自宅サーバー MSI 880GM-E41換装

2011.02.12

先日、自宅のサーバー(CentOS 5.3 x86_64)のM/Bを880GM-E41に替えた所、気がついた事が幾つかありましたので、自分の備忘録代わりに残しておきます。

880GM-E41概要

880GM-E41・Socket AM3/DDR3対応Micro ATX
・AMD 880G + SB710
・購入金額6394円 購入店 TUKUMO

因みにTUKUMOは注文金額合計5000円以上で送料無料なので、送料込みで考慮した場合、880GM-E41をネット販売で購入した場合、現時点ではTUKUMOが最も安く購入できると思われる。

880GM-E41特徴

固体コンデンサ・長寿命の固体コンデンサ登載
・OC耐性に優れた固体チョークコイルIcyChoke登載
・Unlock CPU Core機能搭載
・専用ICチップによる省エネ回路APS(アクティブフェーズスイッチング)機能

上記は、添付の製品マニュアルなどで確認できる。

880GM-E41注意事項(短所)

・PCIが1本のみ。LANボード1枚増設だけで埋まる。
・DVI端子が無い。アナログRGB(D-Sub)入力やHDMI入力の無いモニターは使えない。
・CPUはTDP 95W迄対応。125W版のAMD PhenomII X6,X4などは使えない。

一般的に購入前に必ず確認しておくべきポイントはこの3つと思われる。

880GM-E41に替えた理由は、長期間メンテ不要で安定して使えるM/Bがエントリークラスの価格帯水準であったと言う事と、昨年自作した Phenom II X2 555BE登載の自作PCのCPUを動画編集をする機会が増え、Athlon II X4 640に換装を予定していたので、代わりにサーバー用のCPUとして使う事となる、Phenom II X2 555BEの性能を十分に引き出せるM/Bである事の2点で、条件にあう物の中で、最も安いこの880GM-E41を選択した。

登載CPUも予め決まっており、拡張もあまり必要無く、モニターもブラウン管の古い物を使うので、特に上記短所も問題無い。

自作サーバー 概要紹介

今回880GM-E41に載せ替えた当方の自作サーバー。安くは見えないデザイン。・M/B:MSI 880GM-E41
・CPU:Phenom II X2 555BE@3.5GHz
・MEM:DDR3 4GB(2GBx2)
・HDD:320GB+500GB
・DRV:DVD-ROM
・電源:500W
・CASE:VX-9 PRO

因みに右の写真が880GM-E41に載せ替えた自作サーバー機。

静音ケースファンをCPUファンとしてBIOS設定のファンコントロールで使う。アイドル時はほぼ無音。
CPUはクーラーごと換装したので、CPUファンは微妙に音が気になるリテールファンの代わりにPWMの8cmケースファン(GELID Silent8 PWM)を使って静音化している。 因みにリアの12cmファンも5V動作と静音なので、ほぼ内蔵HDD2台の動作音のみとなる。

以下に、880GM-E41購入後気がついた点などを記載しておく。

ショートピンが無いのでBIOS情報のCMOS保存ができない。

本来ショートピンが刺さっている筈なのですが…M/Bをケース内にインストール後、HDDを外した状態で確認すると、起動が不安定で、一瞬”CMOS”の文字が見える。BIOSメニュー上のCPU情報などもでたらめで、何度かメニュー上で保存を実行して再起動するがBIOSの情報が保存されないので、M/Bとマニュアルを確認するとBIOS情報を保持指定する為のショートピンが無い事がわかった。これは(正規代理店販売物では)最近では珍しい。

自宅にあった古いM/Bからショートピンを引き抜き対応させたが、もし同様な症状が出て同様にショートピンが刺さって無い場合、ショートピンの余りが無い場合は、購入店に連絡して送って貰うか、ショートピンを購入する必要がある。

ショートピン

CentOSでデフォルトで内蔵LANが使えない。

 内蔵LANのAtheros AR8131MはCentOS標準では使えない。よって、外部LANボードを増設するか、ドライバをインストールする必要がある。GigaBitのLANボードも持っているが、ここは消費電力節約の為、内蔵LANを生かす事にした。

Drivers - Atheros Communications
http://partner.atheros.com/Drivers.aspx

上記サイトより、”AR81Family Linux Driver”を適切なフォルダにダウンロード後解凍しフォルダを開き

#cd src
#make
#make install

でインストールされる。再起動などし、通常通りX-Window上で設定して利用可能になる。

BIOS設定で省電力化

 880GM-E41には省エネ回路APS(アクティブフェーズスイッチング)機能が登載されているが、アイドル時(Phenom II X2 555BE 800MHz動作時)の消費電力がワットチェッカーで78Wとあまり効果が無さそうなので、BIOSでCPU,DDR3の電圧を下げる事にした。

・CPU周波数 x17.5 3.5GHz
・CPU電圧 1.389v
・DDR3電圧 1.355v

x17.5で3.5GHz常用。標準電圧なら3.7GHz常用可能。

電圧の操作は、BIOSメニュー右の”Help Item”記載通り、カーソル移動後、[SHift]+[+]キー/[Shift]+[-]キーで上下設定できる。当方の場合は[+][-]のキーが何故かテンキーでしか反応しなかった。下限はあまり低く設定できない仕様となっている。

CPU電圧 1.389v DRAM(DDR3)電圧 1.355v に設定している。

CPUもOCで使うので、高負荷のロード状態が続いても十分安定して使えると思われるこの辺りにしておく。因みに標準電圧ならば、3.7GHzで長時間の高負荷状態でも十分に常用できるのを確認している。(試してませんが、電圧を上げれば4GHz常用もできそうな雰囲気です。因みに、4コア可はやはり無理だった模様です。)

消費電力は以下の通り。

待機時3W アイドル時72W ロード時109W

ウチの廉価版UPSの容量からして、できればアイドル時70Wを切って欲しかったかなと言ったところです。

最後に MSI Winkiなど

 まだ試してませんが、このM/BはMSIのWinki(USBメモリ起動軽量LinuxOS)が使えるので、暇があったら試してみようと思います。リリース系の記事は目にしても、レポートなどは見た事が無いので、実際はあまり使えないのかも知れませんが、昔のお菓子についてたオマケ感覚に近い楽しみと言う感じでしょうか。

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