秋葉原事件の犯人がもたらした影、影響を与える可能性のあるもの。

2008.06.16

 秋葉原通り魔事件から、事件発生から1週間以上が経過した。その間、震度6強の激震の、岩手・宮城内陸地震が発生するなどで、世間の注目がそがれ、事件の風化が加速するかと思われたが、逆に、この事件が影響している、或いはこれから影響が出てくるのではないかと懸念される事が増えているように思う。

治安強化と、自由の制限。
秋葉原では、歩行者天国が中止され、警邏警官が通行人を厳しくチェックするようになった。歩行中の職務質問を無視するなどだけで捕まる可能性が出てきた。秋葉原のみならず、地方でも、警邏警官は増え、特に繁華街での市民を見る目が厳しくなっている模様だ。

中学生までの、模倣犯・愉快犯が増加
新潟駅を放火し無差別殺人をすると掲示板に書いた、13才男子中学生
福岡の携帯サイトの掲示板に歴史に残る大量殺人をするなどと予告した17才の女子高生
広島の繁華街で無差別殺人をすると掲示板に書いた、19才少年
池袋で大量殺人をすると掲示板に予告した、29才男性
犯人と同じ心境などとして歌手奥井亜紀を携帯メールで脅迫した大阪の35才の男性
秋葉原のような事件を起こしたいとし、カッターを持ち大阪ミナミを徘徊していた55才男性
長野駅で人を殺すと110番通報した、56才男性
追記:その他にも、本日迄に若干名の逮捕・送検されたと思われる模倣犯がいた模様。(その後も、模倣犯が絶えないようだが、日本は、前科者が普通に生きていけるほど、寛容な国では無い事位は覚えておいたほうがいいだろう。たとえ、僅かな金額の万引きや、全く非の無い、痴漢と誤解されてしまった場合ですら「ごめんなさい」では済まないのが日本の社会のルールです。)

秋葉原の経済が衰退。景気悪化へ影響。
秋葉原の電気街の人通りが減った。また、模倣犯による犯罪予告などもある事も加え、秋葉原のみならず、地方でも人ごみなどの雑踏へ足を運ぶ者も減るだろう。ただでさえ、多い地方のシャッター通りが更に増えていく事が懸念される。倒産した店主の自殺なども増えるだろうか。(追記:事件の影響かどうかは不明だが、神戸の長田、大正筋商店街の平日も、シャッター通りになっている。人通りが無い訳でも無く、そこそこの客があるような店でも閉めている。これは本当に酷い状態だ。)

誰もが起こしうる事件と錯覚させた。
携帯サイトを持つ事、携帯掲示板サイトに投稿する事、携帯依存的なライフスタイル、そして社会や家庭などの世の中に不満を持っていると言う共通点を持つ事で犯人と同じ事ができる、同じ事をするのではないかと錯覚した者がいたように思う。模倣犯の存在がその証だろう。
しかし、警官も多数いる中で、気づかれないような黒い短刀1本を腹に抱え、失踪しながら体当たりで、即死に近い致命傷を与えられるだけの無差別殺人を、僅か2分足らず約30秒で遂行すると言うのは、一般人にはできるものでは無い。(尚、死傷者は計17人にも及ぶ。追記:トラックを降りた後、12名を殺傷したのは約30秒と言う短い時間で行われた事が警察の捜査で判明した。)
犯人は、特殊な知識を蓄え、相当以前から、殺人の訓練などをし、現場での脳内シミュレーションをしていたと考えたほうが自然であろう。
トラック突入にしても、昨年の9月頃から携帯サイトへほのめかすかのような投稿をしていた事が示すように、この事件は、綿密に計画を立て、慎重に実行に移されたものであった可能性が、極めて高いと推測される。

世間の派遣労働者に対する見方への悪い影響。
あたかも派遣労働者などの非正規雇用者は、全員が社会に不満を持ち、犯罪を犯す可能性があるかのような見方が出てきているのではないか。また、派遣労働者への外国人の利用の増加や、大手企業の海外移転を加速させ、派遣労働者の雇用の不安定さが増すのではないだろうか。

その他
■学生を持つ親に与える不安。
■進路を考える学生に与える不安
■いわゆるオタク文化に落とした影。
■若者の携帯サイト離れを促す。
■若者の掲示板利用離れを促す。
■容姿を気にする者の心を傷つけた。
■ミリタリーマニアの肩身が狭くなった。
■人生は20代半ばでやり直しがきかないものだと錯覚させた。
■携帯電話規制を加速させる。


