ゴミから食材を調達し、無料でリッチな食事をするNYのフリーガン達

2008.01.30

 もしかしたら、どこかで情報は見ていたのかも知りませんが、番組を見て少し驚きました。ゴミで食事を取る人たちの話です。

昨日、TV東京系のWBSを見ていたら、スーパーのゴミ箱をあさって、食材を調達している集団の映像が流れた。ゴミ箱をあさると言っても、腐っていたり汚れていたりなど、衛生上明らかに悪いものでは無く、包装紙やラップにくるんである物も含め、そのまま並べれば売れそうなものばかりのようだ。多くは賞味期限切れで捨てられる食材や食料品で、中には賞味期限の切れて無いもあるとの事。

彼らは、フリーガン(Freegan)と呼ばれ、フリーガンとは、free(自由)とvegan(菜食主義)を組み合わせた造語で、食料品を対象に無駄を省き、ゴミを減らそうと言う考えで、それに則った食料品の買い控え行動や不買運動を、フリーガニズム(Freeganism)と呼ぶらしい。

番組では、フリ−ガンの一人、ニューヨークの博物館で働くフォスターさんの自宅にお邪魔し、ゴミから調達した食材から無料で食事を作っている場面を流し、レポーターも、そのゴミから拾った食材のご馳走になって、『うまい』などとコメントしていた。また、フォスターさんが言うには、1年間、このような生活をしているが腹を壊した事は無いそうだ。

百聞は一見にしかずでしょうから、米国CBSで放送されたフリーガンのYouTubeの映像を見つけたので掲載しておきます。

Free Food: Freeganism on CBS

WBSで放送された内容とは若干異なりますが、大量のゴミを車で持ち帰り、 袋から取り出された大量の食材がキッチンに並び、調理をしながら食べている様子が見れます。食事はダウンタウンで振舞われ、番組の最後にリポーターも(わずかですが)口にしてうまいなどと言っています。

彼らの多くは、貧困層では無く、定職もありどちらかと言うと富裕層であるようだ。米国では、世界規模の無駄を省く運動として、活発に活動するNPO団体を中心に広がりを見せている模様で、活動の主体としては、食品のゴミ箱あさりを含む廃品再利用(拾う、貰う、物々交換)の他にも、物を捨てない運動、車を使わない(歩く、自転車、ヒッチハイク)、住宅家賃無料などとなっている模様です。参考:Freegan.info 日本語訳

現在のガソリン代が10年前の100円から150円となった、原油価格急騰の主要因は、米国のサブプライムローン問題で行き場を無くしたマネーが原油市場に流れ込んだのですが、投機的な理由だけでは無く、将来的な実需を見越しての(湾岸戦争以降に長期展望で予め予測されていた事による)急騰でもあり、その背景には国際的な資源獲得競争があります。

原油・ガスなどのエネルギーやレアメタルなどの国際的に激化する資源獲得競争の次は、大量の人口を抱えるアジアの近代化に伴う、ライフスタイルの変化によって、食料資源獲得競争が起きて来るように思われます。(以前にも書きましたが、お金だけでは、資源や物資の輸入ができなくなる時代がいずれやって来ると考えています。) 食品の質の向上や維持などを目的とした食の安全よりも、特に食料自給率が諸外国よりも極端に低い日本では、食料供給の不安定さを補える国民性を養っておく事も大事なのではないか、そう言う意味では、フリーガン、フリーガニズムと言う存在は、注目すべき事なのだろうと思います。

変化の激しい時代である事が慢性化して成れてしまっている面が日本人にはあると思いますが、何が起きてもおかしくは無い状況はずっと変わって無いのですから、もったいない文化のある日本だからこそ、本当の意味での食の安全に関しても、行政や企業に頼らずに民間でできる何かを、あらためて見つめなおす機会が訪れるのではないかと考えています。

また、日本で米国型の大量消費・大量廃棄型社会を夢見ているのは、既得権者のみだろうと思われますが、その米国で、フリーガンのような運動が盛り上がる事は、小資源国に生まれた人間としては、歓迎すべき事ではないかと思います。

参考:日本の食糧自給率の推移 農林水産省(食料自給率の部屋)より参照。

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