ベンチマークソフトについて

2002.07.17

このページでは、主にパソコン初心者の方に、ベンチマークソフトについて紹介したいと思います。

ベンチマークソフトとは

 パソコンの性能を客観的に推し量る指標を数値化、或いはグラフ化などし、自分のパソコンの速さがどの程度なのか、理解する事ができるソフトです。

但し、数値化される元のサンプルが、少ない、或いは偏ったサンプルに基づいたベンチマークテストでは、公正な客観性が薄れる可能性があります。

ベンチマークソフトの利点

1:各デバイスが、正常に動作しているか推測できる。

パソコン購入時、或いはデバイス、カード類を増設時に、それらによるパソコンの性能が上がっているか、スペック通りに、ベンチマーク結果の指標が上がっているか、確認する事ができます。結果が悪ければ、正常に動作していない(※BIOSやドライバアップデートなどで正常に動作する場合があります)などの可能性がある事がわかります。

2:パソコンの性能が理解できる。

特に、スペックなどが不明なパソコンなどの場合、ベンチマークプログラムを走らせる事で、どの程度のパフォーマンスがある事が理解でき、その結果、そのパソコンが何に使えるか、処理速度の重いプログラムでも耐える事が出来るか(リアルタイム高画質mpeg2エンコードや、高品位なリアルタイム3Dゲームや、大量のデータベース処理など)が、理解できる場合があります。

3:パソコンを安く高速化

また、総合ベンチマークテストなどでは、どの点(デバイス)の性能が速度低下に影響を与えてるのか判明し易い事から、デバイスやボードのどのパーツを買い換えれば、高速化できるかが、的確にわかり、無闇に不要なパーツを買う必要が無く、パソコンを安く高速化できる可能性があります。

ベンチマークソフトの信頼性

先に述べたように、ベンチマークソフトは、比較検討の元となり、指標となるパソコンのデータが古い物の場合、的確な数値を出しません。また、ベンチマークテストのプログラムが、実際の利用のされ方、実際のプログラムの処理に基づいた内容である物は比較的少なく、ベンチマーク結果は良いが、実際はそんなに速く感じない事も多々あります。これは、有名なベンチマークソフトにおいても言える事で、多少の差異で一喜一憂すべきでは無いと思われます。また、ベンチマークテストのプログラムにも脆弱性があり、設定を多少替える事で、本来は低速である筈なのに、高いベンチマーク結果を出す事が可能な物もありますので、他者の結果に煽られる事無く、公正と思われる値のみで自分のマシンを比較検討される事をお勧めします。

また、”体感速度”と言うのも重要ですので、ベンチマークの結果以上に、”速い”,”遅い"を的確に感じ取れるようになる事をお勧めします。

『ベンチマークは、自己満足の指標だ』と言う意見もあります。結果が良い悪い事よりも、速度に満足するか、しないかが重要ではないかと思います。

ベンチマークテストは、最近は激速高性能パソコンのスピード競争に使われる為のプログラムと化している感がありますが、個人的には3〜5万円程度の激安パソコンで、10万円以上のパソコン並のスペックを叩き出した時に、得をしたと言う快感(?)が好きで良く使います。

番外:ブロードバンドベンチテストについて

ADSLなどの速さを調べるベンチマークテストについても、以上と同様に考えられる面も多々あり、更に、自宅の電話回線、近隣のISDNなどの影響、ベンチマークウェブサイトの回線の状態や、加入プロバイダ、ADSL接続業者、及びパソコンの設定及び、パソコンの性能(パソコンのスペックは意外と大きく影響します)など、様々な影響があり、1つのベンチマークテストサイトのみでは、推し量る事が出来ない場合も多々あります。基本的には、スペック(速さ)が思ったほど出ていない場合に、参照すべきものではないかなと思います。

参考 快適なストリーミング動画再生の参考に  ADSL速度測定

無料サイト集 Kooss (run)記

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