気になる中国の地震報道。(2)

2008.05.13

 中国四川省大地震は発生直後からの報道もあり、多くの方が注目されていると思う。既に死者数の統計は1万人を超えている旨の報道が出ているが、震源地近辺の最新情報は未だ不明だ。散見される、行方不明者情報を総合すると、目下のところ、5〜10万人規模になるのではないかと推測する。

成都辺りでは、救援活動が進む中、被害が深刻であると言った悲壮感が漂っているので、まだ大丈夫な事がわかる。他方、震源地のブンセンに近い地域での、家を捨て逃げる被災者からは表情が消えている。これは深刻な状況だと認識できる。明日になれば、震源地付近の被災状況も報道されるだろうか。(追記:もちろん、昨日から放送された四川省の被害状況が大したものでは無いと言う意味合いで無い。また、国内外を含めたマスコミ報道が全てなどのようなトンマな感覚は持ち合わせていない。baiduなどの中国の掲示板への、地元民による投稿記事での多数の遺体の写真なども確認し、酷い状況である事も確認している。それよりも、更に震源地に近い地域では、声を上げず表情を無くした者達が、ただ黙って寸断された道路を走り、逃げる様子を見て、阪神大震災体験者として、想像以上に強い危機的状況である事が、感覚として伝わったと言うところです。)

因みに、報道番組などによれば、今回の広範囲(日本列島よりも長い距離?)で地震の揺れを感じたのは、ユーラシアプレートの固い岩盤が、長周期の揺れを伝搬したのではないかと言う事らしい。

中国四川省大地震に全く興味の無いような方でも、この地震によって、世界経済へのインフレ圧力(物が売れないから高くなって、物が市場から消える、不景気のインフレ)となり、ただでさえ物が高いと嘆いている今の家計を苦しめると思われるので、日本国民全員が、他山の石などと笑って見ていられるような状況では無い。言う迄も無く、全体的な底上げになるのだから、中国製品を買わなければ済むと言う事は無い。地震の国内経済への影響が如実に出て来るであろう数ヶ月後、果たして適切な政策がなされているだろうか。

実践的大地震への備えと言うページを設けた。今回の四川省の大地震を見て、自分が何か役立てる事を考えて、書く事にした。(実のところ、少し体を無理していて熱が出ているので、個人的にも満足の行く内容では無い。)

また、不安を覚えたのは、地震報道を見たからだけでは無い。今の、日本のおかしな気候状況がそうだ。

特に煽るつもりは無いが、先月前半の北海道が連日20度超えで夏日で半そでTシャツ姿の若者もいたにも関わらず、後半以降は雪が降り、冬に戻ったかのような状況だった。我が家(神戸)も、GWを過ぎたと言うのに、まだ炬燵(コタツ)を出し、夜間は電気を切っていると寒い。布団も電子毛布を敷いたままだ。おまけに、今日は落雷を伴った雨が降っている。近畿地方の一部では”ひょう”を伴った雷雨との話もある。

やや迷信じみているかも知れないが、一説によると、地盤が緩みやすい事が地震の引き金にもなると言う話もあり、このようなおかしな天候が続く場合は、地震にも注意したほうがいいのだろう。(追記:地震予知としての実績のある、e-PISCOのイオン濃度グラフも昨日辺りから異常値を示している。兵庫・南あわじ測定点もそうだが、神奈川・厚木測定点は、5月13日午後以降、急激に上昇している。ともかく、備えあれば憂い無しだ)

目下のところ震源地のブンセンへの道路は寸断され、中国軍すら現地入りできておらず、パラシュート降下になる可能性すらあるらしい。新華社の最新記事では、詳しい内容の記載がやや減ったような印象を受けるが、事態は深刻なのではないかと心配している。中国の動画共有サイトなどでの動画も、国内報道と類似したものばかりの模様… でしょうか。(中国の個人ブログでも、汶川地震と言う記載が目だってきたような印象です。)

追記:2008/05/14

本日、e-PISCOを再確認したところ、一度は落ち着いていた神奈川・厚木測定点が再度急上昇に転じ、異常値を示している。また、掲示板が開かないのが気がかりだ。何かあったのだろうか。

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