麻生総理大臣は誕生するでしょうか?

2007.09.23

 さて、本日午後3時過ぎに、新しい自民党総裁が選ばれるようだ。マスコミなどを中心に、当初から圧倒的な支持固めができており、また、自民党員からも多数の支持を得、更にここ数日では国民世論の支持率も高いとされている報道も見るようになった、福田氏が、次の自民党総裁になる事は、もはや揺るぎが無いかのような、”既成事実”を、この1週間に渡ってTV越しに見せ付けられてきた。もちろん、安倍総理辞任直後からすれば、現状はまさしく、寝耳に水で、キツネにつままれた感じは否めない。テレビでは報道されない、ネット上で多数散見できる、街頭演説の動画などでは、簡潔明瞭でわかり易く、親近感のある言葉で政策を訴え、それに沸く聴衆の様子を見ても、麻生氏のほうが明らかに有利だ。もちろん、ポータルサイトをはじめ、いたるところで実施されている、ネットのアンケート結果も、麻生氏のほうが優位な物のほうが目立つ。

 枯渇するかどうかはさておき、石油燃料を必要とし続け、アジアの技術力が向上するにつれ、日本の国際シェアが減る事は間違い無いだろうと考えている自動車産業、即ちハードのみにいつまでも日本は外貨獲得の為に依存できる訳では無い。(了解済みと思うが、今の日本が平和で裕福なのは、主に自動車産業のお陰なのだ) 世界に発信できるソフトウェアが必要だ。しかし、日本にはマリリンモンローもいなければ、スーパーマンもいない。神の子では無い”イエローモンキー”では駄目なのだ。しかし、日本にはアニメがあり、特撮がある(特撮は、残念ながら、もはや、あったとすべきかも知れないが、パワーレンジャーなどは米国のみならず、アジアでも人気が上がっているようなので期待したい。特に米国版仮面ライダーは是非成功して欲しい) これらは、もっと評価されてしかるべきだと、1980年代に起きたジャパンバッシングの頃から考えている。例えば、もし、当時、ポケモンやドラゴンボールが米国で流行っていたならば、日本(日本人や日本企業)に対する過大な偏見は起きず、それほど深刻なジャパンバッシングにはならず、日本の不況も大した事も無かったのではないだろうかとずっと考えている。当時の日本は、アニメをあまりにも軽視し過ぎていた。この轍を踏む事が2度と無い為にも、世界から好感を持って貰える日本になる為のソフトウェアが必要であり、それには、言葉の壁や肌の色の違いなどを吸収できるアニメやマンガなどは、非常に日本にとっては都合がいい筈だ。

食料品を含む資源の殆どを輸入に依存し、技術力も生産力もアジアの中ですら競争力が落ちつつある日本に残された唯一の光明であるとまで言えば言いすぎかも知れないが、その事を、よく理解していると思われる人物ならば、国益に合致すると私は思っている。

ただ、あまりにもネットの支持率と乖離した、マスコミの世論調査結果は、確かに眉唾もののように思うが、他方、世間と言うのはその程度のもので、その程度しか興味が無く、顔でどっちが次期総理大臣に相応しいか位しか選べないような次元の話で、そもそも殆ど情報を持って無いし、自ら調べようともしないのだろうとも思う。或いは、”世間”がそうだ、”出来レース”だとマスコミが報道すれば、まるで議員同様に勝ち馬に乗るかの意見を述べるのが正しい事とするのが、今の風潮なのだと言う事なのだろう。自分で探求し考察しないと言うのは怖い話だが、これはマスコミのみに限らず、今のインターネットも実はそうなのだ。

やや話が脱線するが、今の日本には少子化問題がある。中長期の問題では緩やかな少子化は先進国病なので避けらず、社会が対応するしかない(但し、既婚夫婦での出生率は改善している)が、急激な少子化の主原因としての、結婚意欲があるのに結婚できない、バブル期の未婚男女の問題は出会いが無いと言う事は、この編集室でも延々と述べてきた通りで、バブル期の未婚女性が高齢出産を迎える年齢になる迄になんとかせねばならない事は間違い無い。(未婚女性も未婚男性も、結婚願望は決して低く無く、実は高いと言う調査結果のほうが多い。また、出会いが無いと言う調査結果も多い。出会いで苦労している独身男性諸氏はこちらなどを参照。) 理由の1つは、日本のインターネットの出会い環境が、先進国と比較して、健全で無い事だと思うが、出会いの環境が悪いのは、そもそも出会いが悪であるかのような刷り込みすらされているかのような印象を受けるのもある。特にネットでの出会いがそうだ。日本の"出会い"に相当する英語は何か、もちろん、普通に会う"meet"や 恋愛や結婚の相性診断としての"match"でも無く、"Sext and Romance"が妥当だろう。本来、"出会い"と言えば、例えば、掲示板やチャットやコミュニティサイト、及びそれらの検索サービス、最近ではmixiに代表されるSNSなどを含め、非常に幅広い分野のネットサービスに該当するものなのだが、現実は極めて狭義の解釈になっている。試しに、”出会い”などで検索すればわかるだろう。他にもメル友などでも同様だ。米国圏の検索では、こんなにアダルトサイト(アダルト専門用語やそれらしき画像があれば、子供向きでは無いのだから、アダルトと考えるのが本来の常識だろう)がばんばん出て来る事は無い。なんなら、米国Googleで、"PenPals"で検索してみればいい。

