中国の民主化が、健全に行われるのではないかと期待した。

2008.05.18
 中国について、もしかしたら誤解していたのかもしれない。今の中国は、私が思っていた以上に民主的な国家になりつつあるのかも知れない。

例えば、福島香織さん(産経新聞中国総局記者)のブログでも書いてあるように、四川地震被災者への献血やボランティア、募金(義捐金)熱が凄いらしい。特に、漢方・東洋医学のメッカ中国では、血を人為的に抜く行為を特に嫌がるのにも関わらず、売血では無い、無料で自分の血を自ら進んで分ける行為に参加する若者が後を絶たないそうだ(参考動画)。 また、同ブログによれば、無職の者でも高額な募金をしているとの事。

報道によれば、既に日本円で750億円以上の募金が集まっているらしい。中国13億人とは言えども、中国農村部1人辺りの年間所得が6万円(これが本物の格差社会)とされるので、この募金額の凄さがわかるだろうと思う。(こう言う比較は意味が無いと言われるかも知れないが、日本の農村部の平均所得を低く見積もって250万円程度とした場合でも、”感覚”としては、3兆円を超える額に相当する金額になるだろう。) 因みに、四川省の被災地の地域の平均年収は更に低く、24000円程度らしい。

確かに、今の中国サイトを回ると、やたらと多い”ハートマーク”が強く印象に残る。また、流行歌を思わせるような美しく演出されたBGMが流れる点も含め、献身的行為を美化し過ぎているように見えて仕方無い。(もし、日本で起きていたならば、鎮魂的な印象を受けるサイトが多いだろう。)

当初、この理由は、地震による政情不安を抑える事を目的とした当局の”キャンペーン”の影響が強いのではないかと思っていたが、勝手な思い込みによる誤解だった可能性が高いようだ。中国国民の四川被災者同胞への自発的な援助意識が、遥かに上回った結果なのかも知れない。と言うのも、そのような被災者を支援し、救援活動をする軍や医師団を讃え応援する個人ブログや掲示板などでも、役人と業者の汚職が原因とされるおから工事や、ヒキガエルやオーロラなどの地震前兆現象に対する取り組み、或いは地震初期の初動体制などの、中国政府への批判的な記事もあるからだ。(先の、地震前兆現象の1つと推測される、オーロラ発光現象の動画も、中国の動画共有サイトに再度掲載されたので、追記にて追加紹介したところですが、今度も削除されるだろうか?)

サイトのみならず、ご存知のようにニュース報道でも、真正面から中国政府を批判している被災者の映像が幾度と無く流れている。「違法建築とわかりながら政府が放置した」「被害を大きくした責任者はどこだ、出て来い」「子供達が泣いていたのに捜索をしなかった」など異口同音に、幾度となく日本国内のニュース報道で見れる。

こんなに国民を押さえつけず、報道規制しない中国は過去にあっただろうか。

更に、中国政府は、手抜き工事の疑いを究明する事を国民に約束し、1人でも多くの命を救う為に、日本などの国際緊急援助隊も受け入れた。(ただ、人命救助に繋がる実効性のある活躍の場を与えていないのは、見せたく無い場があるのか、ポーズだけなのかなどと疑念が残ってしまう面もあるが、中国側も初めての事で対応の仕方がわからなかったのかも知れない。)

更に言えば、異常な状態だった聖火リレーに代表されるように、中国国民全体の悲願であった北京オリンピック成功ですら、「このような状況で、お祭り騒ぎなどできるのか」と言った意見もあるようだ。

私達日本人は、先のチベット問題の時、色々な場面における中国側の”演出”を見て、「相変わらず中国の人権は低いのだなぁ」などと思わされたが、今回の四川大地震を契機に、もしかしたら、中国国民が自らの手で、中国を健全な民主化へと導くのではないかと、強い期待を抱かされてしまったように思う。

逆に、今の日本のほうに、閉鎖的で全体主義的な、気持ち悪さを感じてしまうのは、私だけなのでしょうか。

追記: 2008/05/20

その後、被災者への募金は、ジャッキーチェンが1億5000万円の募金をするなど、大物俳優や企業団体の巨額寄付などもあり、国内外の寄付金総額で1600億円を超えている模様です。

献血で学生達(南京の女子学生など)の長蛇の列が出来ている動画

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