子供を携帯サイトから守るには?

2006.08.24

  子供専用の携帯電話・携帯端末が増えてるらしい。携帯電話は持ってるけれども、使わない人なので (少なくとも、今年1年、自分の携帯は一切使った記憶が無い。誰かの携帯で、”電話に出て話して欲しい”と言う事で代わった事などはあるが、その程度だ。今の携帯は、まだマトモとは思って無いので、持っているけれども、使っていない。不要論派に属するだろう。あたかも、明治の年寄りが小説不要と罵声し、老父が電卓不要と言って頑なにそろばんを使っていたように、世間の常識からすれば、嘲笑を浴びる状況になる事はわかった上で、不要と言っている。)  現在の携帯電話を取り巻く状況に詳しくは無いのですが、子供の携帯サイト利用によるネット犯罪被害の増加 (ややこしいですけれど、要は、危険なのは、インターネットでは無く、子供にケータイを持たせている事のほうだって事です。今年上半期も96%の子供の出会い系サイト被害は、携帯利用と圧倒的です。) を受けて、フィルタリングサービス内蔵で、機能が制限された子供向け携帯が、続々と登場しているらしい。

以前から、市販携帯の一部でも、ネット制限機能のある物もあるらしいけれども、小学校低学年の子供が利用する場合であっても、デフォルトで設定されている訳でも無いので、携帯は金がかかるだけで、安全などと盲信している保護者が多ければ、そう利用されていないだろうと思うので、このような、予め子供向けに限定した機能制限型の携帯が出てくる事は、良い事だと思うし、常々、機会あるごとに、そう思い、この編集室などに保護者への注意を喚起させる意味で、数年前から書いてきたので、願ったり叶ったりと言ったところでしょうか。(でも、腰が重いですねぇ…)

さて、それ以外で、子供の携帯電話利用における改善方法などを、ちょっとボンクラ頭で考えて見ました。

・URL掲載メール受信拒否機能

このような単純な機能だけで、高度な迷惑メールフィルタ不要で、アヤシイサイトへ飛ぶ事も大幅に減るのでは?

・携帯サイト規制

出会い系サイト規制法はありますが、携帯サイト規制法などと言うのは、どうして無いんでしょうか? 携帯サイトの有害サイト指定など、どのようになっているのか、私は無知なのでわかりませんが、まだまだ携帯サイトは、無法状態のような印象を受けます。

・子供の前で親が携帯を使わない。

小さい子供が携帯を欲しがる理由は、親が”気持ちを込めて話しかける携帯”や”謎の存在である携帯”を見ているからでしょう。オモチャの携帯では満足せず、親と同じ物を欲しがる訳です。 自宅では、極力、固定電話を使い、子供の目の触れないところで携帯を使うようにされてはいかがでしょうか。

・いっその事、パソコンを持たせればいい。

この意見には閉口される方も多いと思います。国内のみならず、諸外国でもインターネットの子供に対する危険性を強く述べています。でも、私は、子供のセキュリティ対策を何もしていない携帯よりは、子供の利用に目を光らせて、子供に注意、指導するほどのオトナがいて、セキュリティ関連もかなり充実してきて、本体が屋外などへも自由に動かせない事で親の監視も楽な、パソコン+インターネットのほうが、随分マシなのではないかと思ってます。危険な出会い系サイトにしても、PCメールにスパムなどを送りまくり、所定のサイトで、携帯のアドレスを要求しますよね。結局、携帯アドレスを持って無ければいいって事になりますよね。もちろん、スパムメール対策をしているPCメールアドレスを使ってれば、受信する事すらも無いですけども。

