考察をするのも面白い

2004.12.03

 昨日の日記の続きで、奈良の小学生殺害事件まで持っていこうかなと思ったのですが、それはさておき。

良きにせよ悪しきにせよ、流行(はやり)と言う物を考察するのは、何かと興味深く面白い。例えば(何でも良いのだけれども)”たまごっち” 流行った理由が”かわいくて面白い飼育型ゲームだったから”では無く、誰が最初にたまごっちを買ったか、それがどういう人物でどう思って買ったのか、そしてどの辺りから爆発的に売れ出したのか、その過程に何があったのか。と言った辺りの考察をすると、色々な物が見えてきそうで面白い。また、逆に、そこから、なぜ、今は(新型)たまごっちがそれほど売れて無いのかも見えてくるかも知れない。

より、生活に近い辺りの例では、オイルショックなども面白いかも知れない。”オイルショックで紙が無くなったのは、大阪(関西圏)の主婦が騒いだため”と言った説がある。実際、原油価格が上がる⇒公共料金が上がる⇒物価上昇⇒全ての商品が(便乗値上げで)値上がりする前に買いだめする⇒商品が店から消える と言った事は誰もが想像できたろうが、実際は、関西のオバハン連中が騒いだから、起きた現象だと言う説があるらしい。しかし、関西圏の主婦の一部が騒いだからと言って、それがすぐに日本中にヒステリックに伝播されると考えるのはおかしい。どのようにマスコミが報道したかのほうが影響は大きい筈だ。また、これが同時多発的に起きた物、或いはこのように日本国中で起きてもおかしくは無い状況であったのではないかと考えたほうが自然ではないだろうか。また、売り惜しみや買占めをした店や問屋があった事も大きく影響していた事も言うまでも無い。関西圏の主婦が騒がなくても、トイレットペーパーが店から消えたではないだろうか。さて、この話、どっちが”デマ”なのだろうか。

実は、先日来から、幼児・少年・少女絡みの昨今の事件について、考察している。この原因については、本当に様々で複雑な理由があって、各論で考えないと難しいのだけれども、大きく影響しているだろうと思われるのは、少子化(必要以上に子供を大事にする事への反動)、男女の力関係(強い女性、弱い男性)、不景気(将来に希望の持てない日本)、アブノーマルな性(性的メディアの氾濫等による、ノーマルな性への探求への阻害)… 大雑把に言うとこんな感じだろうか。因みに、私は大家族で育った為に、子供の頃から、すっぱだかの赤ん坊も、子供の遊び相手などの面倒も見てきたので、嫌気はさしても興味は持てないし、”幻想”を抱く事はできない。(ただし、理解をする事はできる) また、基本的に性善説よりも性悪説を信じているほうなので、(多分)余計にわかり辛い筈なのだが、故に考察しがいがあると言ったところだろうか。

現代は、考察をすると言う事がかなり減って、原因と結果を、限られた経験や知識に基づく、安易な発想で結びつける事が多く見受けられるようになったように思う。意見まではいいけれども、いずれそれが群集的な行動に現れないかと言う不安もある。(魔女狩りのような事が起きないと、誰が言えるだろうか。)

結果を出さないとクズであって、生きる値打ちが無いとするのは、会社だけで無く、国家もそう。『空気や水もタダじゃない!』と偉そうにマニュアルどうりの事を豪語する役所の窓口の人間は、高給取りになって、自分が偉い人間になったとでも錯覚してるのではないだろうか。果たして、そんな人間にまで恩給を支給する必要が本当にあるのかと。多分、彼らに支払われる事による日本の莫大な赤字財政の穴埋めは、来年か再来年に起きると噂されるインフレや、(ニートが活躍するかも知れない)無償の草の根的な福祉(すなわち、真のボランティア)の増加が貢献するのではないかと思う。

ともかく、生き残っていける人間になる為に、厳しい時代で結果重視は仕方無い事だろうけれども、過程を考察しないと、見える物も見えて来ない物が多分にあるものだと。

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