ホームページ、ブログの数は増えているのか?

2006.10.15

  最近気になっている事の1つに、ウェブサイト数の増減があります。インターネット人口は、最新のiajapanのインターネット白書によれば、鈍化はしているものの、今も増加している事が記載されていますが、他方、ホームページ、ブログを含むウェブサイト総数は、増えているのかと言うと、逆に減少しているような印象も受けます。これに関しての統計は、数年前は確かどこにあるかはわかっていたのですが、最近は、検索しても簡単に見つけられない(ハイ、私の検索力の低下も一因ですが) 総務省などにも統計があったように思うけれども、探し方が悪かったのか見つからなかった(2002年迄の郵政研究所時代の統計はありますが、最新のはどこにあるのかよくわからない。因みに、ウェブサイト数の統計は掲載されてないようですが、平成18年度版情報統計白書が出てますね。殆どの統計が右肩上がりですが、本当なんでしょうか?)、日本のドメイン数(Domain Counts)は増加していますが、ドメイン数がウェブサイト数に比例する訳でも無いので、どうでしょうか。Googleなどで検索オプションに、ドメインなどを指定し検索すればページ総数はわかりますが、Googleのインデックス総数が増加している(筈です)ので、明瞭にはわからない。(あと、サーバー総数の推移に関する統計を見ても、ハード・インフラの性能向上と、利用コンテンツが動画やバイナリーデータなどの占める割合が増加しているので、これもよくわからない) …と言うところです。

他方、ウェブサイトの中でシェアを伸ばしていると思われる、外部から遮断された存在のSNSなどはどうでしょうか。国内ではmixiのような巨大な物から、一般非公開型のブログや、コミュニティーサイトでのマイページ、ウチワ向けのXoopsなども含めてです。確かに、”ページ”ですが、一部の制限された者しか閲覧できないページであるなら、LAN内のローカルなページなどと同様な部類に属すると思われますので、どうなのでしょうね? と言う面もありますが、それはさておき、何かと最近(かなり”色々な意味”で)話題のmixiのalexaでのトラフィック数の推移を見ると、今年4月以降、頭打ち状態が続いているようなので意外な印象です。(同時に、1位のYahooJapan と 2位のGoogle.co.jpも見ると、今年の年初をピークにして下降が止まら無い様子で、各々1年以上前の水準に落ちてます。) もちろん、Alexaの統計表示は絶対数に基づくものでは無く、相対的な結果なので、鈍化したとは言え、日本のインターネット人口は今も増加傾向なのですから、日本以外の国でのブロードバンド普及によって、相対的に下がっていると考えたほうが自然で、そうであるなあらば、実質的にはmixiは今も上昇傾向にあると考えて良いでしょう。

同様にAlexaのランキング上位の、著名無料ホームページ(無料ウェブスペース提供サイト)の推移を見ると、fc2web,isweb(Infoseek),geocitiesは下降気味、無料ブログでは、Amebaが上昇しているものの、fc2,jugemu,Seesaaは鈍化、Exciteはやや下降気味と言ったところでしょうか。これも上記mixiと同様の理由で、絶対数は上昇していると思われますが、トラフィック数の増加は、FTTH(光)などの高速ブロードバンド普及によって、1人辺りの閲覧ページ数の増加も影響している筈です。もっとも、これらの結果も、冒頭の情報同様に、ウェブサイト総数の増減を推し量れるような物でもありません。

残念ながら、やはり私の検索力は落ちてきているようで、ここまで書く間に、徘徊しながら探した情報では、最新の統計が得られる、それらしい物は見つからなかったので、宿題としたいと思っていますが、基本的な推察を述べれば、今は、プロバイダー(ISP)が標準で提供している、(無料の)ホームページがあっても、今は誰しもが必ずしも利用せずに、各々のインターネット利用に対するニーズのみにネットを利用していて、その利用形態は、動画を含めたコンテンツのダウンロードや閲覧、ニュース情報の収集などが増加し、能動型から受動型へとシフトしており、リビングの中心で家族が共有して利用する、キーボードやマウスを使う機会が減り、パソコンを学習せずとも、或る程度はインターネットも使える、パソコンテレビなどによる利用の普及が進んでいる事なども影響しているのではないかと思います。パソコンが家電になると言う事は、キーボードとマウスなどの複雑な操作が要らない、リモコンなどのボタン操作のパソコンになると言う事ですから、ファミリーコンプピューターの再来みたいなもんですね(笑)(だって、言語組めないのに、なんでマイコンなんか使えるのよって頃から、たかだが20数年でこの進化なんですよね。まず最初に、ニーモニック表でしたよね。アセンブラなんて付属して無かったので、ボロボロになるまで使ってましたけど(^^;)

昔の(真空管・トランジスタ)ラジオの進化で、チューナーのツマミのアナログ的な選局から、プリセットのボタンで選局できるようになった事で、短波無線などを含めたラジオ局が激減したのと同じ事が、インターネットでも起きるのかも知れませんね。(例えば、ポータルのトップからWeb検索の窓が消えるなんて事は、今でも十分に考えられる事ですし、パーソナライズが進めばキーワード検索なんて滅多にしなくなるかも知れないですよね。例えば、Googleのトップが、Alexaの世界ランキング現在6位のMySpaceのような形の、自分のホームページもどきになったりして…) デジタルデバイドを緩和するならば、こう言った方向性が出てくるのは自然な事だと思いますので、このような流れが起き、 アクセスを確保する為には、様々なメディアが融合し、新たな技術導入によって構築されるのが当たり前になるような、高コストで敷居の高いウェブサイトへと形態が変貌すれば、遠く無い未来かどうかは知りませんが、いずれは、個人で”ウェブサイト”と言える物を持っているのが珍しいほどになるのではないかなぁと思っています。

無料サイト集 Kooss (run)記

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