロントのサイドのデザインがやや安っぽい印象があると言う辺りでしょうか。

基本的に、ケースは、静音化以外は、見た目やデザインなどの、インテリア的に長く飽きずに据え置ける点を重視しますので、このVX-9 PROと言う選択肢は、悪く無かったように思います。

主観にもよりますが、 ちょっと見ならば、5〜6万円クラスのサーバーに見えなくも無いかな… と。

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