おたわごと:最近のインターネットに思う事

2004.11.18

本来は、”よもやま話”とかって、カテゴリーでも作って、のたりくたりと書き連ねようかと思ってたんですけど、面倒なのでここを活用して。

基本的に、私は長い文章を書くほうが好きで、”ここ”は誰かに見て貰おうとか、そう言う気持ちはサラサラ無い。本当に真剣に見て欲しい内容だったら、例えば、ここのトップページなんぞに、デカデカと書き上げると思う。

読め!

っツーかんじで。今は、そんな事をする輩は、滅多にいないので、結構驚く人もいるかも知れないけど、以前は結構いたんですよね。本当に見て欲しい内容なら、一番アクセス数の多いページに書くのが素直なところでしょうし。

blogの功罪 専門的知識は、もはやインターネットからは得られないのか?

で。思う事1つめ。

既にblogに思うなんぞ書いてますけど、結論から言えば、現状のblogはネット全体の発展には、あまり貢献していないような印象です。日本のblogは何かと言えば、Gaiax系無料HPなどの簡単無料HPを核としたコミュニテイーサービスが、"blog"と言う時流に乗ったキーワードで、そのまま”お引越し”したような形での、発展を遂げているようで、書かれている事の多くは、日常茶飯事のありきたりな出来事から、1行コメントや、携帯写真のみの貼り付けと言った感じでしょうか。

blogのSEOの知識を知らずして、検索エンジンの上位掲載が実現できる特性から、本当にありきたりな短い感想程度のblogでも、上位になってしまいます。あるいは、何かの事件などでも、ニュースサイトへのリンクページばかりがずらずらと… と言った感じで、本当に有益なサイト、特にblog以前の、その道のプロや学校・研究機関の方々、或いは知識人と言われる方々のページが、検索しても中々見つからなくなってしまい、何かを考察する前の基礎的な情報や、ご意見の拝聞ができなくなってしまっています。

で、ふと、思うのですけれども、これだけ”文章のページ”が氾濫すると、果たして閲覧者のどの程度が、きちんと読んでいるのだろうか? と言う点で、そのようなありきたりな子供でも書けるような文章で綴られたblogが上位にある事で、まともに読む気を無くしてる人が増えてるのではないか。また、逆に、本当に見識のある方々は、そう言った状況を見て、ウェブ上への情報の提供をやめてしまっているのではないかと思うのです。

とりあえず、各ポータル系blogでは、公式bloggerなどもいますが、果たして本当に公共性の高い、有益なblogのライターであるかと言えば、各々のblogサイトの思惑が絡んだ人物が多いようですし…

そもそも、blogの型にはめてページを構成すると、その記事の内容が死んでしまう場合もあって、相応の記事が書けて、ページ製作能力のある、見識の高い方々ならば、初心者でもページが簡単に作れるような配慮はしていても、文章を更に生かしたページが作れる点を重視していないblogには魅力は感じ無いでしょうね。

で、これがより進むと、インターネットは有益な情報が本当に見つかり辛く、結局は、専門的分野の探求などは、専門書籍を購入しないと無理って話になりそうな。(聖域であった筈の、PerlやPHPなどの言語や、(自宅)サーバー構築関連などでも、最近は徐々にわかり辛くなってきていますね。Googleのスパム対策などの結果、検索性能が落ちている面もあるのかも知れませんけれども…)

かと言って、心ある者がblogを躊躇すると、本物のスパマーのblogばかりが氾濫するでしょうから、結局は、普通の人が普通に楽しみながらblogに参加している現状が健全と言う事になってしまうのですけれども。

既存産業との衝突 ネットからの産業・流通構造の改革?

