地球温暖化対策の切り札? 二酸化炭素を減らしながら燃料になる。

2008.01.30

 題目どうりですが、先日、1月28日に、関西電力が"CO2炭層固定化技術開発の研究成果について"を公式サイトにて公開しました。

 CO2炭層固定化技術とは、二酸化炭素を吸収しながら、燃焼エネルギーとなる、メタンガスを取り出すと言う、地球温暖化対策をしながらエネルギー問題も解決できる、一石二鳥の技術として概要が紹介されています。

CO2炭層固定化技術は、
・石炭層には大量のメタンが含まれ、
・かつ、CO2の方がメタンよりも石炭への吸着特性が強く、CO2を注入することでメタンは分離される、という点に着目し、地下の石炭層に、CO2を注入・固定化し、閉じ込める一方で、それにより分離したメタンを回収するという技術。

参照:CO2炭層固定化技術の概要 ※PDF

(現代の生活で例えるならば、お部屋の嫌な匂いを取り込みながら、いい匂いにする、消臭芳香剤のような物と思えばわかり易いでしょうか?)

今回の 関西電力の研究結果では、1日に辺り最大6.6トンの二酸化炭素を回収(倍以上に増加)しながら、同じく1日辺り700㎥(立法メートル)のメタンガスの回収(9倍の増産)に成功した模様です。

久しぶりの先の明るい、いいニュースだと思いますが、地中の石炭層に変化を与える影響などが推察される問題点や、温室効果ガスとしては二酸化炭素の約10倍の悪影響をもたらすメタンガスの効率的なエネルギー利用などを含めた実用性などについては、私のようなド素人には全くわかりませんし、CO2炭層固定化技術は研究段階のものですので、静かに成果の推移を見守りたいと考えています。

ただ、もし本当に、CO2炭層固定化技術が地球温暖化対策の切り札となるのならば、願わくば、このようなプロジェクトの重要な役割に携わった方々に対し、単なる企業のサラリーマンとしてでは無く、国家的な高い評価を与えるような国になって欲しいと思う次第です。(もし、仮にそうだとしすると) 結局、こう言った理系の人間の存在が、危機的な状況の改善に大いに貢献しているにも関わらず、理系を志望する若者が大幅に減り、社会に出て楽と言う利己的で稚拙な(定年退職に相当する年齢迄に、間違いなく世の中や人生観は何度でも、360度回転しますよ。)考えのみで文系が人気になっている現状こそ、地球温暖化以上に危機的状況ではないか思うのですが。

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