本日現在の報道によれば、捜査本部は、今までに報道されているような「仕事・職場」「彼女・女性」「家庭関係」などが、犯人の動機につながったとは見ていないようだ。極めて強い社会への憎悪を持つような要素は皆無であり、この程度は、誰でも持ちうる程度の社会的不満だからだ。
「普通の人でもこんな殺人を犯す時代になった」と言う世間での意見も聞く事も少なくは無いが、他方、犯人の本当の姿、本当の心の闇についての心理面での考察も、ネットを徘徊すると散見できるようになってきた。
警察のこの事件の本格的な解明はこれからの模様だ。
精神鑑定も早期に本鑑定をするのではないかと言う話もある。

携帯サイトへの投稿内容も矛盾点だけで無く、意図して書いているかのような異質な面も多々見受けられる。使われている言葉こそ、特別なものでは無く一般的でわかり易いものだが、可能性として、個人的推測の1つを、例えて言うならば、酒鬼薔薇聖斗(少年A)のバモイドオキ神に見られたような、(犯人からすれば)一般人には理解不能で特別な世界を、そこに創出・確立しようとしていたのではないか。

ぜひ、 思い出して欲しい。
11年前の 少年Aの事件も、当初は、「透明な存在であり続けるボク」などと犯行声明で書いた犯人が、逮捕されれば、中学生の14歳の少年であった驚きや、「ボクを造り出した義務教育と、義務教育を生み出した社会への復讐」などとから、世論の大半は、社会や教育・家庭が原因とされ、多数のジャーナリストによる数々の推測がなされ、聞き慣れない専門用語が飛び交う討論番組も盛んに行われた。
しかし、事件の真相は、鑑定医によれば、実際は動物の解剖のみで性的興奮が起きる、快楽殺人者と言う、我々の常識では受け入れがたい結果であり、それが故に、少年Aは酒鬼薔薇聖斗では無いとする意見も、今も存在する。(追記:この事件にしても、もし、今のマスコミやネットでの風潮を180度覆すかのような、事実が浮かび上がって来た時、例外では無くなるだろう。そのような状況で、最も恐れられるのは、少年Aの時のように、事実が捏造されているなどとし、犯人は無罪だなどと主張する者達が出現して来る事であり、この事件も適用されるであろう、裁判員制度に何らかの影響を与えるのではないかと言う点だ。)

この事件の犯人もそうだと言う意味合いで述べているのでは無いが、既に述べているように、この事件は、本人に元々特異な性質が内在し、それが何らかの刺激によって、触発や増幅されたと考えたほうが自然であって、”特異な性質”や”何らかの刺激”とは、実は、一般人が理解しうる価値観を超えている。と言う事に帰結するのではないだろうか。果たして、この事件を、マスコミが一般化する事こそ、国民に2次的被害を与えているのではないだろうか。

国民に不要な不安を与え続けない為にも、警察は、この犯人の本性を暴いて欲しいと、節に願う。

追記:

もし、本文を読んでも、自分も起こすのではないかなどと言った、極度な不安を持つ方がいるならば、行政などが行っている、メンタルヘルス関連のサービス辺りでも、あたってはいかがだろうか。

追記:

今週発売の雑誌、AERA 6月23日号によれば、事件の犯人加藤智大にはアキバ系彼女がいたらしいと言ったスクープ記事が載る模様。但しそれが犯人の妄想なのか、出会い系サイトの女性(多くは男性のバイト)なのか、実際の女性なのかは不明との事。他にも、AERAには、犯人加藤智大の親交のあった複数の同僚による記事が載る模様。もしかしたら、「彼女がいない、この一点で人生崩壊」などと携帯サイトに書いた、犯人の本音が垣間見えるのかも知れない。

追記:2008/06/17

本日の一部報道でご存知の方も多いと思いますが、警察の調べでは、犯人が当時の犯行予告として、冒頭に書いた、「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」は、犯行日の朝では無く、犯行直前に書かれた(あの携帯掲示板は、後から自由に編集可能)模様だとされています。犯人の意図は不明ですが、明らかな事は、仮に、記載されている事が、もし犯人の本音だとしても、時系列はウソになります。その時刻の”思い”ではなくなる訳です。また、一般的に、補足などの追記では無く、重要な箇所の文章の全面書き換えを行えると言うのは、投稿されている記事・文章全体が信頼がおけないものと考えるが一般的となります。故に、この事は、本事件で、当初から書いているように、犯人のウソが多分に散りばめられている事の証につながる、ポイントの1つであろうと考えます。

