消える事の無い、詐欺的なアダルト系出会いサイト。

2008.05.08

 Googleから珍しく英文のメールが来てたので、何かなと思ったが、Adwordsのアカウントを持ってないので、おかしなと思い、確認したら、フィッシング詐欺のようだった。眠かったので、危うくクリックするところだったけれども、リンク先サイト(因みに中国サイト)は、TCPIPエラーで接続できなかった。 下手な鉄砲数打ちゃ当たるで、今後様々なサービスで同様な手口で行われるようになるんだろうね。

 今回も、そんなネット詐欺関連の話。いわゆる、(警視庁などが定めるところによる)出会い系サイトの詐欺。尚、当ページでは、混乱を防ぐ為に、”アダルト系出会いサイト”として紹介する。(該当のサイトはデザイン的にはいかがわしくは無いが、性的な男女交際を前提としたような勧誘の文言が明記されており、アダルトサイトであると認識する。)

今月初め、「すべて無料」「完全無料」などと偽った、有料の某アダルト系出会い系サイトが、経済産業省から特定商取引法違反で、改善支持を受けた。もちろん、ポイント制で無料などでは無い模様で、また、他の有料の姉妹サイトにも登録させられる。その上、明記されていない追加料金は相当に高額らしい。

この辺りが改善支持を要求された原因と思われるが、本日、某J-CASTニュースで、実は、女性からのメールの殆どがサクラであったとの事の記事を見た。早速、経済産業省のサイトで公開されている報道発表資料に目を通したところ、

なお、女性からのメールの多くはいわゆるサクラによるものである。

の文言を確認した。(尚、幾度もご紹介しているように、ネットではメール好きな一般の女性と言うのは確かに存在しているが、ごく普通の女性がネットでメル友を求めるのは、話し相手であって、交際相手などでは無い。日本女性は、欧米諸国などから比べると、その本質は今も、清く正しい大和撫子が多数を占めるのではないだろうか。君がか弱い女性の立場なら、見ず知らずの男性に、積極的なアプローチをするか? アダルトサイトと言うのは、全てがウソが普通なのだよ。因みに、このような事件は他にも多数あり、以前にも紹介している。こちらは全て男ばかりで2万人。)

更に、事業者代表者氏名から調べたところ、ワンクリック詐欺のアダルト動画やアダルトDVD販売などのアダルトサイト運営者であるらしき事も確認した。まさしく、アダルト系出会いサイトであると言う事だろう。

因みに、このアダルト系出会いサイト運営会社の、2006年の売り上げは3億9000万円との事。

世間を騒がせるネット関連事件などを経て、ネットは虚業などと認識されている面があるが、ネット云々では無く、「楽してボロ儲け」してきたサービスならば、同じような事を繰り返す業者が少なくは無いと言う事だ。

私がアダルト系サイトを批判する理由の1つは、そもそも、日本のアダルトは、ダイアルQ2で、バカほど荒稼ぎしてきた業者が味をしめ、手を換え品を換え、あの手この手で、詐欺的行為を延々とやってきているからだ。

もちろん、批判するだけで無く、”完全無料”や”無料”や”無料動画”や”アニメ動画”やタレント名や女優名などで検索したらアダルトだらけな状況を、当サイトは改善する役割も果たしてきた。ご存知の方も多いと思う。(残念ながら、ブログスパムの氾濫や、巧妙で組織的な自作自演などの偽装及び煽動される無知な若年層によるアダルト系のSEOで、また、氾濫しつつあるのが現状であると認識している。残念な事だが、これが日本型Web2.0がもたらした成果なのだ。)

日本の出会い系サイトの問題は、”アダルト系出会いサイト”や”異性紹介業サイト”などと明確に定義して規制せずに、出会い系サイトと言う大きな枠組み、大カテゴリー名をそのまま使ってしまった事が、そもそもの問題だと言う考察は、今も同じだ。以前にも書いてますが、例えば、mixiやMySpaceなどのSNS系サイト、巨大掲示板を含めたコミュニティー型掲示板なども、必然的に”出会い”と言うカテゴリー下に属する。それに相応しい別の一般的な日本語が無いからだ。そこを無理やり歪めるから、余計に複雑でどうしようも無い状況になってしまう。こんな状態が続いているから、人と人同士の交流、即ち”出会い=悪”などと言う誤った認識が、若年層に自然に根付くのではないか。これは、将来的な国益を大きく損ねていると考えます。)

ウチでも、ネットでの出会いの大半が携帯電話を利用せずに健全であった頃から、無料出会い関連のリンク集を設け、無料出会い系サイトの説明もしている。もちろん、男女の出会いに限定した内容では無いが、男女の出会い限定のサービスは、少子化対策の行政サービスに限定するようにして久しい。もちろん、ネットの健全化・安全化と少子化対策を目的としてなのだが、このような事件が起きる度に、本当に原則無料で男女の恋愛や結婚を前提とした、健全で真面目な出会い系サイトも、紹介したほうがいいのではないかと思ってしまう。

手紙(ペンパル)がメール(メル友)に取って変わられて久しく、テレビや電話が当たり前のように家にあるように、人と人とのコミュニケーション手段がネットを介する環境である事が当然である現代では、ネットでの出会いを求める者がいなくなる事は無く、世界的にも、ネット上での男女の出会いは普通の事(日本では、いかがわしいもので普通では無い事とされる傾向が強い)となっているのだから、この種の事件は無くなる事は決して無い。(因みに、悪質な出会い系サイトを摘発するかのようなサイトの多くで、安全でサクラがいないなどと紹介されているのが、今回の事件と同種のサイトが多数を占めているのが現状なのだ。)

結局は不確定で常時変化する”人”が主役のサービスなのだから、100%安全なものと言うものは存在はしない。また、管理・サポート選任スタッフがいて安全性の高いものならば、100%無料と言うものも存在はしない。が、旗振り役として、余裕があれば、工夫をしながらサイト紹介の幅を広げていかねばならないのかも知れない。(性的欲望を満たしたい無知な若年層ばかりであるならば自業自得などと笑える面も否めないが、実のところ、もはや、老人の茶のみ友達探しなどさえもターゲットにされかねない状況になってきていると考えている。)

もちろん、そんな事に真面目にコツコツと精を出しても、誤解されたり、馬鹿扱いされるのが、今のネットでして、何のメリットも無いのですがね。

無料サイト集 Kooss (run)記

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