IE9でキャッシュに保存された画像や動画を閲覧する方法

2011.06.12

IE9にアップデートした途端、画像がIEのキャッシュに保存されなくなりこれはどう言う事かと考えた。

追記:2011/06/17
 2011年6月17日現在、Windows7及びIEの緊急を要するUpdate(MS11-050等 因みにこれによるIEの更新バージョンは9.0.1)があった事が影響しているのか、IE9でもIE7,IE8同様に通常通り、 IEのキャッシュフォルダ(C:\Users\アカウント名\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files)を開くだけで全ての保存されたコンテンツの閲覧が可能になっています。 同時に以下本文で紹介したフォルダにはコンテンツが保存されず更新されない模様です。
一時的な症状と言う事も考えられるので、キャッシュホルダに目的のデータが保存されてない場合は、以下本文を参考にして下さい。
追記:2013/03/09
IE10でも今までどおりの方法でIEキャッシュフォルダにアクセスできます。
参考:IE10キャッシュの場所とキャッシュに保存された画像や動画を閲覧する方法

1:ツール⇒インターネットオプション
2:閲覧の履歴の項目で[設定]
3:インターネット一時ファイルと設定[ファイルの表示]

ご存知のように、今までのIEでは、以上の手順でエクスプローラーでインターネットアクセスしたページのキャッシュフォルダ(C:\Users\アカウント名\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files)が開き、閲覧した(html等の)ページや画像,動画ファイル,JavaScriptファイル,クッキーファイルなどが閲覧できる。

しかし、IE9の場合、この一覧で表示されるファイルの数が今までよりも少ないようだ。
キャッシュに保存されていると思われた筈の目的の画像や動画が、IE9の場合は一覧で探しても見つからないと言う事になる。
しかし、画像や動画のある重いページへの2回目のブラウザでのアクセスが瞬時に開く事から、コンテンツはPC内にキャッシングされている事が推測される。調べて見ると、案の定PC内に全て保存されていた。上記の今までの(IE7やIE8と同じ)方法では一覧に表示されなくなったに過ぎない。

そこで、巡回した先のサイトの画像や動画などのファイルを閲覧したり、IE9のキャッシュからローカルのPC内の別のフォルダに保存しておきたいと言う方に、その方法を簡単に分かり易くご紹介しておきます。(蛇足ながら、これらファイルを無断で再アップなどする行為は違法です。よくブログ等でタレントなどの画像を掲載している方がいますが、最近では騒ぎにならないだけで悪質な物に関しては係争等も多分に起きている事と思われますので、くれぐれも安易に行わないほうが良いでしょう。)

準備

1:インターネット一時ファイルと設定で、使用するディスク領域に余裕を持たせる。但しPCが遅い場合はあまり大きくしないほうが良い。
2:保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない(推奨)のマークを外す。
マイコンピュター⇒ツール⇒フォルダオプション⇒[表示]⇒”保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない”のマークを外す⇒[OK]⇒フィルダーに表示で[フォルダーに適用]

IE9のキャッシュフォルダを開く

1:ツール⇒インターネットオプション
2:閲覧の履歴の項目で[設定]
3:インターネット一時ファイルと設定[ファイルの表示]
4:アドレス欄の最後に”\Low”を追加し[Enter]。
例:
C:\Users\アカウント名\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files

C:\Users\アカウント名\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files\Low
5:フィルダ一覧の中から Content.IE5 を開く

IE9のキャッシュフォルダを検索する

ここまで特に支障無く開けば、あとは、エクスプローラーの右上検索窓に適当なキーワードを入れて探すのみです。検索結果のページで、フォルダの詳細表示の設定で、ビットレートと大きさの項目を追加しておくと、より探し易くなります。

例:最近更新したファイル 検索窓に *.* で検索⇒更新日時順で表示

例:最近アクセスしたページの画像 検索窓に *.jpg で検索⇒更新日時順で表示
例:最近アクセスした壁紙サイズの画像 検索窓に *.jpg で検索⇒更新日時順⇒大きさで表示
拡張子には予めirfanViewなど適切な軽量画像ビュワーを関連付け推奨。

例:最近閲覧した映画やゲームの予告編動画やCM動画 検索窓に *.flv で検索⇒更新日時順で表示
拡張子には予めflvファイルが再生可能な動画再生ソフト(VLC等)の関連付け推奨。
RealPlayerなどでダウンロード出来ない動画もキャッシュには保存されている場合もあります。

例:最近閲覧したYouTube動画 検索窓に videoplayback で検索⇒更新日時順で表示⇒拡張子がhtm以外の物を別フォルダに移動⇒拡張子をflvに変更でVLCなどで閲覧可能。
mp4ファイルの物はそのまま閲覧可能。但し、YouTubeの場合は、RealPlayerでダウンロードしたほうが何かと楽です。

以上のように今までとさほど変わりなく、目的のファイルを探し、ローカルPC内に保存する事が出来ます。

最後に

 ここの所dv7-6000を使う頻度が増えたので、IE9を起動する頻度も増えてます。(基本的には、ノートはまだWinXP主体で使ってます) キャッシュでは同様に困っている人も少なく無いだろうなと思ったのと、最近プレスページ(プレス用の巨大サイズの画像は公開で配布)はあっても壁紙ページの無い海外の映画公式サイトなどを巡回していると、後述のようにフォトギャラリーに画像があるのでわざわざ壁紙専用ページは作っていないのと思われる物があったので、掲載する事としました。

 海外(米国)のサイトなどを回ると、映画公式サイトなどでは、壁紙ダウンロードページに、「もっと壁紙が欲しい人はこちら」と英文で記載して、フォト画像ギャラリーへ誘導しているサイトなどもあります。ブラウザのキャッシュフォルダから拾えと言う意味か、或いはそのままキャプチャして壁紙として使えと言う意味でしょうか。

BBSやソーシャルネットワーク向けのアイコンや壁紙なども積極的に配布していますので、日本とは異なり画像に関しては随分と肝要である事がわかります。(日本の場合は、ファン層を増やすよりも、バナーやブログパーツなど直接的な集客効果が期待できる物に積極的な傾向があるように思いますが、費用対効果では壁紙などのほうが圧倒的に効率が良いように思われます。)
逆にTV番組などは厳しい模様ですが、これもTV番組の無断アップロードが絶えない日本とは逆ですね。

 尚、YouTubeでも著作権侵害でのアップロードで逮捕者が複数出ています。現在は公開されているウェブサイト上の(ストリーミングでは無い)動画のダウンロードでは、まだ著作権上の問題は全く無いと思われますが、今後の法改正及び利用方法次第では、グレーゾーンの可能性があります。IEのキャッシュは便利な機能の1つですが、くれぐれも私的使用の範囲内でご活用下さい。

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