そんな状況なので、少子化問題は出会い問題である事に関して、理解を示し、同意をする者はいても、大多数が行政関連の結婚・お見合い支援サイト紹介と化した、多分、日本のインターネットの恋愛・結婚の出会い系情報サイトの中で、最も健全と思われる、当サイトの無料出会いのページに関しても、票を投じる、即ちリンクを貼る一般人は今はいない。”出会い”とあるだけで、何も考えずに不健全だと思い、リンクしないのだ。或いは、周りからそう思われるのではないかのように勘繰る弱い人間ばかりなのだろう。

もちろん、以前はそんな事は全く無く、”楽に見知らぬ人との(ネット上での)出会い(のきっかけ)がある事”が、インターネットの利点でもあったのが、携帯電話利用による(多分携帯サイト利用と推測する)出会い系サイトが起こす事件などが発端となり、いつのまにか出会い関連のサイトは全て不健全で良しとされたかのように、一部の結婚紹介業のサイトを除き、殆どが不健全なものとなった経緯がある。(携帯電話規制、或いは携帯サイト規制をすれば済む話の筈だが…)

故に、日本では、アダルト系出会いサイトがいたるところで蔓延するようになった。(いや、蔓延しているとは思っていない日本人も多数いるだろうが、それは、もはや麻痺し、現代の日本文化がエロである証拠でもある。何故、エロが蔓延しているかと言うと、1つには、日本は平和で、女性上位社会だからだ。女性の性が多分に売り物になる、需要が高いと言うのは、女性を求める男性が多数存在していると言う事だ。しかし、相手のいない男性は、日本の極めて低い性犯罪率が示すように、性犯罪などでは無く、自慰行為で処理をする。これは、即ち、女性の価値が高く平和である証拠なのだ。ただ、本来の日本女性は欧米の女性よりも(多分、若い男性が妄想するところでは無いような)性欲は伝統的に勝っていると思われるが、これは機会があればまた、きちんと考察を書こうかと考えている。) それが今の日本人の大多数なのだと考えている。もちろん、このような状況だから、”出会い”が禁語となってもおかしくは無い。特に倫理観の強く真面目な日本人ならば、葛藤も大きい筈で、そのような自己矛盾を解決できる年になるまで、恋愛もできないかのような独身男女も、一部には存在するのではないだろうか。やはり、10人に1人は童貞と言う国は、非婚女性が多いとしても、それだけでは解釈できず、どこかおかしい。と言うか、こりゃ国家としてヤバイだろ。

さて、話を戻すが、この例にしても同じで、要はマスコミなど、世間の流れがそうだとなれば、今の日本人は何も考えずに、それが正しいとするかのような風潮が出来上がってしまっていると言う事だ。言わば、日本全体が女性化していると言う事だ。理屈や論理、或いは道理などでは無く、女性特有の感覚や感性が優先される社会になってきているように思う。

故に、その実、中身がオバサン的であるが故にオバサンファンが多かった小泉元総理は、田中眞紀子などの女性議員と共にある事で、国民の大多数から支持されたが、まさしく現代のオヤジである、麻生氏は国民世論からも、本能的に支持されないと言う事なのかも知れません。少なくとも、顔や見た目、雰囲気だけで総理大臣にどちらが相応しいかを選べると言うのは、私は男性的では無いように思います。

 まぁ、日本の官僚は相変わらず優秀なので誰がなっても大して変わらんと言う意見も、或る程度はそうだろうなと思いますが、このまま日本人に危機意識が無い状態が続くならば、オヤジ的性格を持った総理大臣は誕生せず、次の総裁選でも、麻生総理大臣は誕生しないかも知れませんね。

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