Web2.0の次に来る物を、少し考えてみた。

2007.11.17

 なんだかんだと忙しくて、じっくり考える暇が無いので、これもメール感覚の殴り書きで失礼しますが、ちょっと日本のWeb2.0の次を考えてみました。(欧米の事までは頭が回らないです)

 最初に言っておきますが、Web2.0の次に来る物は、Web3.0であるみたいな話はしません。Web 3.0はWeb 2.0を超える素晴らしいものだと言う話がありますが、それもイカガなものかと私は考えるようになってきました。

そもそも、Web2.0とは、Web1.0を超える存在として登場したのでしょうか? そうでは無く、アンチWeb1.0として登場したのが、Web2.0のように思えます。そもそものWeb2.0の定義と言うか発端よりも、実質的には、ドットコムバブルの崩壊からの再生と、Web1.0の市場を食う為に用いられた企業戦略がWeb2.0でしょう。だとしたら、Web2.0の次に来る物の選択肢には、Web2.0を否定する、強力になったWeb1.0モドキがあるではないかと考えています。

いや、屁理屈を言うつもりは毛頭無く、素直に考えるとそう帰結する可能性が高いのではないか。そもそも、今のWeb2.0は、穏やかなネットバブルの1つの形ではないかとも思えます。その代表選手である、ブログが、スパム業者の宣伝の為の道具として”死に体”となりつつある事もそうですが、今のようなWeb2.0では、ネットの反映は鈍化する面が幾つか見えてきているように思えます。

そこで、考えうる幾つかのキーワードを並べてみると、

『ロングテール信仰は信仰だけで終焉を迎えつつある』、『Web2.0の世界は、ターゲットを若年層へシフトさせ過ぎた』、『収益モデルが確立しない動画共有サイトはアダルト市場を食う事で存続を図る。』、『体力の無い中小零細企業にはWeb2.0的なコンテンツの維持は無理』、『Web2.0は円滑なユーザーコミュニケーションよりもスパムを拡大させ、SEO/SEM業者に恩恵を与えた』、『情報の蔓延による、情報リテラシーの低下が広がり、嘘の情報が溢れ、正確な情報が埋もれ、視野狭窄が拡大した』、『情報共有の下に大胆に圧倒数で行われる著作権侵害』

などなど、詳細は割愛しますが、わかると思います。ここで特に日本に関して、最も重要な点をわかり易く言えば、自由に使えるお金を持っている中高齢者がわかり辛いネットになって、金銭的余裕の無い若年層が楽しめる環境が増えた事で、ネット全体の経済を脅かしているのだろうと思われます。特に中小零細企業のサイトが加速度的に閉鎖している現象は、産業のネットからの撤退を顕著に現わす例であると感じます。

では、どうすれば、日本のネット経済が改善されるかと考えれば、単純に、中高齢者でもわかり易くする事、それに尽きます。なので、Web2.0のような難解さも無く、わかり易くシンプルで、強力になったWeb1.0の復活と言う事です。

では、具体的にどのような形なのかと言うと、よくわかりません。ものの見事に全て外れるような数年先の予測本を出す(日本を代表する企業の偉いさん方などの)著名人ばかりの時代で、こんな場末のサイトのボンクラ頭の管理人に数年先の事がわかる訳も無く、これ以上は明らかに”妄想”の世界です。ただ、Vistaは使いづらいので、このままでは、『こっち側』が核となる事も無いような気がしますね。妄想を1つだけ言えば、例えば、ドッキング型スマートフォンのように、携帯電話がパソコンに(も)化けるだとかなら、面白いんじゃないでしょうか。国内外の携帯電話会社が一斉に動けば、可能性は決して低くは無いと思いますが。

ともかく、物事は一辺倒で進化するよりも、波状的に変化する事のほうが多いと思いますので、一般的な進化の形態から言っても、ゆり戻し的な動きがあっても何もおかしくは無いと思います。

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