ATH-W1000購入 エージング中

2007.09.21

 先日、ATH-W1000が届いた。AudioThecnicaのヘッドフォンだ。えらぼ日本橋のネット販売で、確か36000円程度(送料込み)で購入できた。年相応に、高周波の音などはもう聴こえなくなりつつある耳だし、微細な音の粒へのこだわりも無く、わずらわしいヘッドフォンなんか、もう買う事も無いだろうかなと思っていたけれども、9月になって、ベランダで星を眺めていたら、オリオン座が妙に綺麗に思えて、『この星を見上げながら、クラシックを聴けたら、幸せだよなぁ』 などと思い、衝動に駆られるまま購入する事とした。

 今は、高性能なヘッドフォンに求められるのは、音の粒や音質などよりも、いかに総合的にいい音で聴けるかである時代なのだから、他にも選択肢は幾つかあったのだけれども、AudioTechnicaのヘッドフォンならば、"ハズレ"は無いだろうと言う点と、外部の音が漏れて入って来ない密閉型である点や、ヘッドフォンアンプ無しでもそこそこいい音で鳴る(一般普及型のオーディオでもいい音で聴けるヘッドフォンの部類でしょう)点、及びデザインでこれに決めた。何時間もヘッドフォンをしたまま何かをするような年でも無いので、大事に使いたくなる、愛着が沸くデザインと言うのは、重要な要素なのだ。深みのある赤色のハウジングはなんともセクシーに思う。ただ、どうせAudioTechnicaのヘッドフォンを買うならば、願わくば、ATH-W2002が欲しかったかなと言うところ。Anniversaryモデルはどれも秀逸で、以前のモニターフォンも、Anniversaryモデルだったが、ATH-W2002の定価10万円は庶民にはちと高く既に完売。更に、中古ではプレミアがついて12万円以上になっているのが目につくほどだ。やはり、このモデルもいい音なのだろう。更に、上位モデルのW5000に関しては、値段相応の良い評価はあまり無く、更に高いので、自然とW2002の直系(と言うか廉価版?)であるW1000に落ち着いたと言うところだろうか。あと、もう少し良いCDプレイヤーを購入したいので、その為に試聴用に持参できるヘッドフォンを新調したかったと言うのもあります。(SACDはまだプレイヤーも高価と言うのもありますが、まだまだソフトが少ないので、納得できる音が鳴るCDプレイヤーが欲しいというところです。もちろん、LINNのような高級CDプレイヤーを買う甲斐性なぞありませんので、せいぜいC-777辺り なのかなぁ…とは思ってますが。あと、AudioTechinicaの久々のニューモデルとして、ATH-ESW9が先日出ましたが、こちらは、木琴などに使われるアフリカンパドックのハウジングで、重さもW1000の半分以下と、携帯性重視タイプのようなので、多分、W1000とは違う音質のタイプなのだろうなと思ったので、選択肢には入りませんでした。遮音性が気にならず、オープンエアー型でもいいならば、多分、ATH-AD2000が価格帯性能比で考えれば、AudioTechnicaの中では、ベストな選択肢になるのではないでしょうか?)
ATH-W1000 北海道産アサダ桜を使った赤色のハウジングW1000を箱から取り出した状態。全体的に温かみのある魅力的な色合い。木のハウジングでも重くは無い。
ATH-W1000 購入金額:約36000円(送料・手数料込み) 購入店:えらぼ日本橋
Specification
・出力音圧レベル:100db/mW(JEIDA)
・周波数特性:5〜40000Hz
・最大入力:2000mW
・インピーダンス:40Ω
・重量:350g
・その他:コード 3m,プラグ ステレオ標準

或る程度の 個人差があると思われる装着感は、最初、多少堅い印象があったが、長時間装着しても疲れる事はあまり無い。ニューウィングタイプは慣れているので、こちらのほうが自分にあっているのかも知れない。もちろん、圧迫で耳が痛くなるようなタイプでは無い。重心がやや耳より下に来る感じがする。

音に関しては、まだ、エージングも終わって無い段階なので、評価に値する事は大して書けないけれども、ひとまずの感想としては、耳の近くで鳴っているような感覚を受ける、AudioTechinicaのクセ(?)は継承している。これが耳障りに感じる人もいるかも知れないが、個人的には集中する感覚で悪くは無い。それでいて、決して音場空間が狭くなる事も無く、相応のスケールがある。低音は、柔らかさや豊かさににやや物足りなさを感じるが、相応にゆったりとしていて、クラシックでも不向きでは無い。多少は、北海道産アサダ桜の無垢削出しハウジングが効果があるような印象を受ける。高音に関しては、旧モデル同様に、華やかさや鮮やかさを受ける。全体的には、フラット感が強くなっているようだ。以前のモデルからすれば、ややあっさり としており、濃い音では無くなっているように思うが、それは単に自分の耳が悪くなっているからかも知れない。もちろん、エージングの初期なので、以上は、音の硬さを(脳内で)間引いた上での感想になるが、数時間の使用でも、そこそこエージンは効いているようで、かなり硬さは取れている。

1週間程度のエージングが終われば、現在のメインスピーカー(D-302E)などと聞き比べをちゃんとしてみようかと思ってます。尚、このヘッドフォンは標準プラグタイプなので、ミニプラグ標準のパソコンなどでは、別途変換コネクタなどが必要になるので、購入を検討される方はご注意を。

 そんな訳で昨日の深夜、ベランダで星を見上げながら聴き入っていたのですが、残念ながら雲が多く、近所のマンションの灯りの影響もあって、満足のいく夜空が見えなかったのですが、それでも、自然の風に吹かれながら聴く音楽はいいですね。あと、久しぶりに長時間(と言っても、1時間ちょいほど)ヘッドフォンで聴いた後、何故か、聴力が上がったかのような(?)印象を受けました。かなり遠方の家のテレビの声まで聞こえていたのに少し驚いた次第です。一般的に、密閉型のヘドフォンを長時間使うと耳が悪くなるなどと言いますが、きちんと神経を研ぎ澄ませて聴こうと言う状況を持続させておくと、耳はよく聴こえるようになるものなのかも知れませんね。

 震災から12年以上が経ち、ようやく趣味のオーディオも復活しつつありますが、その間、オーディオも飛躍的に進化していたようで、オーディオ初心者の入門者クラスになっていたようです。また1から勉強をしなおさないと…(^^;)

今年は、久しぶりに音楽の秋を楽しめそうです。

PS

暇ができましたので、写真を追加掲載しておきます。

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