80PLUS電源 PoweRock 500W GE-N500A-C2で節電

　　昨日サーバー用の電源を交換しました。特に交換時期になったとか、容量不足などと言う訳でも無かったのですが、安定して消費電力の少ない80PLUS電源(PoweRock 500W GE-N500A-C2)がかなり安く売ってたので、サーバー用に購入した次第です。

電源を乗せ変えたのは、内向きの自宅サーバー(兼ファイルサーバー)で、メンテナンスを極力したくないので、低発熱,長寿命の特性を持つ80PLUS電源に入れ替えた次第ですが、消費電力も予想以上に下がり、概ね2年で元(今回の電源代)が取れる計算になりましたので、簡単にご紹介します。

GIGABYTE PoweRock 500W GE-N500A-C2 概要

・金額：￥3670円(送料無料 *1) 購入店 TUKUMO
・出力：500W
・規格：ATX12V v2.2 準拠
・80PLUS STANDARD,RoHS準拠,アクティブPFC搭載
・スリーブ収納ケーブル
・スマートファンコントロール機能搭載静音120mmファン

*1：他に購入したパーツがあり、金額5000円を超えたので送料無料。

因みに、元の電源は約1年半ほど前に購入したBULL-MAX KT-620RS 購入金額は今回のGE-N500A-C2と同水準。外したKT-620RSは、最近(最低5年以上は使ってるので)電源の余裕の無さそうなセカンドマシンへ流用する。

箱から取り出した状態。

ケーブルはスリーブに収納されており、初めての方でも扱いやすい。（但し、やや硬いかも知れません）

消費電力の差と元の取れる年数の計算

電源交換前のサーバー起動時(左)とアイドル時(右)の消費電力。

電源をGE-N500A-C2に交換後のサーバー起動時(左)とアイドル時(右)の消費電力。
これより、アイドル時の消費電力の差が9Wである事がわかる。

アイドル時の消費電力の差≒9W
1日あたりの消費電力の差＝0.216kWh
1年あたりの消費電力の差＝78.84kWh
1年あたりの電気代の差＝1785円
今回のGE-N500A-C2購入相当額(3670円)に見合う運用日数≒751日＝2年と21日
但し、高負荷時の消費電力の差は10Wなので、負荷がかかっている際の消費電力の差も考慮し、概ね2年程度で今回の電源代の元が取れる物と思われる。
会計的な見方をすると損益分岐点は2年後と言う事になる。

※1Kwh辺りの電気代を関西電力の領収書から逆算し22.64円としています。
※電気料金が2年間の間に大きく変動しない事を前提としています。

最後に

　実際は、電源の低発熱効果もあって、サーバーやPCを冷やす為に、エアコンの電源を入れていると言う方などの場合は、エアコンの温度設定をより高めにする事も可能で、より一層省エネ効果が期待でき、節電に繋がる可能性があります。（そもそも、エアコンの消費電力が数百Wと馬鹿にならないので 参考）

　 当方の場合は、基本的には、セカンドマシン用電源の購入を検討していたら、80PLUS電源が安くあったので、ならばサーバー用に購入して現サーバー用の電源をセカンドマシンに載せてやればいいと言う事で購入したのですが、昨今の 原発事故に端を発する、電力事情に伴う節電ブームもあり、比較的多くの方にお役に立てるかも知れないと思いましたので、簡単に紹介させて頂きました。

　もちろん、スタンドアローンのPCの場合だとマメに電源を落としてやれば良いのですし、デスクトップよりもノートPCをメインにする事で大きく省エネに貢献できると思われますが、最近は大容量HDDの価格下落に伴い、モバイル,PC,TVなどを含めた主に動画や画像コンテンツの保存と共有を目的としたローカルな自作サーバーやNASを利用されるご家庭も増えているように伺えます。

80PLUS電源の優位性はよく言われる事で当方もこれが2台目だと思いますが、ちゃんと性能が比較できるような環境で計測したのは初めての事で、このように実際に数字で出ると、 仮に1000円〜2000円程度割高でも元が取れそうだと言うのがわかるかなと思われます。更に、最近の実売価格では、さほど金額に差の無いケースも増えていますので、機会があれば検討してみてはいかがでしょうか。

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