レンタルサービス・ネットサービスの新たなる価格破壊始まる?

2006.10.02

 昨日書いた中古パソコン。人気が高いからか、需要があるからか、知りませんが、ハッキリと”ジャンク”と書いてあるのに、1万円以上するのもザラなんですね(^^;(と言うかショップによっては、1万円以下なんか皆無だったりして) 部品調達目的で使う、相応の利幅の確保できる、メンテ・修理関係の業者さんが必要と言うケースならば、考えられなくも無い値段ですが… でも、動作保障の無いジャンク品ですからね。

さて、レンタルサービス、ネットサービスの価格破壊。と言っても、”激安”の話では無く、”無料”が当たり前の物が、1万円前後から、数万円以上のサービスに化け始めていると言うお話。高い付加価値のあるサービスであらば、有料化して経済に貢献すべしと言う点では、こちらの後半でも述べている通りですが、目についた新しいサービスでは、特筆すべきほどの付加価値は無しのままで、おおむね”プレゼン”のみの値打ちで、その値段となっています。(ちょっとやそっとの付加価値では驚かないほどに、特異で多様性のある、無料レンタルサービスを見てきている、無料サイト集の管理人が故に、そう思う面もあるかも知れませんが…)

例えば、メールフォームサービス。無料CGIのフォーム系スクリプトを使っても、無料レンタルメールフォームを使っても、もちろん無料ですが、年間1万円程度の有料のネットサービスも出てきています。或いは、ホームページテンプレート。こちらも、無料素材などを利用すれば、もちろん無料ですし、SEOの効率の良い物ならば、無料ブログを利用すれば 簡単で楽なのですが、特に写真やイラストなどの素材が優れている訳でも、大量に添付されている訳でも無いけれども、数万円もするテンプレート集なども出てきています。(海外サイトを回れば、無料で配布されている物を多々見る事がありますが、それらのほうが上質で、高品位です。)

これらの多くは、以前は主に法人企業相手のサービスだったように思いますが、今は、個人をも相手にしているような印象ですね。 2〜3年ほど前なら、詐欺的、ボッタクリ商法などと言う感覚で捉えたかも知れませんが、今は、これは、そう悪くも無い現象だと考えています。もちろん、騙されて購入したと思う消費者がいては困り者ですが、そのサービス内容と金額を、購入者が満足すればいいだけの話です。身の回りの製品と同じ事で、ブランド化して需要があれば、その値段が妥当になるんですよね。もちろん、高いと思ったら利用しなければいいんです。全くお金のかからない無料のネットサービスもこれだけあるのですから。

このような現象を受け入れるだけ、日本のネットサービス市場も成熟してきているし、僅かな差に大きな値打ちを感じ、探す事の手間と時間の浪費のほうが無駄と考えるほどに資金に余裕のある方が利用できるネットサービスも、より拡充されていくのだろうなと思います。このようにビジネスとしての機会が、法人顧客を抱える企業や、ベンチャー系企業のみならず、SOHOや個人などにも広く開かれる事は、SNSやblogなどを凌駕するほどの、日本からの新たな独創的なネットサービスの発展も期待できる 面もあるのではないかなと考えています。(高価な対価による高級感のあるサービスとしての認識と、無料である事でシェアの維持・認知度向上による、相乗的な発展とでも言いましょうか。また、想定される目標点に日本型シリコンバレーをあげても、産官学連携による見通しよりも、険しい表情で異論を唱える方も少ないのではないかなと…)

『ネットはなんでも無料化して行く』と言う話が、広く蔓延している昨今ですが、携帯サービス・コンテンツを含め、米国中心に、今まで有料だった優れたネットサービスですらも、何でも無料化する傾向は今後も続くだろうけれども、これは、有料サービスが無くなると言う事でも無いし、有料サービスの値段が下がると言う事でも無いし、そのような有料で高いサービスが人気が無くなると言う事でも無いんですよね。

あなたは、特に商利用目的などでも無いのに、広告無し・容量無制限・CGI可・独自ドメイン対応の上に安定して転送量無制限に近い無料ホームページ を、自分のホームページに使わずに、(激安、或いは格安の)レンタルサーバーなどを使ってませんか? 或いは、表計算やワープロも滅多に使わないのに、無料のOpenOfficeを使わずに、マイクロソフト社のオフィスを使ってませんか? 或いは、著作権の切れた書籍はネットで無料で大量に閲覧できるのに、書店で購入したりしていませんか? 同じような現象が諸々のネットサービスで起きても、何もおかしくは無い事は、わかるかなと思います。

無料サイト集 Kooss (run)記

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