(追記:2008/06/18 このポイントは重要なので、誰でもわかるように、わかり易く述べておきます。犯人は、携帯サイトの投稿を見た誰かが、(自分の犯行を)止めて欲しかったと言っています。しかし、当日、犯行をほのめかすかのような一文は、犯人が犯行直前に書き換えた冒頭の「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」以外に存在しないのです。とすれば、あのスレッドを見ても、誰も「やめろ」などの投稿する事は無かった筈です。「止めて欲しかった」は、犯人のウソである可能性が大きい事が、これから推測されるのです。おわかりになったでしょうか? )

(追記:2008/06/21:警察のその後の取調べでは、犯人は、冒頭の一文を事件直前に書き換える前、最初に書いていた文章は、「事件とは一切関係無い日常的な内容」と述べている模様。これで更に、犯人の言う「止めて欲しかった」と言う気持ちがウソである可能性と、携帯サイトの投稿には、犯人のウソが多分に散りばめられている可能性が強まってきたと言えるだろう。)

犯人の携帯サイトの投稿に関しては、主に出版社関係のマスコミから、大半が6月以降のレス無しのログのみが掲載されており、(多分その程度しか見て無いにも関わらず)TV番組などでも馴染みのあるコメンテーターなどが、「誰もレスしない、誰からもメールが来ない孤独な状態が、犯行を起こさせた」などと、平然と書いていますが、しかし実際は、それまで、排他的で全てに否定的な姿勢の犯人に、多くの掲示板参加者が、前向きになるように親身にアドバイスなどし、掲示板上の女性(と思われる者)からのメールなども犯人は受信している。周りは孤独にさせまいと、積極低にアプローチしていたのだ。この国の、最近の有名人はバカばかりか?それとも、視聴者をバカにするテレビに出演する者達が故に、(わかった上で)そうしているのか?

追記:2008/06/28

本日、奥様が徘徊中に、某YouTubeに、少年A絡みの動画を見つけたので、掲載しておきます。

少し懐かしさすら感じるほどの昔になってしまいましたが、 当時、まだ、少年Aの”本質”が不明な状況の中で、事件の原因・背景などを議論する事を目的として行われた、田原総一郎氏を司会とした討論番組で、(大雑把に言えば)環境にこそ原因があるとした宮台真司氏と、それのみに固執する事に異を述べた、西部邁(にしべすすむ)氏の場面で、最後に、西部氏が立腹(と言うか、議論の無駄さ加減に呆れ果てて)し、帰ってしまうと言う動画です。(尚、このクラスの論客の討論番組が減った事もあるのか、コメント欄に見る視聴者の視点は、この二人の議論の仕方にあって、事件は対象にはなっていないようだ。)

当時、宮台氏が言うまでも無く、多くの国民が、少年Aの犯行声明に事件の本質があると感じ、彼を生み出した社会のどこに原因があったのに着目していました。特に、性善説に則る日本社会では、わずか14歳の少年Aの中に存在する、大人ですら実行できないような、凶悪性・犯罪者性に強く着目する者がいる筈が無かったのです。ましてや、弱者的・被差別者的イメージをも受ける「透明な存在」と言う少年Aの、義務教育や社会への報復としての犯行声明文の、事件に与えた影響力は、極めて大きかったのです。

しかし、現実的には、この事件の本質は、前述のように、少年Aが特異点であったと言われる事に代表されたように、この二人の議論に限定して言えば、圧倒的に西部氏に近い所に存在したと言う事は、今は多くの人が知っています。(”透明な存在”については、これまで数限りない知識人が様々な講釈を述べている。多分、少年A関連の書籍などでも言及しているだろう。ただ、今だから言える事である事は間違い無いが、私から言わせれば、しごく簡単なオハナシで、”透明な存在”とは、”世間・マスコミが大騒ぎで、見当外れな犯人探しをしている中、外野扱いされている存在”と言う意味でしか無い。言わば警察やマスコミへの挑発的とも取れる言葉でしか無いだけだと)

当然の事ながら、 このような事件が起きないように、社会全体が努力する事は重要な事ですが、社会全体の歪が故に起きたかのような事件では無かったのです。

秋葉原の事件に関しても、私達には未知な部分や、理解不能な点、矛盾点が多分にあります。この事件の本質も同様に、検察の取調べや公判等を経て、徐々に解明されていくものではないかと思います。

無料サイト集 Kooss (run)記

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