遅すぎた、宮崎勤と言う怪物の死刑執行。

2008.06.19

  先日、宮崎勤死刑囚の死刑が執行された。あの事件からもう20年も経つか… などと思いながら報道を眺めていた。

ネットを徘徊すると、若い世代の中には、ロリコンの変態の死刑と言う程度の認識もあるようで、事件の風化が顕著な事に驚く。更に言えば、事件の闇の真相が未解明であった事で、死刑執行が早すぎるなどと言う意見もあるが、当時、残忍に殺された幼児達のご両親、ご家族、親族の方々にとっては、筆舌に尽くしがたいその犯行もさる事ながら、一環して一切の反省も無く、逆に社会から指示されている人気者で、自分は無罪であると主張するかのような、牢獄からの振る舞いは、宅間守の法廷での答弁などと大差は無い。この20年間は極めて長すぎた筈だ。

20年前、当時の考えを思い起こすと、事件の原因については、”田舎の厳格な家柄で、親子関係が険悪であった事”,”何不自由無く与えられた恵まれた、きままな環境で育った事”,”愛する祖父の死を受け入れらず、骨を食べた事でおかしくなった” などではないかと考えていた。”オタク”に関して言えば、ホラービデオの影響はあったのかもなぁ程度だったろうか。

それ以降、宮崎勤の公判に関する報道や、関連した書籍などが出版され多くを知る機会が増えた。また、凶悪な性的犯罪には、神戸の少年Aの事件での特異点的要素を考慮する事が重要であると言う認識を強く持つようになり、宮崎勤も例外では無いと考えている。

現在での、宮崎勤に関して注目及び、推察している事は、主に以下の点などになる。

・先天的な手の障害で、自慰行為に差し支えがある可能性があり、第2次成長期に何らかの障害をもたらしたのではないか。
・”宮崎勤精神鑑定書 瀧野隆浩著”によれば、宮崎勤は勃起した事が無いと書かれているらしい。
・一部では、性器の発育が不全で、子供の頃、友人達から中傷されたと言う噂もある(これは、真偽のほどは不明)
・宮崎勤の獄中からの手紙をまとめた”夢のなか、いまも”によれば、「私はポルノ等にか興味は無い」と書かれている。(他方、宮崎勤の知人などによれば、宮崎勤はアダルトビデオも所有し、趣向についても語っていたと言う話もある。)
・残忍性は幼児期から見られ、”宮崎勤事件 塗り潰されたシナリオ 一橋文哉著”の中で、猫などの小動物も殺していると述べられている。(その他の残忍な行為については、割愛する)

これらを元に、原因についての考察を、簡潔に言えば、先天的障害且つ家庭環境の不遇などによって、冷酷な残虐性を育んでしまった者に、健全な性の発育が行われなかった結果起きた、サディスティックな反社会的事件ではないか。などとなるでしょうか。

このような凶悪犯罪を考える時、人生経験の浅い若い世代には難しい面もあるかも知れないが、たとえば、浦沢直樹原作のMONSTERと言うアニメ化されたマンガコミックを思い出すと、何かわかるかも知れない。
「僕を見て、僕を見て、僕の中のモンスターがこんなに大きくなったよ。」
これは頻繁に登場するヨハンによるセリフだ。宮崎勤の中のモンスターも、同様に肥大化し、犯行を行った。などとでも思えって良いように思う。

「さあ、ゲームの始まりです」は、ご存知のように少年Aのセリフですが、宮崎勤にとっても、この事件は、単なる遊びの延長でしか無かったのではないか。それが、現在の私のこの事件への考えです。

あなたが、ごく普通に、被害者をかわいそうに思い、宮崎勤のような存在を憎み、このような悲劇を生み出してはならないと思うのならば、あなたが生まれた事に感謝し、生んでくれた親に感謝し、育った環境や縁のあった諸々の物事に感謝し、あなたに辿りついた先祖の方々に感謝し、その思いが受け継がれていくように、精進しましょう。これは、事件の原因や真相を考えるよりも、遥かに重要な事です。


20年前、マスコミ報道は、いわゆる”オタク”を、犯罪者予備軍的な視点で紹介した。もちろん、本音は、視聴率が取れる、視聴者の興味をそそる奇異な対象であった事と、「ビデオを見るなテレビを見ろ」と言う、商魂たくましい利己的なマスコミの思惑が背景にあっての事だろう。また、宮崎勤の5000本以上のビデオは、本数こそ異常性はあったが、中身のほう普通のテレビアニメの録画などで、当時のマニアックなオタクなどからすれば、一般的な内容だったと言う事は、今はよく知られている。

そして、現在、アニメなどのオタク文化は一般化し、江戸の浮世絵文化などを凌駕する、世界に誇れる日本のサブカルチャーとして認知されるほどになり、秋葉原は外国客を呼び寄せられる観光スポットにまで発展してきた。
20年前のオタクの代表は宮崎勤などでは無い。本当の代表的存在は、スタジオジブリの宮崎駿であり、ガンダムの富野由悠季などの矢立肇であり、エヴァンゲリオンの庵野秀明や、ドラゴンボールの鳥山明などであった事は、言うまでも無い。

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