出会い系サイト問題を、少しだけ、再び考えてみた。

2007.12.28

 思うがままに書くので、何も結論めいた事も無く、今まで書いてきた事と類似した内容になるかも知れませんが、また、再び考えてみましたので、書いてみます。

 さて、クリスマスも終わりました。クリスマスと言えば、独身者ならば、彼氏彼女のいない若者でも、何か落ち着かなくなる季節のイベントではないかなと思いますが、今年のクリスマスはいかがだったでしょうか(?) で、クリスマスと言えば、先日の深夜に放送された、小田和正のクリスマスの約束でも、出演していた、早稲田グリークラブの学生に、小田和正氏が「彼女いる人?」などと聞いたところ、大多数がいなかった模様で、「彼女ができないから、グリークラブで歌うのか」などと漏らしていたような場面がありました。

彼らは、決してもてない学生の集団と言う訳では無く、”男性合唱団”のメンバーなのですから、単に、真面目な若者が故に、大雑把に言えば、”男女の出会いがいけない事”などと言う概念を素直に受け入れている面があるのだろうと思います。実際、小田和正氏が、同合唱団の為に作った歌”この道を行く”も、小田氏がもらしたように、(失礼ながら)当初は、あれだけ下手くそだったにも関わらず、本番の番組では(やはり、それほど上手くは無いが)そこそこ聴けるほどに上達していたのは、練習熱心で真面目で素直な学生の集団である表れでもあると、私は思います。

この理由の1つには、コミュケーション手段としてのインターネットが身近な存在になっているにも関わらず、異性間のネット上のみの出会い(交流)もいけない事とするかのような、日本独自の風潮があります。(男女間と限らず、例えば、老若男女を問わず、ブログなどですらも意見交換を慎重にし過ぎたりするが故に、更にアアルトや出会い系などのスパムの温床となり、逆に盛り上げてしまっている、負の連鎖が続いている訳ですが) 何度かご紹介してきたように、この点は、欧米などのネットが普及している諸外国とは、全く異なると思われます。(この状況に困っているのは、独身男性よりも、多分、独身女性のほうではないかと思われます。)

では、日本のみが、出会い系サイトに厳しいのは、(幾度となく述べてきたきた事の要点を挙げると)日本のみが携帯でのインターネットアクセス(但し、携帯サイトアクセス)が突出して盛んである事と、日本のみが、低年齢の子供にさえ、携帯サイト閲覧などもできる高機能な携帯電話を保護者が渡している事が、最大の原因であり、これらを軽減させるには、ブログやSNSなどのウェブサイト上での出会い限定のコミュニティーサイトや、健全な結婚前提の紹介サイトをはじめとする、ウェブサイトの健全な出会い関連のサイトを盛り上げる事と、悪質な携帯サイトとアダルトサイトに法的にも厳しく対応する事に加え、ウェブ上での出会い・コミュニケーションが悪いのでは無く、特に問題視され、法的にも規制されるようになった、”児童を性の対象とするサイトがいけないのだ”と言う認識を、一般ユーザーが持つ事が重要なのではないかと思われます。(一般的には、出会い系サイト規制法と呼ばれる法律ですが、これは児童を性の対象とするサイトから守る為の法律と解釈したほうが正しいでしょう。健全な成人男女が、ネット上で交流してはいけないかのような法律ではありません。正式名称は、”インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律”です。)

そもそも、真面目な学生の本分は、勉学に勤しむ事であり、恋愛などにうつつを抜かさないのは、昔から変わって無いのだろうと思われますが、真面目な故に、この事は、成人しても尚、継続せざるをえない環境(そもそも出会いが少ない、世話をする者がいない、健全で手軽に利用できるシステムが少ない、恋愛経験が無く臆病になっている、仕事に追われ余裕が無いなどなど)が更に顕著になってきている事で、成人し、社会人になり、金銭的余裕が多少できたからと言っても、彼氏・彼女ができるとは限りませんし、片思いなどをしていた昔のクラスメイトに連絡したくても、今は個人情報保護法などもあって、住所もわからず、年賀状さえ出す事もできません。(他山の石などと笑いごとで無く、こちらでも紹介しているように、今は40才以上で性体験の無い男性は全体の1割にもなるのが、今の日本です。)

このような状況が続けば、結婚者数の増加は望めず、中長期的には、少子化も改善される事は無いでしょう。

目下のところは、私達のような力の無い小市民にできるのは、国益と教育の両面でも、子供に携帯電話を渡さない事が最善の策でしょうが、子供用携帯電話の更なる安全性の向上や、携帯出会い系サイトのみならず、社会問題化した闇サイトを含めた、携帯サイトでは無く、ちゃんとしたウェブサイトが閲覧・利用できる、iPhoneなどのような次世代的な携帯電話が広く普及する事が、早急に求められているのだろうと思います。

子供の携帯電話環境が改善され無いと言う事は、出生率が減り、子供が増えないと言う事なのでしょう。

無料サイト集 Kooss (run)記

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