卑しさの欠如した時代

2006.06.11
予約しておいたのに、レコーダーの録画本数がオーバーしていたようで、保存されて無かった兜が見れず、サンプロもWC特集みたいだった上に、(奥様に、健康の為に)酒とタバコをやめなさいと言った手前、私も節煙気味で、溜まった疲れが 中々取れずに、ゴロゴロしている日曜日だったりします。

唯一面白かったのが、たかじんの委員会(関西辺り限定)が、久々に熱かった事。ここ何ヶ月かは、奥歯に物を挟んだままに見える人が増えていたので、面白みが欠けていたけれども、本音(に近い部分)で喋って貰えると面白い。HDD録画を見終わった後で気がついたのだけれども、なるほど、今日は2時間スペシャルだった事で、力が入っていたようだ。

オウムのドキュメンタリー映画 A,A2の作家、森達也氏を招いての『オウム問題』と、右翼団体一水会元代表 鈴木邦男氏を招いての『日本の右傾化』のテーマも面白かったが、特に『マスコミの取材のあり方』に関心を持った。

私自身、マスコミに関しては、ありもしない、インタビューで述べて無い事、嘘を大手新聞にも書かれた事(今で言えば、捏造ですね)もあるし、(当時、電気がきてなくて真偽は私は確認していませんが)震災でのヤラセ番組も聞いていて、反感を持っている面も少なからずあるけれども、今回は報道での取材のあり方をテーマにしていた。(話は脱線しますが、何度か紹介しているように、そもそも、旧・当サイトの”完全無料お得サイト集”を立ち上げた理由には、ネットは危険でウソばかりで利用するなと言うマスコミへのささやかな反発がありましたから)マスコミは第4の権力であるにも関わらず、報道・取材における卑しい行為に対して、今のマスコミは卑しさを欠如していると言うような、森達也氏のコメントには、大きく同意する。人間性を持ったジャーナリスト魂を期待する事が、既存のマスコミには難しい。私自身、本質を模索する場合には、ネットを利用して、知識人や業界人が執筆されている、何らかの外部からのバイアスのかかって無いブログなどを拝見させて頂く 機会のほうが遥かに多いなっている。(もちろん、ブログ以前は、学術研究関連の、知識人・賢人の皆様のサイトを拝見させて頂いていましたが、今は、業界や財界人の方の匿名のブログ徘徊が増えています。)

話を戻して、卑しさ、卑しいと思う気持ちが欠如しているのは、何もマスコミだけの問題でも無い。ブラウン管に映る、日々世間を騒がせる事件の主人公から、ごく一般的なモラルや道徳心が欠如しているとされる若年層や、素人でも、一ヶ月で数千万円も儲かるなどの、あまりにも胡散臭いネットビジネスにしても、一切の後ろめたさを感じていないかのような者が、あまりにも増えた時代であるのではないだろうか。

ブラウン管に映る物で卑しさが欠如しているのは、何も報道だけでも無い。私は、子供の頃は、芸能人のような職業は、最低の人間がする物として、年寄りからよく耳にしてきた 。(そうで無くても、昔の年寄りと言うのは、口を開けば説教しかしない)。小説家すら、卑しい職業と認識する、明治の人間達故に、それは当然だろう。ましてや、芸も何も無く、何が面白いか理解できず、下品でしかないタレントが出ている番組を見れば、もはや、これは日本では無いとすら思っても仕方無い。もっとも、芸能人(芸人)を卑しい職業として認識していたのは、何よりも古典芸能から派生してきた芸能人のほうだったと思う。その伝統と師弟関係の教育などが崩れた事や、莫大な収入になる事などで、今は、一層、卑しさ、後ろめたさを感じる芸能人も無いのかも知れない。”笑わせれば何をしても良いと言うものでは無い”と言うのは、上方芸能の重鎮達も何かで書いていたのを目にしている。(ましてや、ネットの広い世界を徘徊して目にする、幅広い意味での芸能関連のビジネスに関しては、モラルの欠片も無く、人間性の崩壊すら確認できるような物も目にしますが、このような物も年齢制限の対象にしてしかるべきかなと思います)

近年の卑しさの欠如は、差別の無い社会、利益至上主義、学歴主義社会の崩壊などなどの弊害と考えられる面もあり、グローバル化、国際化社会へと軸を置いている今の日本では、やむをえないとも思うのですが、久々に聞いた感のある、”卑しい”と言う日本語を目にする機会が増える事は、 私は良い事ではないかと思った次第です。

因みに、ネットで”卑し”で検索すると、中には”癒し”と勘違いしている人もいるようですので驚きます。本当に、卑しいと思う経験の無い人が増えているのかも知れませんが、それだけ豊か で恵まれた人が多い社会であると言う事でもあるのでしょうね。

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