過去、今まで書いてきたような事の繰り返しになりますが。

ネットのアクセス比較にしても、携帯サイトなら、10文字程度のテキストのみで、クリックしないと何かわからないけれども、PCサイトだと、多くでリンクに何らかのコメントが付き、 アクセスせずとも概要がわかるので、危険なリスクが減ります。例えば、当サイトで言えば、無料ホームページなども、危険なサイトではありませんが、わかる限りの情報を、簡潔明瞭に一覧で掲載し、更に毎日のようにチェックを欠かさず更新しています。そこまでしないと信用されず、利用されないのが、インターネットのPCサイトなんですよね。更に言えば、複数の窓を立ち上げて、複数の確実に信頼できるサイトで比較検討した上で、アクセスをする事もできます。また、それが一般的だろうと思われます。携帯電話の狭い画面で、情報量の限られた携帯サイトで、果たして、これができるでしょうか。 本文のような(やや)長めの文書にしても、携帯サイトなら、(多分)誰も読まないですよね。パソコンだから読む人もいるんですよね。

メールの比較にしても、確かに日本の携帯電話の親指操作の素早さは素晴らしい文化とすら思いますが、パソコンの、あたかも体との一体感すらあるような、マウスとキーボード操作には随分劣ります。(本文も、あたかも話をするよう なリズムで、なおかつ思考に妨げ無く、書いている事がおわかり頂けるでしょうか? その分、誤字脱字の類も多いですけど(^^;) また、長文メールが打ち辛い、読み辛いとか、過去に受信した複数のメールを比較検討して、『あぁ、この人は嘘を言ってる』 と一発で見抜けるような環境は、果たして、携帯電話にあるのでしょうか。

そして、もしも、人と実際に会うにしてもそうです。一行程度の短文メールのキャッチボールの繰り返しが楽しいのが携帯なのですから、そのような短い文章のみのメール交換による、補足部分を勝手な妄想で補う事で、相手の事が何も見えなくなってしまいがちになります。PCメールの場合は、人にもよりますが、長文メールを書いて来る相手に好意を持ちます。本当に自分のメールを読んでくれている、気持ちがわかってくれるのが、それによってわかりますので、適当に読んで適当に返しているメールは無視されます。ですので、携帯のように、簡単には、どこの誰ともわからないような、内面すらも全く見えて無い人と、直接会うような人はいないと考えるのが自然でしょう。それに、家の外でメールの送受信をしていて、GPS機能がある携帯ならば、フットワークは軽く、画面を見ながら、すぐに会えますが、パソコンの場合だと、最初に都合の良い日を決めて、目印が何かとか、細かい事まで決めないと、初対面の人とは会えないんですよね。超えねばならないハードルには、雲泥の差があります。それ以前に、実際に会わずとも楽しめるし、会う事を目的としてネット上で知り合う人のほうが遥かに少ないように思います。

コスト面に関しても、ご自宅にネット環境があれば、あとは、ルーター1台と、パソコン1台で済みますね。激安パソコンならば、セットでも5万円台(特価ならば3万円台で出る事も)ですから、 月々の高額な携帯料金で悩む親御さんならば、こちらのほうがいい筈です。 もちろん、上限利用金額設定可能な携帯や、プリペイド型の携帯などを使わせると言う選択肢もあります。

細かい点は省きます。もちろん、何事も使い方次第ですから、パソコンよりも携帯のほうが子供にとって安全な面もありますし、それにも同意する点も少なくはありません。前述のように、子供向け携帯が出る事も歓迎している訳です。何が言いたいかといえば、アンチテーゼに過ぎません。何がなんでも、『パソコン+インターネットが危険』 だから 『子供には安全の為に、携帯電話を持たせます』 と思ってる方には、こう言うオハナシも知った上で、より一層考えてみると、より良い結論が出るかも知れませんよね。

少なくとも、18歳未満の児童が犯罪被害にあう割合は携帯電話利用が圧倒的(96%です。詳細は、警察庁 サイバー犯罪対策などで統計情報参照)であると言う事実だけは、子供の安全の為には、しっかり覚えておき、携帯電話を買い与える必要がある場合は、十分に機種やシステム・仕様などを検討されたほうが良いと思われます。

無料セキュリティで紹介している、警視庁の@Policeのキッズパトロール最新版も、"携帯電話メール編"になっています。アニメなのでわかり易いですね。

無料サイト集 Kooss (run)記

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