Googleのミニノートパソコン用OS Chrome OSが2010年に登場

2009.07.09

 GoogleからOS(Chrome OS)が登場する。『もしかして、Windows7対抗か?』と期待し、Google公式ブログを見る事にしたが、残念ながら、内容はnetbook(ミニノートパソコン)を対象のLinuxベースのOSで、2010年後半リリースの模様。
ただ、このGoogleの選択肢は、非常に理に適っているように推察する。

・シンプル・軽量・高速なGoogleのブラウザ、Chrome(グーグルクローム)がミニノートPCに適している事から、OS(クロームOS)のターゲットもミニノートPCにしているのは自然である。

・Linuxベースであれば、オープンソースコミュニティの支援が受けられ、開発や普及にかけるコストや期間を大幅に省ける。

・光学ドライブが標準では無いミニノートPCでは、新規WindowsOSをインストールし難く、ネットワーク経由でインストールできる別のOSの選択肢も考慮に入れ易い。

・ミニノートPCユーザーは、Webやコンテンツの閲覧・視聴などが主体なので、OSには拘らないのではないか。

・既存のWindowsXPでは、アプリケーションソフトを含めて、必ずしもミニノートPCが扱い易いとは言い難い。

現パソコン(Windows)ユーザーはそのシェアからもわかるように、高度なUIを持つVistaよりも、わかり易くて軽量なWindowsXPを選んでいる。
より、シンプルでわかり易いOSが、(Linuxベースなので)無料で登場し、セキュリティ対策も満足の行く物であるならば、Windowsでは無い選択肢を選ぶミニノートPCユーザーが増えたとしても、何もおかしくは無いだろう。実際、Googleの公式ブログのChrome OSの紹介では、高速・シンプル・セキュリティが特徴とされている。

果たして、Googleがどのような思惑でChrome OSの開発を発表したのかなど、こんな場末のサイトの管理者のボンクラ頭ではわかりません。
以前、Web2.0の次に来る物 と言う記事を書いた事があります。当時、「Web3.0は更に高度に進化した世界になるのではないか」と言う観点での推察がWeb上で散見できたので、それへのアンチテーゼ的な意味合いも込めて書いたと記憶しています。

文中で、Web2.0の次に来る物は、Web3.0では無く、”Web2.0のような難解さも無く、わかり易くシンプルで、強力になったWeb1.0の復活”と述べました。

Chrome OSの登場は、あちら(Web2.0)のGoogleがこちら(web1.0)を侵食をすると言う事と理解しています。
GoogleのChrome OSの全貌は未だ全く見えませんが、これはまさに、Web2.0の次に来る物の代表格になるのではないかと期待しています。

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