自作PC改 AthlonIIX4-640@3.4GHz

2011.02.26

 前回の自作PCのCPU等を換装したので、改めて概要を備忘録代わりに簡単に残しておきます。
2コアCPU(PhenomII X2-555BE)から4コアCPU(AthlonII X4-640)に載せ替えた理由は、PCで動画編集などをする機会が増えてきたので、明らかに時間がかかって重いと感じる作業を、低予算で対処する事が目的です。

但し、BIOS設定でのOCでいずれも大差の無いクロック周波数に設定しているにも関わらず、単純でライトイな作業、例えばブラウザでサイトを表示するなどでは、明らかにX4-640よりもX2-555BEのほうが速いと体感できます。

即ち、マルチコアを生かせない通常の作業が多いPCでは、AMDではPhenom辺りの(4コアCPUよりも安い)Black EditionのデュアルコアCPUをOCで使ったほうがコストパフォーマンスが高いと言う事になります。

ハードウェア構成

 今回新たに追加購入したのは、CPU AthlonII X4 640 とCPUクーラー(Scythe SAMURAI ZZ SCSMZ-2000)及びDDR3(4GBx2)の3点。購入店はTUKUMO。CPUクーラーをSCSMZ-2000にしたのは、そこそこ冷えるCPUクーラーが特価であった事で、特にこだわりは無い。(コストパフォーマンスは高いが、よく冷えると言うほどでも無い。DDR3などの周辺冷却も考慮する方にはお勧めできる。)

現在の構成は以下の通り。

・CPU:AthlonII X4 640
・CPU Cooler:Scythe SAMURAI ZZ SCSMZ-2000
・M/B:AM3 ASRock 880GM-LE
・MEM:DDR3 4GBx2
・HDD:320GB 7200rpm HITACHI
・SOUND:Auzen X-Raider 7.1 AZT-RAIDER
※光出力対応で格安
・CASE:フルタワー型 Antec THREE HUNDRED AB
・電源:500W Abee ZUMAX ZU-500N

M/B(880GM-LE)でのCPU Coolerによる静音化などについては、前回紹介の久々の自作PC Phenom II X2 555BE@3.5GHzを参照下さい。

換装したDDR3(2GBX2)とCPU Phenom II X2 555BEは、以前に掲載した自作サーバー(880GM-E41+Phenom II X2 555BE@3.5GHz)で利用している。因みに、その自宅サーバー用に前に使っていたCPU(AthlonII X2 240)とM/B(A7GM-S)及びDDR2は奥様専用のWindows7マシンに流用しています(こちらも機会があれば紹介します)

880GM-LE BIOS設定

主な物は以下の通り。

・CPU:クロック FSB227MHz 3405MHz 電圧 1.3875V(定格は1.375V)
・DRAM:1.53V(定格は1.5V)
・GPU:700MHz(定格は560MHz) ※Radeon HD 4250
・CPU Quiet Fan:Disable(無効) ※Speed Fan有効化の為無効に設定。

3.5GHz以上でも動作は確認しているが、動画編集など全てのコアに長時間の高負荷が掛かるケースが増えるので、十分に安定している3.4GHz辺りに設定した。メモリ周りなどを調整して安定性を高めれば、より高い周波数でも使えそうに思う。
その他については前回の記事を参照。

ベンチマーク結果

 今回重要なのは、Windowsエクスペリエンスインデックスと、CINEBENCH R10のみになると思う。他のベンチマーク結果が示すようにマルチコアである事で優位性が示せていない。ゲームは一切せずグラフィックボードなどは特別に載せていないので、ゲーム関連のベンチマークは前回同様に低くなっているが、それでも、FFBench3などが登場した頃の3Dゲームならそこそこ動作する事はわかると思う。

Windowsエクスペリエンスインデックス

・プロセッサ AMD Athlon(tm) II X4 640 Processor 7.4
・メモリ (RAM) 8.00 GB 7.4 
・グラフィックス ATI Radeon HD 4250 4.4
・ゲーム用グラフィックス 3067 MB の 利用可能な総グラフィックス メモリ 5.5 
・プライマリ ハード ディスク 空き 153GB (合計 186GB) 5.7 

CINEBENCH R10

Processor : AMD Athlon(tm) II X4 640 Processor
Number of CPUs : 4
Rendering (Single CPU): 3520 CB-CPU 
Rendering (Multiple CPU): 12232 CB-CPU 
Multiprocessor Speedup: 3.47
Shading (OpenGL Standard): 2932 CB-GFX

スーパーπ

104万桁 25秒
419万桁 2分8秒

参考:スーパーπ

3DMark 06

3DMark Score 1835 3DMarks

参考:3DMark06

FFBench(FFBench3)

Resolution High 4921

参考:FFBench

FFXIVBenchmark

LOW(1270x720) 411

参考:FFXIVベンチマーク

以上のように、スーパーπ以下のベンチマーク結果が、X2-555BEを下回っている。一方で、WindowsエクスペリエンスインデックスではX2-555BEの約10%アップ、CINEBENCH R10ではX2-555BEの約58%アップとなり、AthlonII X4-640の優位性を示している。

最後に

 今回の換装は交通事故前の先月末に行ったので、結構使ってます。当初は(PhenopmII X2-555BEと比較して)微妙にまったりした感じもありましたが、2〜3週間も使えばさほど感じ無くなったように思われます。

マルチコアのメリットと言うと、動画エンコード,動画編集などが一般的に言われており、今回のCPU換装の最大の目的とも合致しますが、他方、(マルチコアを生かしたプログラム以外では)速くはならないが、(システムとしては)複数のアプリケーションを実行させ処理を同時にこなしている場合などで重く感じる場面が減ると言うのもメリットの1つであろうと思われます。

重くイライラする事が無いので精神衛生上良く、(重くなる事が減るので)自分のペースを崩す率が減り、幾分か快適に作業を行う事ができると言う事ですね。この辺りはデュアルCPUマザーと同じ理屈になるかと思います。

機会があれば、動画編集のCPU搭載機別の速度比較などを紹介できればと考えています。

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