 今までは、ネットの産業と言うか、経済というか、主役がネット独自の物、例えばプロバイダーやレンタルサーバーであったり、ネット懸賞であったり、ネットオークションであった物が、身近な一般経済との摩擦が生じてきていて、水面下で激しい衝突と言うか、何かあるのじゃないか? と思う今日この頃です。

商品販売でも、例えば、パソコンのネット通販であったならば、以前なら、秋葉原で販売されている激安パソコンが圧倒的に主流であったので、一般の実店舗の量販店との住み分けは成立していたのですが、一般の大手量販店の一部でも、秋葉系パソコンと言うかBTOパソコンなどの販売もするようになり、ネットのほうも、国内大手パソコンメーカーの紹介サイトもかなり増えています。一時は『ネットで買うパソコンはネットを安く利用できる事で、もっと沢山の人がネットを利用できるようになる、激安パソコン』と言う定義すらあったように思いますが、今はそんなもの、最初からどこにも無かったかのような方向につき進んでいるかのようにすら思えます。(”何故、ここまで安いか”を考える前に、”安かろう悪かろう”だとか、”安物買いの銭失い”とか、そう言う風潮でしょうか。プロパガンダかも知れませんけどね。しかし、ここ1年近く、目玉の特価品はあっと言う間に売り切れてるショップがかなり多いように思うのですが…)

ネット販売のパソコンはやや特異な面がありましたが、日本中どこでも買える商品でも、ネットが幅を利かせています。(実店舗を持たない分、経費が大幅に浮く)ネット販売だから格安であったり、秋葉系パソコンのように、日本の限られた地域でしか販売していない商品であったならば、そこで一線が引けているでしょうが、日本のどこでも手軽に買えそうな 同価格帯の商品でもネット販売が大幅に増えていますので、既存の産業との衝突が増えているのではないかと思われます。

また、ネットインフラ関係でしこたま儲けた資本力のある企業が、既存産業の市場に着実に参入をしていきそうです。プロ野球参入などはわかり易い例で、ネットの2大巨頭、インフォシーク(楽天)とヤフー(ソフトバンク)がどのように市場を改革するのか、既存の市場がどのような手段で既得権を守ろうとするのか、興味津々で外野席から見ていますが、これはその象徴であって、実は、もっと広範囲な産業に対しても、ネット初の市場へのアプローチがあって、外圧にも屈しないような強大な既得権を行使しているような産業に対しても、例外では無いような雰囲気です。(それを察知してか、あの手この手で、色々とあるようで、ウチみたいなサイトでも、”かなり手痛いとばっちり”を受けてたりします。かな〜〜り、回りくどい間接的なやり方だとは思いますけど、多分、下っ端連中は何にもわからずなんでしょうね。自分達はただ正しいと、多分、自分達の仕事には何も疑問を感じたりしないんでしょう。まぁ、閉鎖に追い込まれるような事は無いでしょうけど、最初から敵視扱いされてるのもなんだかなぁ…と。やはり、殆ど何もわかってないというか、考えて無いんでしょうね。って言うか、ネットが潰れててくれたらいいと か、自分達に都合の良い風に変わってくれたらいいとか思ってるんじゃないかなぁ…)

とかく、日本は外圧にはあまり強くは無いですけれども、出る杭は、引っこ抜いて、切り刻まれて、焼却されかねないようなお国柄ですから、今後予想される、ネット発の内部からの産業・流通構造の改革なんぞは、熾烈を極める激しい衝突があるんじゃないかなと。

そうそう、『ITが成功しない事には日本の経済再生は成立しない』と言ったような掛け声も、最近は聞かれなくなりましたよね。景気が良くなってくると、今度はネットが邪魔って思う輩が出てきてるって事なんでしょうかね。日本って、実体は、まだまだ自由主義経済では無いですよね。(もしかしたら、より自由にビジネスができる国外へ出て行くネット関連の大手企業も、その内に出てくるんじゃないかなぁ…と)

ともかく、インターネットはまだ黎明期ですし、もしかしたら永遠に過渡的な状況を続けるのかも知れませんけれども。

気が向いたら、また暇づぶしにでも書きます(^^;)

無料サイト集 Kooss (run)記

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