リンク紹介だけなら大丈夫と思ってませんか?

2007.05.10

 実は、昨晩辺りから頭痛が酷く、何もできずに、眠れずにいたりします。素直に薬でも飲めばいいんですが、医者も薬もできるだけ利用しない(信用していない)人なので…

 小田実(おだまこと)氏が胃癌を患ってられるそうな。手術はせず、化学療法のみで、限られた時間を執筆活動で過ごされるそうな。氏を最後にテレビで見たのは、阪神大震災後の、マスコミ批判だったろうか。ショックによる子供の後退現象(幼児帰り)も理解できない事へ怒っていた。まだ随分と元気だったので、また、いつの日にか朝生にでも出てくれる事を期待してたのですが、そのような場面はもう見る事も無いのでしょう。(同氏のサイトの執筆記事で、数年前にお書きになった、"老いる"と言う隋論がありますが、そのような人生の幕の引き方を選ばれたのだろうなとあらためて思う次第です。)

 さて、ここ最近、アダルトサイト批判を時々しています。責任を持った成人が、計画的な家族計画の為の密やかな楽しみとしての本来の姿に戻ってほしいものです。レンタルDVDショップでも、奥まったところにひっそりとあるように、ネットでも、すぐに見つからないようなところに地味に、神秘的にやって貰えると、社会にも貢献する筈とずっと思ってたりしますが、厚顔無恥にも、当サイトにも、相変わらず、普通の企業の顔をして、掲載の申請などをしてきたりします。

で、先日、アダルト系サイトのリンク集の管理者が逮捕されたそうな。違法なアダルトサイトのリンク掲載だけでも、逮捕されるようになったそうです。これは歓迎すべき事です。少なくとも、巷に氾濫する一般のブログを利用した、アダルト系ブログサイトの抑制に繋がり、フィルターなどを素通りする、子供への不健全なネット環境が改善される事が期待できます。

他方、この(リンク紹介のみで逮捕された)事は、アダルト系サイト以外の一般のリンク集管理者も注視すべき事で、自分は違法な事をしていないから、大丈夫として、違法サイトへのリンクを貼る事も、同列に扱われる可能性があるのではないかと考えます。例えば、明らかに著作権を侵害していると思われる動画などへのリンク紹介がそうでしょう。ここ数ヶ月の間に、GoogleのYouTubeはかなり改善されてきたように思われますが、それ以外の、海外の動画共有サイトに投稿された日本のアニメなどの動画は多数存在し、それらを紹介しているリンク集なども、問題ではないかと思われます。

思うに、道義的に問題があるかどうかではないでしょうか。それが、純粋に日本のジャパニメーションを愛する海外のファンによる、(MADなどの)作品を素晴らしいと思い、それを日本のファンにも紹介する為の、分別を弁えたリンク集などであらば、さほど問題視されないかも知れませんが、テレビを毎週見ずとも、録画予約せずとも、或いはDVDを買うなり、レンタルで借りずとも、最終回までの全話を広告なしで一気に見れてしまう状況を作り上げてしまう事は、熱心なファンの掘り起こしにすらも繋がらず、もちろん、著作権者の利益も大きく阻害している為に、そのようなリンク集は問題視される可能性があると考えます。

その背景には、現実的になってきた、アニメDVDの販売不振があげられるでしょう。2006年のアニメDVDの販売売り上げが初の前年度割れだそうな。それだけ魅力的な作品が少ないからと言う意見もあるかと思われますが、作品数は増加しているのに、全体の売り上げが下がっていると言う事は、利益の上がらない作品が増加していると言う事です。一般視聴者への影響として、DVDレコーダーも売れて無い状況になり、熱心なファンが開拓できずに、新作アニメでは、本格的にDVDも売れなくなってきたと言う事なのでしょう。模倣サイト、リンク紹介サイトは更に増殖する可能性は十分ありますから、この状況が更に波及すれば、ボディーブローのように着実に深く広く効いてくるように思われます。

たとえ、著作権や経済的な事情などを一切考慮しない場合ではどうかと言えば、もちろん、以前(YouTubeなどが登場するずっと前)ならば、ネットのアニメ動画と言えば、エロ動画の氾濫状況でしたので、それらを子供の目から除外させる為にも、そのようなリンク集でも閉口する事も無いのでしょうが、(麻生大臣の言うところの3Jに代表されるように、例えば、イラク派遣された自衛隊がサマーワで安全に活動できた背景に、キャプテン翼(サマーワ キャプテン翼大作戦:外務省 在サマーワ連絡事務所のサイト参照推奨)などがあったように)あらゆる場面で国内外における社会貢献をする可能性のある、日本のジャパニメーション文化の発展を阻害する要素があるとしたならば、それは批判の対象になってしかるべきでしょう。

そもそも、無料情報と言うのは、タダです。ってのと違うんですよね。限られた有限の無料資源としての情報と言う認識の元で適切に扱わないと、自然崩壊し消滅します。著作者の権利を無視した無料のメディア配信に関してはなおさらでしょう。

最後に、猜疑心の強い方に、参考情報として、Alexa統計を紹介しておきます。いずれも、最近になってジャパニメーションの配信が急増した海外の動画共有サイトです。

無料サイト集 Kooss (run)記

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